ペットの虫歯を予防するため心がけるべき3つのこと|トピックスファロー

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2012年11月30日
ペットの虫歯を予防するため心がけるべき3つのこと

家族の一員であり可愛い子供でもある犬や猫たち。中には服を着せられたり人間と同様の食事を与えられているペットさえいます。ペットが人間に近い生活をすれば人間と同じような病気を患いやすくなるのは道理というもの。ペットの虫歯事情について解説していきます。

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ペットたちに増える虫歯、その原因は?

一昔前に比べると、現代のペットたちは非常に恵まれた生活をしているといえます。外飼いが基本だった犬も小型犬ブームで部屋飼い・屋内飼いが主流になりつつありますし、どこもペット禁止だったマンション・アパートにしてもペット飼育OKの物件が年々増加しています。
しかし、その一方でペットの病気に関するトラブルも増加しています。特に、虫歯は増加するペットの病気の中でも飛びぬけて増加件数が多いのです。なぜペットの虫歯が増えているのでしょうか?

人間に甘やかされすぎて虫歯になる?

本来、野生動物は虫歯や歯周病で歯が使えなくなると食事をとれなくなり緩慢な死を遂げることになります。しかし、野生動物の場合は、生肉をよく噛んで食べるし甘いものを取らないので、虫歯や歯周病になることはそう多くないのです。

しかし、人間に飼いならされたペットは違います。まず自分の食い扶持は飼い主が保証してくれるので面倒な狩りをしなくていいし、硬くて味のない生肉ではなく柔らかくて味がしっかりしているペットフードが食べられるし、時には甘いおやつだってもらえます。
そしてこのようなペットの食生活こそが虫歯の原因になっているのです。

人間の食べ物はペットには毒?

昔は「ペットに与える食べ物は残飯でいい」ということでご飯に味噌汁をかけたものだの魚の骨だのを与えていたものですが、今のペットは専用のペットフードを食べさせてもらえます。
それどころか飼い主から甘いお菓子や飼い主も食べたことのないような豪華な食材を食べさせてもらえることさえあります。

しかし、人間の食べ物はペットなどの動物にとって毒であることが往々にしてあります。例えば猫にイカを食べさせてはいけないのは生のイカに含まれる酵素がビタミンB1を破壊してしまうからです。また、犬や猫はチョコレートに含まれるテオブロミンの代謝が悪く命に関わるためチョコレートやココアを与えるのは厳禁です。

ペットは少量の砂糖が虫歯の原因になることも

最近はペット用のお菓子も豊富になってきていますが、砂糖が含まれるようなお菓子をペットに与えることは虫歯を助長することになります。
自然動物は全くと言っていいほど糖分を摂取しません。せいぜいでんぷんを分解して生成したブドウ糖を植物、または草食動物から間接的に摂取するくらいです。

しかし、ペットの場合はペットフードからおやつ、場合によっては人間の食べ物まで自由に食べられるので意識していなくても砂糖を摂取する機会が結果的に多くなります。ペットの歯磨きも浸透しつつありますが、せいぜい歯磨きガムを与える程度という飼い主もまだまだ多いため、食べ物に含まれる砂糖がペットの虫歯を引き起こす原因になってしまうのです。

ペットの虫歯を防ぐには

ペットの虫歯は歯が使えなくなるだけでなく、口内炎を引き起こして食事量の減少や雑菌の感染による重症化の恐れもある病気です。
大事な家族の一員であるペットが虫歯でボロボロにならないためにも、飼い主は虫歯予防をしっかりと行わなければなりません。

人間のお菓子・食べ物を与えない

虫歯に限らず、ペットの病気を予防するためにはまず人間の食べ物やお菓子を与えないことが原則です。
仮に人間の食べ物やお菓子でペットの食事を賄っていれば、ペットはあっという間に虫歯・肥満になり腎臓病などを起こしてしまうでしょう。
人間の食べ物やお菓子はペットにとっては味付けがしっかりしているので、飼い主が食べているとねだってくることが往々にしてありますが、安易な気持ちで与えると取り返しのつかないことになるので気を付けましょう。

ペットにも歯磨きをする

人間が虫歯を予防するために何をするかと言えばもちろん食後の歯磨きです。ペットの虫歯もそれと同じで、しっかりと毎日の歯磨きをして予防することが大事です。
もちろん、人間用の歯ブラシや歯磨き粉ではなく動物用の歯ブラシや歯磨き粉を用意しなければなりません。
犬や猫も、しっかりと歯磨きの習慣を身に付ければ、協力的になってくれます。

獣医師に診てもらう

万が一ペットが虫歯や歯周病になった場合は、人間の歯科医ではなく獣医師に診てもらうことになります。
そして虫歯の予防や早期発見のためにも定期的に獣医さんに診てもらうことが大事です。
出来れば、ペットの歯科診療も行っている獣医さんの掛かりつけになるようにしましょう。動物の歯科診療が出来る獣医はあまり多くないのです。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。