英語が苦手でも海外旅行を楽しむ方法|トピックスファロー

  • 未経験から歓迎のライター募集
2014年9月12日
英語が苦手でも海外旅行を楽しむ方法

英語が苦手だからという理由で、1人で海外旅行に行くのをためらう人がたくさんいます。 確かに英語が使えた方がいいのは当然ですが、異文化に興味があるのに英語が苦手だからという理由で海外旅行に行かないのはもったいないことです。英語が母国語の国は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、シンガポールなど、世界中で氷山の一角しかにしかすぎません。日常的に英語は使われていないはずなのです。だから世界中で英語を上手く話せる人の方が少ないんだと気楽に考えて、海外に旅立ちましょう。

戦争遺跡ライター
ヒロマルのfacebookアイコン
  

必要最低限の英語の知識だけで良い

実際に海外旅行をしていて日本語以外の言語が必要な場面というのは、ホテル、交通機関、レストランなどを利用する時に限られてくると思います。
私は学生時代からバックパッカーをやっていて、主にヨーロッパ、東南アジア近辺を中心に48ヶ国を訪れましたが、これらの地域だったら辺境の地でもない限り、公共施設やお店には英語を話すスタッフがいます。
誰もが知っているような英語の数字や最低限の挨拶を知っていれば、一人旅で困ることはないはずです。

旅行に必要な言葉は旅行中に覚えてしまう

異国で初めての街へ行く場合、最初は誰でも緊張してしまいますが、不思議なもので半日歩けばその緊張感は徐々になくなっていき、3日間もいれば土地勘もできて、出発前の緊張感もほぼなくなり慣れてしまうものです。
これと一緒で、旅行をしていればなんとなく旅行に必要な言葉も覚えていきます。
例えば「出口」は、英語で「EXIT」と認識している日本人が多いですが、イギリス英語では馴染みの薄い「WAY OUT」と表記します。最初は「WAY OUT」がわらなくても、ロンドンの街中を数時間歩いていれば、「出口」を意味する言葉だと誰でも分かるはずです。

トラブルもボディーランゲッジで乗り切る

海外では旅行中に様々なトラブルが起りやすいです。
私の体験談ですが、初めての海外旅行でドイツからポーランドに行った時、夜行列車の中で、寝ている間にズボンのポケットをナイフで切られて財布が盗まれてしまいました。
当時ポーランドは英語が非常に通じにくいとガイドブックに書いてありました。ポーランド語はもちろん、英語すらまともにできないのどうやってこの状況を説明していいのかわかりませんでした。
そこで、私がとった行動は、早朝到着したポーランドの駅で、構内に歩いていた軍人らしき人に近寄って、ポケットが切られたズボンをそのまま見せることでした。
最初は近づいてくる東洋人に怪訝な表情をしていた軍人は、ズボンを見せた瞬間、顔色が変わって「俺についてこい」という仕草をしてくれ、駅近くの警察署まで連れて行ってくれました。
しかし、その警察署も英語を話せる署員がいなく、英語ができる署員が来るのに数時間待たされました。
英語もろくに話せない私は、悪戦苦闘しながら筆談と身振り手振りで被害状況を説明し、なんとか被害届けを出すことができました。
極端な話、人間の欲求など言語が分からなくてもボディーランゲッジで伝わるものです。
また、その国で旅行者が狙われる盗難の被害は、同じ手口なことが多いので、理解されやすかったりします。
ポーランドでこの被害にあった時も、警察署には夜行列車で私と同じ手口で盗難にあったルーマニア人のおばちゃんがいました。

街中に日本語の表示も多い大都市

ロンドン、パリ、ベルリンの地下鉄は、券売機に日本語案内の表示ボタンがありますし、アジアの大きな空港の表示には必ず日本語もあります。
また観光客が多い有名な博物館や美術館では、日本語のパンフレットや案内オーディオも置いていることが多いです。
ヨーロッパやアジアの首都クラスの大都市に数日間、滞在する予定だけなら、日本語しか使わないで旅行することも可能かもしれません。
またヨーロッパの鉄道の駅の構内には、言語関係なく視覚でわかる旅行者用の表示(写真添付)が充実していて、どの言語の国の人でも駅で迷わないような工夫がされています。
最近、日本の大都市の駅などでもローマ字表記以外に、中国語、ハングル語の文字が目立つようになってきましたが、様々な言語が母国語の国同士が陸路で接しているヨーロッパでは、島国である日本以上に言葉が異なる旅行者への配慮が進んでいるのです。

礼儀として相手の国の言葉を覚えようとする気持ち

英語圏以外の国へ行った時、例えばフランスなら「ボンジュール」、イタリアなら「グラッシェ」など、挨拶とお礼の言葉だけでも現地の言葉を使う気遣いをすると、笑顔を見せてくれたり、現地の方の反応が少し違くなったりします。
私達日本人だって、日本の街中で外国人に道を尋ねられ、「サンキュー」と言われるより、「ありがとう」と言われる方が気分が良いはずです。
多少は苦戦してしまうかもしれませんが、相手の国の言葉が分からなくても、英語が超苦手でも1人で海外旅行は可能ですので、ぜひ海外旅行を楽しんできてください。

著者:ヒロマル

戦争遺跡ライター
アイコン
ヒロマルのfacebookアイコン
1979年神奈川県生まれ、神奈川県逗葉高校、代々木ゼミナールで1浪、立教大学経済学部卒業。

大学在学中からヨーロッパ、アジアなどを海外放浪してハマってしまい、そのまま新卒で就職せずフリーターをしながら続ける。その後、会社員生活をしながらも休み、転職の合間を利用して海外放浪を続ける。50ヶ国以上訪問。会社の休暇を利用して年に数回、渡欧して取材。

2012年からライター業を会社員との二足のわらじで開始。
2014年からwebメディア(株)フォークラスのTOPICS FAROで2つのシリーズを連載中。

▼もんちゃんねる(You Tube)
https://www.youtube.com/channel/UCN_pzlyTlo4wF7x-NuoHYRA

▼「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/warruins
ヨーロッパ各地を取材し、第二次世界大戦に関する場所を紹介。
軍事用語などは極力省き、中学レベルの社会の知識があれば楽しめる記事にしています。
同シリーズが2017年に書籍化。
「ヒトラー 野望の地図帳」(電波社)から全国書店の世界史コーナーで発売中。

▼「受験に勝つ!世界史の勉強法」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/wh
2018年から主に世界史を中心とした文系の勉強方法について執筆。
大学受験だけでなく、大学生や社会人の大人の教養としての世界史の勉強方法にも触れて、
高校生、大学生、社会人とあらゆる世代を対象としています。

世間の文系離れを阻止して、文系の学問の復権に貢献することが、2つの連載の目的です。

▼ご依頼、ご質問はこちらのメールまたはツイッターから
hiromaru_sakai@yahoo.co.jp
https://mobile.twitter.com/HIRO_warruins