意外に多い、口臭をもたらす原因
率直に言って、口臭がきつい人と会話すること、むしろ対面すること自体が嫌でしょうがないという人は相当数います。そして、自分が周囲から「口が臭い」と指摘されると頭にくる人も相当数います。
「口が臭い」ということは、その人の美点の全てを帳消しにして余りあるほどのマイナス要素になります。口臭で人物評価をマイナスにされないためには、口臭の原因に合わせた対策が必要になるのです。
口呼吸で口内が乾いている(ドライマウス)
子供の頃に唾を手などに付けて乾かし、友達に嗅がせる悪戯をしたことのある人は結構多いでしょう。唾液は乾燥すると口臭の原因になってしまうのです。
口内は常に唾液が一定量分泌されていて潤った状態が保たれていますが、口を開きっぱなしにしていると唾液の分泌が追い付かず口内が乾燥して、口臭を強くしてしまうのです。
このような口臭の原因になる口の開きっぱなしは、鼻づまりなどで鼻呼吸が出来ず口呼吸を頻繁にする人に多くみられます。
歯磨きが充分じゃない
虫歯や歯周病を予防するために、歯磨きの習慣は欠かせないものですが歯磨きをしない人というのも意外に多いものです。「虫歯にならないから」「別に気にならないから」など、歯磨きをしない理由はさまざまにありますが、歯磨きしないと虫歯にならなかったとしても口臭は酷くなるのです。
食事の後、口の中に残っている食べカスは口内に生息する細菌の働きで分解され歯垢などに変化していくのですが、分解される際に発生するガスが口臭の原因となるのです。
病気が原因の口臭
人間、歳を取ってくれば若さに任せた暴飲暴食などのツケが回ってきて病気になってしまうことはよくある話です。特に内臓系の病気はある程度まで病状が進行しないと目に見えて分からないものも多く、見つかった時にはもう手遅れ、ということも珍しくありません。
酷い口臭は、時として病気を原因にして発生することがあります。消化器系の病気や糖尿病など、症状として口臭・体臭の悪化が出る病気は意外に多いのです。
食事の影響による口臭
にんにくやニラなどの臭いの強い食品は滋養強壮効果が高いので健康増進には欠かせないものですが、食べた後は体臭や口臭が臭くなってしまうのが難点です。
このように、臭いの強い食べ物を摂ったことも口臭の原因になるのです。食事が原因の口臭は、食べ物に気を使えば予防できますが、アクの強い食べ物ほど癖になるものなので、すっぱりと食べるのを止められないのが悩みどころです。
自分だけが口臭を気にしている
口臭にしても体臭にしても、大抵は周囲の人からの指摘を受けて初めて気付くものです。人間の鼻は同じ臭いをかぎ続けていると臭いに慣れて気にならなくなってしまう為、人に指摘されない限り自分の匂いには無頓着になってしまうのです。
そして、他人からの口臭・体臭の指摘を受けたことのショックで、「自分の匂いで周りが迷惑しているのではないか」という強迫観念に襲われ、「自分の口・体は臭い」と強く思い込んでしまうことがあります。
このような場合、周りの人が「別に臭くないよ」と言っても「気を使って臭わないふりをしてくれているんだ」と感じてしまうため、なかなか解決に至らないのです。