アイロンをかける前には絵表示をチェック
衣類のアイロンがけには温度が重要です。
JIS規格で定められた温度でかけないと、シワがきれいにとれない、生地を傷めるなどの原因になるので、あらかじめチェックしておきましょう。
また、アイロンの下に波線が描かれている絵表示は「あて布」が必要なサイン。
あて布は、衣類がテカったり、傷みを防ぐ効果があります。
専用の当て布が売られていますが、綿のハンカチでもOKです。
簡単&きれい仕上げの便利アイテム
アイロンがけには、ただ、アイロンとアイロン台があればいいというわけではありません。
手早くきれいに仕上げるには、面倒なアイロンがけを助けてくれるアイテムが必要です。
アイロン台は脚つきを選ぶ
スチームが衣類をきちんと通り抜けることで、効果的にシワ取りできるのが脚付きのアイロン台の特徴。
脚が折りたためるので、収納にも邪魔になりません。
細かな部分の仕上げには「うま」が良い
あると便利なのが「うま」とよばれる小さなアイロン台です。最近では、便利なうま付きのアイロン台も。
細かい部分のアイロンがけが上手にできます。
アイロン用スムーザーでシワ取り
スプレーすることによってアイロンのすべりが良くなるほか、シワ取りに効果的です。
アイロンをかける順番が時短につながる
アイロンがけの時間を短くするために把握しておきたいのが、アイロンをかける順番です。
どの衣類からかけると良いのか、また、シャツやブラウスはどの順番でかけるのか、がわかっていないと、アイロンがけにかかる時間が変わってきます。
温度で決まるアイロンをかける衣類の順番
衣類の素材によってアイロンの温度は異なりますが、一度、温度が高くなったアイロンは、なかなか冷えにくいもの。時間を節約するためは、低い温度でかけはじめ、徐々に温度を高くしていくのが効率的です。
シルクやポリエステルなどの低い温度に適した衣類からスタートし、次にウールや毛などの中温に適した衣類、最後に綿や麻などの高温に適した衣類の順になります。
アイロンがけをはじめる前に、あらかじめ衣類を分類しておくと、時短につながります。
順番をおさえればシャツやブラウスは完璧
シャツやブラウスのアイロンがけの順番は、えり→肩→袖口→袖→右前身ごろ→後ろ身ごろ→左前身ごろ。生地が重なった厚手のシワになりにくい部分から始め、広い部分へと移っていきます。
この順番をマスターすれば、アイロンがけの効率が上がるのです。
えりは、先端から中心の向かってかけるのが鉄則。表と裏の両面にかけます。
また、肩と袖口はうま、袖と身ごろはアイロン台、と使い分けるときれいに仕上がります。
手早くきれいに仕上げるポイント
うまくアイロンがけができないことから、苦手になったという方は多いはず。
でも、できるだけシワを作らないコツをつかむことで、手早くアイロンを仕上げることができるのです。
洗濯の際のひと工夫
シワになりやすい衣類を洗濯する場合、洗濯ネットを使うと、シワや型崩れを防いでくれます。
また、洗濯物を干す際は、できるだけ脱水によってついたシワを伸ばしておくと良いでしょう。
そして、効果的なのが、洗濯物がなま乾きの状態でアイロンをかけることです。スチームなしでもシワが取れやすく、また、干しておく時間が短縮できます。
アイロンをかける方向を一定に
アイロンをかけて逆にシワができてしまったという経験は、誰にでもあるはず。アイロンによって付いてしまったシワはなかなか取れにくいものですよね。
そこで、アイロンによってシワを作らないために重要なのが、一定の方向にアイロンをかけるということ、そして、絶対に戻らないということ。
一方向にアイロンをかけることによって、衣類のヨレを防ぎ、シワをつきにくくするのです。
両手をフル活用する
アイロン時間を短縮するためには、アイロンを持っていない方の手にも、しっかり働いてもらいましょう。
たとえば、右手でアイロンをかけるなら、左手は先回りしてシワを伸ばしたり、細かい部分を押さえたりして、アイロンがけをサポートするのです。
ほんのちょっとの工夫ですが、アイロンを手早く仕上げるには効果があります。