逆説的FX攻略法!これだけは真似してはいけない!!
現代に残る能を作り上げた観阿弥・世阿弥親子は、「守・破・離」の三段階が大事であるという教えを説いています。
師匠からの教えを頑なに守る「守」、型を破り自分なりの応用を加える「破」を経てはじめて、形にとらわれない境地である「離」に達するというものです。
しかし、守をないがしろにして破・離に行こうとする人は少なからず居て、しかも「自分にはそれだけの実力・価値がある」と強く思い込んでいるのです。
FXの世界でもそういう自信の強い人は多く、大概は自分を過信した投資で大やけどを負うものなのです。
FXで勝ち続けいくためには、負ける人の傾向を知り真似をしないようにすることが大事なのです。
こういう人がFXで負ける
ネット上ではFXの体験談が無数に飛び交っていますが、成功談よりも失敗談のほうが多く、かつ閲覧者は失敗談の方を好む傾向があります。
いわゆる「人の不幸は蜜の味」「人の不幸でメシがウマイ!」という心理の働きもありますが、人は成功よりも失敗の方から多くを学ぶ生き物なのです。
では、FXで負けた人はどのような失敗をしているのでしょうか?
ビギナーズラックで簡単だと思い込む
率直に言って、FXの本質は相場の上げ下げを読むだけのハイアンドローゲームです。つまり、勝率は2分の1なので、何も知らない初心者でも一発目で大勝することもあります。
そして、初心者がビギナーズラックで最初に大勝すると、「これは簡単なんだ」「自分なら何時でも勝てる」と思い込んでしまうのです。
簡単だから負けるはずがない、と思い込んでしまうと市場の変動の予兆を見逃したり、無謀な賭けに出て大損害を被ることになってしまうわけです。
都合のいい話だけしか聞かない
人間は自分に快を与えるものを好み、不快なものを遠ざけたがるものです。
それは食べ物や衣服だけに限らず、人間関係や助言・甘言にも適用されるのです。
「FXは簡単に儲かる」「このやり方なら必ず勝てる」というような甘い言葉には乗るけれども、「そのやり方は失敗する」「今は時期が悪いから売った方がいい」というような自分の考えに反する助言には耳を貸さない。
こういう人は投資が裏目に出て大損するのが相場のセオリーといえます。
「自分はプロ」「天才」とプライドが肥大する
FXは基本的に2分の1の確率で勝ち負けが決まるので、運が良ければ数万円の元本が数週間で億単位に膨らんでいきます。
今までに見たことのない桁の数字が自分の口座明細に表示されていると、FX投資家として一人前になった、いや「自分は投資のプロである、天才である」と考えるようになってしまうのです。
このようにプライドが肥大すると、「何をやっても必ず勝てる」と考えて無謀を通り越して無駄な投資を張って全財産を溶かしてしまうことになるのです。
人の金を当てにする
FXの話題が集まっている掲示板では「FXは自分の金でやれ」という戒めが伝わっています。
自分の血と汗が染みこんだお金であれば失敗しないよう真剣に取り組もうとする気持ちが強くなるのですが、遺産や生前贈与で手に入れたお金や借金で作ったお金でFXをやると「無くなってもまた手に入る」「足りなければ借りればいい」という考えが強くなるのです。
この考え方の行きつく先は横領、詐欺といった塀の中一直線コースなので、FXどころか人生も失敗することになりかねません。
自分の失敗は他人のせいにする
「我、吾が身を日に三省す」という言葉があります。一日に何度も自分の行いを振り返り、悪い振る舞いはなかったか、ベストを尽くしていたと言えるのかを考え、活かそうとすることが大事という意味です。
しかし、「自分の失敗はなぜ起きたのか」という原因を他人に求めてしまう人がいることも確かなことです。
相場の暴騰・暴落の原因の多くは政治に原因を求めることはできますが、投資自体は自分で行ったものなので責任転嫁の誹りを免れるものではないのです。
結婚・マイホーム資金を使う
子供の学資や結婚やマイホームなど、将来のために蓄えるお金は少ないよりも多い方がいいことは確かです。しかし、多くするために投資を利用するのは確実に逆効果です。
FXで結婚資金やマイホーム資金、子供の教育資金に手を付けて勝負に出るのは身の破滅をもたらします。増えることが前提で持ち出し運用しているのだから、致命的ではない損失で食い止められても「原資回復しなければならない」という強迫観念が働き、傷をどんどん深くしていき後戻りできないところまで進んでしまうことになるのです。
ポジションを維持したまま外出・寝る
為替市場の値動きは、緩やかに動くときもあれば急激に動くときもあります。
急激な値動きが起きた際は、できるだけ早急に対応することが損失を最小限に食い止め、増益につながります。しかし、急激な値動きの時に売買指示できない状態にあると損失は最大限に膨れ上がります。
FXで失敗した人の中には、損失を最小限に食い止めるためのストップ指示も入れないまま外出したり寝てしまったりした人が多くいます。
スワップ金利狙いで大量のロングポジションを維持している人は特に注意が必要なのですが、「売買で稼いでいないから大丈夫」と過信してしまうケースが少なくないようです。
「次こそ絶対に勝てる!」と過熱する
FXに限らず、勝負事というのは冷静さを失った方から負けていくものです。
冷静さがないときほど無謀な賭けに打って出て、負けたら負けたで次で取り返そうとさらに無謀な賭けを繰り返して負債を大きくしてしまうのです。
FXでもこれは同じことが言えます。小さな負けでも損失が続けば躍起になって取り返そうという気持ちが強くなり、一発で取り返せるハイリスクハイリターンな方法を選択してしまうのです。
冷静さを失い過熱する頭では、判断力も鈍るしブレーキを掛けようとする気持ちも働かなくなるものです。