毛穴の原因は「頭皮の汚れ」脱シャンプーで肌がよみがえる?|トピックスファロー

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2015年8月12日
毛穴の原因は「頭皮の汚れ」脱シャンプーで肌がよみがえる?

毛穴が目立つのは、頭皮の汚れが原因です。ところが、脱脂力の強いシャンプーを使い続けると、常在菌が棲めなくなり逆効果になりかねません。ぬるま湯で洗い流すだけのケアに切り替えると、艶やかな髪になるだけでなく、顔も体もスベスベになるのです。

WEBライター コラムニスト
  

毛穴の黒ずみの意外な原因とは?

思春期の頃からずっとニキビがひどかった筆者は、一時期熱心に「美顔教室」に通っていたことがあります。その時に、頭の皮脂が増えると「ニキビや毛穴が目立つ」と教わりました。

中でも、注意をしなければならないのは「トリートメント」や「整髪料」にふくまれている油分とのこと。日光が当たったり大気にふれることで、酸化しやすく皮膚を刺激する要因に結びつくとのです。

けれども、きれいになりたいのはあくまで「地肌」でなくて「顔」です。普段は髪の毛で隠れている頭皮が、少しくらい炎症をおこしてもよいでは?などと筆者は思っていました。

でも、「頭皮」と「顔面」は「一枚皮」でつながっているので、顔の肌ばかりをどれだけ熱心に手入れをしても地肌がおろそかになれば意味がないと、何度もさとされました。

美肌

そこで教室オリジナルの葉緑素入りの「シャンプー」と「トニック」を試してみました。たしかに皮脂を根こそぎ落とすほど強い洗浄力があります。しかし、櫛がまったく通らないほど髪がきしみます。教室では、顔の皮膚に対しては「洗顔をしすぎると、バリアが失われ、余計な皮脂が増えるから、顔を洗いすぎるといけない」と指導していました。

人体には「常在菌」が棲んでいます。「菌」ときくと悪者のイメージがありますが、皮膚をなめらかにしたり、外部の刺激から人間を守ってくれている「良い菌」も多いのです。

そんな常在菌の数が少なくなると、肌が荒れたり逆にたくさんの油が分泌されて、「ニキビ」や「毛穴の黒ずみ」につながります。つまり、必要以上に肌の油分を落とすのはマイナスなのですね。

そんな時にお湯だけで頭を洗う方法を思い出し、実践したところ、鼻の毛穴の黒ずみが目立たなくなっていました。さらに頬や眉間の毛穴は、6倍率の拡大鏡で確認しなければ見えないほど小さくなっているのです。頭皮と顔面の皮膚がリンクしているのは真実だと実感したのです。

シャンプーを使用しなくても大丈夫?

「どこのシャンプーを使っているの?」というのは、女性同士の定番のトーク。まさか、「使っていない」とは言いにくいものです。とくに筆者は肌質がオイリーである上に、髪質は「多い」「硬い」「太い」と三拍子そろっているのですから。

正直なところ、湯シャンをはじめたこともつい最近まで家族にさえも秘密にしていました。はじめてから半年ほどは、汚れが落ちた実感がなく、いつやめようかとばかり考えていました。

ただ、美顔教室で市販のシャンプーの有害さを繰り返し聞かされてきていたので、一般のシャンプーも葉緑素のシャンプーも使いたくありません。なぜ、「脱シャンプー」が成功したかというと、何とも消極的な理由なのでした。 グリーン

ブラッシングのすすめ

京都の舞妓さんは、地毛で日本髪を結っています。あの独特の形を作るのは大変な作業で、一旦結えば一週間は、もたせるそうです。とはいえ、彼女たちは接客業。至近距離でお客様とお話しすることも多く、清潔感には気を使うはずですよね。

いったい、フケや匂い対策はどうしているのでしょうか?以前にデパートの物産展に来ていた舞妓さんは、トークショーで「頭を洗わないかわりに、毎日、念入りに柘植の櫛で梳かす」、のだと話していました。

なるほど。はんなりとした舞妓さんにあやかって、シャンプーを使わないかわりに、洗髪の前後にブラッシングを取り入れてみました。まず、目の荒い櫛で髪のもつれとおおまかな汚れを落とします。その後、今度は少しずつ毛束をとって、目のこまかい櫛を入れます。まったく頭を塗らしていませんが、表面の汚れが落ちて艶が出ました。

どうしても頭が油っぽくて気持ち悪い時には、ひたすらブラッシングです。そういえば、昭和中ごろまでは、洗髪をするのは十日に一度ほどでした。けれども、ブラッシングを欠かさなかったので、不潔にならなかったのですね。

