
国内ではライブと野球の推し活
筆者が国内旅行をする時は、「推し活」を兼ねて行きます。本シリーズでも何度かお話しましたが、筆者はプロ野球と音楽が好きで、子供の頃から読売ジャイアンツ、アーティストは森高千里さんの大ファンです。

ヨーロッパまで渡航して貯めた飛行機のマイレージは、これらの推し活のために日本全国を巡る国内線の予約で消化するというのがスタイルになっています。
コロナ禍の時期を除き、「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡シリーズ」の取材で毎年数回、渡欧しますが、そのための事前準備、帰国後の記事執筆など、大変な労力がかかります。緊張感のある外国滞在と違い、気楽に行ける国内旅行は本当に開放感があります。
近年、野球は控えめとなりましたが、2010年代に音楽活動を開始した森高千里さんは引き続き追いかけていて、先日も森高千里さんの全国ツアーを巡って、四国、3県を2泊3日で巡ってきました。
今回は、「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡シリーズ」の番外編として、そのツアー道中を紹介します。お楽しみいただければと思います。


48都道府県、最後の未到の地、高知県
今回の森高千里全国ツアーの四国編は、2025年6月20日(金)、高知、6月21日(土)、愛媛と金土の2日間。筆者は金曜に有休を取り、日曜に帰京する予定で計画を立てました。
今回は7:30に羽田空港を出発する高知行きのJAL(日本航空)便です。普段はANA(全日空)のマイルを貯めていますが、前年はポーランド、オランダへJALが加盟しているアライアンスのワンワールドチームの航空会社を使ったため、ワンワールドのマイルで高知行きを予約しました。


平日の朝にも関わらず、混雑する羽田空港。筆者のように金曜日に有休を取って週末にかけて旅行する人たちも多いのではないかと思います。
1時間半ほどのフライトで高知龍馬空港に着きます。飛行機を降りた瞬間に、筆者は日本の48都道府県到達を達成しました。高知県だけが、未達の都道府県として残っていたのです。

日本で1番駅間が短い路面電車
空港バスで高知市内に向かいます。
基本的にライブは夕方以降に開演しますので、昼間は観光するのがルーティンとなっています。
高知県といったら、幕末にかけて活躍した空港の名前ともなっている、土佐藩士の坂本龍馬が有名です。
当初、高知に着いたら、高知の有名な観光スポットである、郊外にある桂浜の坂本龍馬像と坂本龍馬記念館に向かおうと思いました。

高知市内の中心部でバスを降りたら、桂浜に向かうバスがないので、急遽ルートを変えることにしました。筆者は特に国内を旅する時、線密に計画するよりは、アバウトな計画しか立てません。
トラブルなどがあった場合、その都度、その時の気分によってルートを変更していきます。
高知に着いたら行ってみたかった場所の一つが、高知市内を走る路面電車、「とさでん交通」の珍スポットです。
日本で一番短い駅間距離の区間が存在します。
その場所はごめん線の沿線にあります。高知市内から東側に路面電車で30分ほどの距離にあります。

高知市内のへそである、はりまや橋ターミナルで、1,000円のとさでん交通の路面電車全路線1日乗り放題の切符をアプリで購入。海外でもそうですが、その都市を1日見て周る時は、1日乗り放題の切符を買った方がコスパ良いです。

日本で一番短い駅間距離の珍スポットは、清和学園前と一条橋停留所間になります。その距離間、約60メートル、歩いても15秒という短さ。路面電車では数秒の距離になります。


清和学園前と一条橋停留所間には、駅名通りの一条橋が架かっていて、その橋の距離が事実上の駅間になります。筆者は一条橋停留所まで歩いた後、今度は高知方面に戻る、路面電車を待ち、清和学園で降りるという体験をしてみました。なぜかイタズラ乗車のような感覚もありますが、れっきとした正当乗車です。

関連動画![]() |
日本で1番駅間が短い、とさでん交通、清和学園〜一条橋間 徒歩編(@YouTube) |
関連動画![]() |
日本で1番駅間が短い、とさでん交通、一条橋〜清和学園間 乗車編(@YouTube) |
元々、一条橋という停留所があり、後年、清和学園という学校が開校してから、要望で清和学園前という駅を開業したようです。平日だったので、清和学園前から女子高生が乗ってくる光景もありました。

日本の近代化の礎の人物を多く輩出した高知
高知市内に戻り、高知の定番観光スポット、様々な飲食店が入っているひろめ市場に行きます。

お昼は、高知の名物、焼き鍋ラーメンを食べます。舌を少し火傷させてしまいましたが、とても美味しく、夜も食べようと思いました。

午後、当初の予定だった桂浜に行こうと思いましたが、めんどうくさくなってきたので、止めることにしました。
その代わりに、市内中心部から比較的近くて、とさでん交通の1日乗車券で行ける、自由民権運動記念館に行くことにしました。
高知県はかつて土佐藩といわれて、坂本龍馬以外にも幕末、明治時代に日本の近代化に活躍した歴史上の有名人がたくさんいます。

特に幕末や坂本龍馬などは歴史好きには人気の時代ですが、筆者は海外で世界史の史跡を巡って発信していることもあって、大学受験は日本史選択だったものの、正直、あまり日本史に興味がありません。坂本龍馬は、幕末に薩長同盟を結んだ、京都の寺田屋で暗殺されたことしか知識がありません。
しかし、一応歴史系のライターとして、ライブ前まで、いくつかの日本史関連の場所に行くことにしました。
とりあえず、自由民権運動記念館を訪問します。板垣退助、中江兆民など日本史の教科書でお馴染みの土佐藩士の功績が紹介されています。VTRが見られる部屋で植木枝盛の生涯について学びました。35歳と若くして亡くなっていますが、現代でも日本史の教科書に残る人物になっているのは凄いと、10歳以上年上の筆者は思うのでした。

その後は、中心部に戻り、ひろめ市場近くの坂本龍馬、板垣退助、後藤象二郎と、土佐藩士の生家跡を巡り、ホテルに早めにチェックインしました。



18:30からひろめ市場近くの高知県立県民文化ホールでライブが開演、21:00頃終焉となり、夜もひろめ市場で、高知名物のカツオのたたき定食、食後には昼と同じ鍋焼きラーメンを食べて、四国遠征、1日目が終わったのでした。


