「時間学」に学ぶ1日をもっと長く感じる心理的な時間の節約術|トピックスファロー

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2012年8月10日
「時間学」に学ぶ1日をもっと長く感じる心理的な時間の節約術

年をとるにつれて時間が早く感じるようになるのはなぜなのでしょう?その秘密を解き明してくれる「時間学」から、1日をもっと長く感じるようになる心理的な時間の節約術のヒントを学びます。

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時間学とは

哲学や物理学などで別々に行われてきた「時間」に関する研究を、総合的にとらえようとする新しい学問で、生活リズムと病気の関係、時間感覚を踏まえた社会政策なども対象としています。
2009年には日本時間学会が設立されました。

なぜ年をとると、時間が早く感じるの?

4歳から82歳の人に「3分」と感じた時点でボタンを押してもらい、実際の時間とのズレを計測する実験で、年齢が上がるほど「3分」と感じる時間が長くなっているという結果がでました。
この実験から、その人が自覚している時間は年をとるほど実際の時間の進み方よりも遅くなる、ということがわかりました。

高速道路を60km/hでゆっくり走っていると100km/hで走る車が速く感じるのと同じように、自分の時間の進む速度が遅くなっているため本来の時間の進む速度が早く感じるのだそうです。
年齢が進むにつれて時間の速度が遅くなるため、年をとるとどんどん時間が早く進んでいると感じるようになるのです。

なぜ同じ時間でも、時と場合によって、短く感じたり長く感じたりするの?

自分が感じている時間感覚はさまざま要因により影響を受けるとされています。

新陳代謝が良いほど、時間を長く感じる。
恐怖を伴うほど、時間を長く感じる。
時間を頻繁に気にすると、時間を長く感じる。
印象的なできごとが多いほうが、時間を長く感じる。
大きな音などの強い刺激を受けた方が、時間を長く感じる。

このことから、新陳代謝が悪い、時間を気にしていない、印象的なできごとや刺激がない、緊張感のない時間を過ごすことが時間を短く感じる要因になるといえます。

知っている道を無意識に通るときはあっという間なのに対して、知らない道を目的地に向かって歩いていて、遅刻しやしないかとドキドキしながら何度も時間を気にしたりすると、やたら長い道のりに感じるのはそのせいです。

同じ時間を長く感じるために

新陳代謝を下げない

不規則な生活や暴飲・暴食、たばこ、ストレスが新陳代謝を下げる要因になります。
食事・生活習慣に気をつけ、入浴や十分な睡眠などが新陳代謝のアップにつながります。

時間感覚のズレを意識する

年を重ねるにつれ、自分が感じている時間は3分当たり1秒、1日当たりでは8分も遅れていきます。
このズレに気づかずに過ごすことが、1日を短く感じて過ごす原因になるのです。
自分の時間がズレを常に意識して実時間と調整しておくことが必要です。

マンネリの生活を避ける

時間学の研究している千葉大の一川准教授は、

慣れた事だけでなく、少しずつ新しい事に取り組めば、経験する出来事や刺激が増え、充実した時間が長く感じられる可能性はある」

と言っています。

忙しい日常に、ちょっとした新しい経験を取り込むことで、その日1日を長く感じることができるのです。

著者:佐久間和夫

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