ペットロス症候群が招く『うつ病』
家族の一員だった最愛のペットを亡くした経験のある人も多いのではないでしょうか?その愛情は深ければ深いほど、喪失感は大きなものに。近年、大事にしていたペットの死をきっかけに、“ペットロス症候群”になってしまう人が増えています。この病気は、ペットを失ったことで受ける精神的・身体的ダメージのことを言います。
症状は一見うつ病と似ているのですが、それもそのはず、ペットロス症候群はうつ病に大きく関係しているのです。
うつ病には色々な種類があり、その中に『喪失うつ病』というものがあります。
これは、夫や妻、親または恋人などとの死別、あるいは離婚といった大切な人を失うことによるストレスがうつ症状を引き起こすもの。この『喪失うつ病』の原因に、“ペットとの別れ”も含まれています。ペットロス症候群が、うつ病の引き金に…というわけです。
ペットロス症候群の主な症状
大切なペットを失ってしまった悲しみからペットロス症候群になってしまうと、様々な症状があらわれます。
人によって症状は様々ですが、多くはうつ病と同じような症状が見られます。
- 急に泣きたくなる。
- 気分が落ち込む。
- 何も考えられなくなる。
- 自分への罪悪感にさいなまれる。
- 不眠になる。
- 食欲不振に陥る。
- 疲労感を覚える。
- 身体の痛みが出る。
など
ペットロス症候群からくるうつ病を治すには?
ペットとの別れが原因と思われるうつ病の場合は、ペットロス症候群から脱出することが、うつ症状改善へと繋がっていきます。うつに苦しんでいる人の中には、一生懸命にペットのことを忘れる努力をしている人もいるかもしれませんね。
ですが、忘れることなどできないので、別れを受け入れながら、ペットがいない環境に慣れていくことが重要。
一般的には、階段を一段ずつ上るように少しずつ立ち直っていくと考えられています。最終的にペットとの日々を素敵な思い出の一つにすることが、うつ病を治すポイントになります。
また、うつ症状が1ヶ月、2ヶ月と続いて日常生活に支障が出るような場合は、精神科や心療内科などで相談してみることをオススメします。
ペットロス症候群から抜け出し、うつ病を克服するポイント
- 悲しい時は、我慢せずに泣く。
- 少しでも食事をし、眠れなくても横になって身体を休める。
- 家族や友人などに話を聞いてもらう。
- 軽い運動をする。
- ペット葬をする。
- 部屋にペットの写真を飾ったり、アルバムを作ったりする。
このようなことを行い、徐々に気持ちの整理をしていきましょう。うつ病が改善されず、体調を崩しがちで落ち込んだままでいると、天国のペットも悲しみますからね。