賃貸契約で損をしない為にチェックする契約書の8つのポイント|トピックスファロー

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2012年12月12日
賃貸契約で損をしない為にチェックする契約書の8つのポイント

賃貸を借りる時には必ず契約書が必要になりますが、小さな文字で「甲」や「乙」など普段使用しない言葉使いの為、完全に理解するのは面倒です。そこで初めての契約書でも緊張しない為に、契約書を交す際の注意点をまとめてみました。

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
  

賃貸借契約書とは

契約後のトラブルを避ける為に、大家と交わされる契約書の事です。
家賃や、トラブルがあった際の対処方法、部屋を使う上でやってはいけない事などが細かく、かつなじみのない言葉使いで書かれています。
重要な部分に関しては、口頭でも説明してくれるのが普通ですが、契約書と名前の付くものには全て目を通しておく必要があります。

チェックポイント1:契約期間と更新

賃貸の場合は、通常1年以上の契約期間があり、その期間が来るたびに契約の更新をする必要があります。更新時には「更新料」が発生する場合もあります。

  • 更新のタイミングはいつなのか?
  • 更新時に更新料は必要になるのか? またその金額と支払先はどこか?

チェックポイント2:賃料の額や支払い方法

通常『家賃』といえば、それは『賃料』を指しますが、支払う金額はもう少し上乗せされるのが普通です。
以下の項目は必ず確認しましょう。

賃料について

家賃の事。金額や支払日の他に延滞時の処理も確認します。

  • 毎月、支払う金額に間違いはないか? 事前の説明と食い違いはないか?
  • 支払うのは当月分か、翌月分か(退去時に関係してきます)。支払の『期限は何日か?
  • 支払方法は、振り込みか、それとも持参か?
  • 延滞時、延滞料はどの様に処理されるのか?

共益費について

共益費とは、部屋の前の廊下の照明やエレベーターなどの電気代、掃除の費用など、住民が共通して使用している部分の維持費になります。大抵は賃料と一緒に支払う事になります。

  • 毎月、支払う金額はいくらなのか?
  • 支払うのは当月分か、翌月分か? 支払の『期限は何日か?

チェックポイント3:敷金の金額と原状回復について

退去時に原状回復の為に担保として預けるお金が敷金です。
法律上は、故意や過失でなければ敷金が引かれる事はありません。しかし借りている側に回復義務を求めている場合もありますので、そのあたりは退去時に揉めないよう、契約書を確認しなければなりません。

  • 敷金の金額はいくらなのか?
  • 原状回復の義務と範囲は、借りる側と貸す側のどちらにあるのか?
  • 敷金を使用した場合、その明細をもらえるのか?

チェックポイント4:その他の金額について

これら以外にかかるお金として『礼金』があります。
大抵は「その他一時金」などの欄に記載されている事と思います。
礼金以外では、駐車場などの付属施設の使用料が必要になる事もあります。
また別な契約書が必要になりますが『火災や地震の保険料』、『不動産業者に支払う手数料』も必要となるでしょう。

  • 礼金の金額は、事前の説明と間違いはないか?
  • 付属施設の使用料はいくらなのか?
  • 各種保険に入る必要はあるのか? その金額はいくらなのか?
  • 不動産への手数料はいくらなのか?

チェックポイント5:部屋を使用するルール

ペットの飼育や騒音問題、無断で同居人を増やすなど、あらかじめいくつかの禁止事項が決められているのが普通です。禁止事項を破った場合は、立ち退きを迫られる事もあるでしょう。

  • ペット飼育は可能か?
  • 長期の不在は禁止事項に含まれるのか? など

チェックポイント6:修繕の取り決め

部屋を使っていると、どうしても痛んでくるものです。
その時の修繕がどちらが受け持つかも、契約書には記載されています。

  • 部屋を使用中の修繕はどちらが行うのか?
  • 借り手側が自由に修繕しても良いものか?

チェックポイント7:契約の解除

契約も基本的には一方的に解除する事は出来ません。
自分から解約する場合でも、解約の為の手続きが必要になります。

  • 契約解除の条件はなにか?(家賃の不払い、禁止事項を破る等)
  • 解約に催告は必要か? 必要なら何日前までに催告する必要があるか?
  • 月途中で解約した場合の家賃と、支払方法はどうするのか?

チェックポイント8:特記事項の記載

その他に『特記事項』が個別に決められている事もあります。
悪質な場合は、「原状回復費は、全額借主が負担」という一方的に不利な契約内容が書かれている場合もあります。
明らかに違法な場合は、支払いの必要はなくなります。しかし契約書がある以上、証明には面倒な手続きが必要になるでしょう。
そういった事態を避ける意味でも、不明な点はサインをする前に確認しておくのが賢明です。

一度交わした契約書の破棄は難しい

どの様な物であれ、交わした契約を一方的に破棄しようとすると違約金が発生する場合もあります。
契約内容は、退去するその瞬間まで必要になる重量なものです。
疑問に思った事、分からない事があった時は、決してそのままにせず、自分が納得するまで質問をするのが良いでしょう。

著者:坂下モド

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
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ペットを飼っている関係上、ペット関連の記事を多く執筆。現在ではジャンルを問わず、政治・経済なども