1ヶ月眠れない人に見てほしい不眠症で困った時の病院の選び方|トピックスファロー

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2013年4月19日
1ヶ月眠れない人に見てほしい不眠症で困った時の病院の選び方

不眠症になった時、どの病院に行けばいいかご存知ですか?風邪を引いた時は内科、けがをした時は外科へ行くように不眠症も原因によって受診する場所が変わってきます。そこで不眠の原因で分かる病院の選び方をまとめました。

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不眠の原因を知らないと、病院選びで失敗する

不眠となる原因は大きく分けて、『精神的なもの』『身体的なもの』『病気』の3つに分けられます。
まず、自分がどこに分類されるのかを知らなければ、正しい治療を受ける事は出来ません。

精神的な不眠

主にストレスからくる不眠。
不安や苛立ち、眠れない事に対する焦りなどにより、眠れなくなります。
また、日中に激しい運動などで興奮している時も眠れなくなります。

身体的な不眠

いびきや睡眠時無呼吸症候群による不眠。
寝付けないというより、いくら寝ても日中眠くなるという場合が多いようです。

病気による不眠

ナルコレプシーやむずむず足症候群、リズム障害になどの病気が原因となって起きる不眠。
多くの場合、明確な原因が分かっていません。

原因に合った病院の選び方

不眠の原因が分かれば、病院を選ぶのはそれほど難しくはありません。
しかし、確実な方法としては『日本睡眠学会の認定病院を受診する』というものです。

睡眠障害のエキスパートが集まる『日本睡眠学会』

日本睡眠学会:http://jssr.jp/
日本睡眠学会に所属する医師と病院は、睡眠障害に対する知識と経験がある事を認められています。
不眠の原因が分かっている場合、最良の治療法を選択してくれます。

また、たとえ不眠の原因が分からなかったとしても、その原因を特定する事も出来るでしょう。

学会が認定する睡眠医療認定医一覧

学会が認める認定医、及び認定機関は以下のURLから調べる事が出来ます。
近くの病院をネットで検索し、認定医を指定する場合は予約を取るようにしましょう。
睡眠医療認定医リスト:http://jssr.jp/data/list.html

ちなみに、歯科医が認定されているのは、いびき治療に使われるマウスピースの作成に関わっている為です。

認定機関AとBの違い

リストには、病院名の横に[機関A-〇〇][機関B-××]といった記述があります。

・『機関A』は、認定医が常に働いており専門の検査装置を備えた、睡眠障害の全てを見ることが出来る専門の治療機関。
・『機関B』とは、睡眠時無呼吸症候群のみを扱っている治療機関

精神的なものや病気が原因にあるのなら、『機関A』の病院を受診しましょう。

認定機関も、専門医もいない場合

2012年11月のリストでは認定医411名。認定機関89ヵ所と数は多くありません。
そこで日本睡眠学会以外で、不眠症の治療を受ける病院の基準を紹介します。

ただし、医師や設備によっては当てはまらない事もありますので、1つの参考としてください。
実際に治療を受ける場合は、病院のサイトや評判を調べるのが安心でしょう。

精神的な不眠の場合

・総合病院の睡眠外来(精神科)
最近では『睡眠外来』を設立している総合病院も少なくありません。
しかし「精神科としての睡眠外来」と、「呼吸器科としての睡眠外来」が別れています。
ストレスの場合は精神科や心療内科としての睡眠外来なのかを確認しましょう。

・精神科、心療内科
どちらもストレスに対する治療を行うので、問題ありません、

・メンタルクリニック
治療内容が、精神科や心療内科と大きく変わる事が無いので、ここも大丈夫でしょう。

身体的な不眠の場合

・呼吸器科、耳鼻咽喉科
いびきや睡眠時無呼吸症候群は、鼻やのどに問題があります。
その時は、呼吸器系の科を受診しましょう。

病気での不眠の場合

・睡眠外来
精神科や心療内科になりますが、症状が重い場合は、睡眠を専門に扱う『睡眠外来』を受診するのが確実でしょう。

受診してはいけない病院

・内科、神経科、神経内科
内科は体内の臓器を、神経科と神経内科は、脳を含めた神経伝達を見る場所である、名前は似ていますが睡眠とはジャンルがちがいます。

むずむず脚症候群の場合は神経内科が有効かもしれませんが、まずは精神科を受け、その後に相談しても遅くはありません。

不眠症は必ず治る

不眠症と言えば睡眠薬というのが一般的ですが、治療法はそれだけではありません。
光治療やマウスピースなど、その原因に合わせた治療法が確立されています。

軽度の不眠症は、日本人なら誰もが経験したことがある、ありふれた物かもしれません。
しかし軽度と思っていた物が、自覚が無いまま重度の症状へ進行するのが不眠症の恐ろしい所です。

もしも、1ヶ月以上まともに眠れない日々が続いているのなら、症状が慢性化する前に専門医へ相談する事をおすすめします。

著者:加賀原まこ

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