お湯だけシャンプー奮闘記

いくら「毛穴が消える」といわれも、シャンプーを使わないなんて・・・という意見はよくわかります。物心がついたときからずっと続けてきた習慣と考え方を変えるのは難しいことですから。

ですが、自然界の生き物でシャンプーや石鹸を使用しているのは人間だけ。猫は、自分の舌で舐めるだけですが、なめらかな美しい被毛をたもっています。それでいて、ほとんど体臭もありません。染色体の数も生活様式もことなる「動物」と「人」をくらべるのは、極端な話かもしれません。

けれども、ノン・シャンプーでも気持ちよくすごすことができるのなら、あえて使用しなくてもよいのではないのでしょうか。

きっかけ

もともと頭を洗うことは、かなり苦痛に感じていました。それでなくても、余るほど多い髪が鎖骨のラインまでのびると、肩が凝って仕方ありません。そんな重たい髪が濡れると、首が鈍く疼きます。洗髪もドライヤーをかけるのも一仕事。

ずっと悩んでいました。そんなときに、「肌断食」について書かれてある本に、「シャンプーを使わなくても問題がない」さらに「ずっと湯シャンを続けると、ひと月ほどなら髪を洗わなくても大丈夫」という記述があり、興味を持ったのです。

そういえば、作家の五木寛之さんは、「洗髪をするのは、盆と暮れくらいのもの」と豪語しているようですが、もしもそれが本当ならば、コツを教えてほしいと思っていたところです。

美容院に行けないかも?

「湯シャン」は、効果を実感するまで個人差が大きいものです。早い方なら即日。筆者の場合は約4ヶ月です。乾燥肌や細くて少ない髪質の方ほど、早く「脱・シャンプー」の素晴らしさがわかるようです。逆に、脂性体質や剛毛だと時間がかかります。はじめた頃は、洗髪後、ドライヤーの風を当ててもずっと髪が湿ったままでした。

「湯シャン」をはじめる前に、髪を短くカットするとスムーズにいくそうです。けれども、ショートカットだと、頻繁に美容院に通わなければいけないですよね。そして、シャンプーだけでなく、「トリートメント」や「ワックス」「スプレー」を使わずにスタイルをたもつのは大変です。

というわけで、セミロングの髪を専用のコームで「夜会巻き」にして、カムフラージュすることにしました。これなら、髪のベタつきを気にしながら美容院に行かなくてもすみますし、外出先でも髪型の心配をしなくても大丈夫。 グリーンイメージ

肌がきれいになる副産物あり?

「湯シャン」をはじめて半年が経った頃から「肌がきれいになった」といわれることが増えました。髪のコンディションばかりに気をとられていたので、嬉しい意味で驚きました。

顔に鏡を近づけると鼻が白いような不思議な印象です。これまで肌が赤黒く見えるほど黒ずんでいた毛穴が、小さく目立たなくなっているではありあませんか。そして、「ほうれい線」も薄くなり、顔全体がすっきりして見えます。そういえば、最近は「背中のニキビ」もできなくなりました。

頭皮の常在菌のバランスが整うと、相乗効果で全身の肌がきれいになるのですね。どれだけ高価で自分に合っているシャンプーでも、人体にとっては「異物」でしかないのでしょうか。野生の動物と同じような「水(お湯)だけ」のケアで充分なのかもしれません。

エコと節約をかねて

今まで「シャンプー」や「整髪料」にまわしていたお金がまったくかからないので、節約になりました。それに、化学物質がふくまれた水を流さないので、地球を汚す心配もありません。

よく、「湯シャン」にすると「水道代がかかって、とても続かない」という声をききます。そこで、あらかじめ「節水シャワーヘッド」を購入しました。通信販売で約3000円でした。

また、大型の洗面器を用意して溜めたお湯に頭をつけこんで洗っていたこともあり、ずっと水道代は横ばいをキープしています。一人暮らしの方や、入浴するのが家族の中で最後の方なら、バスタブに頭をひたして洗髪をしてもよいのではないでしょうか。

湯シャンのやりかた

これまで、湯シャンに挑戦してから得られた効果を中心に紹介してきました。具体的な方法をまとめました。

1.洗髪前に、念入りにブラッシング
2.軍手をはめます。(素手よりも汚れを落としやすくなります)
3.大き目の「洗面器」か「バケツ」に湯をはり直接、頭をいれます。
4.3のまま、シャワーヘッドを頭皮に近づけて、地肌に湯をかけるイメージで洗い流します。この時、ベタつきが気になるようなら、シャワーを当てながら櫛で梳かします。
5.新しい乾いた軍手をはめてドライヤーをかけます。

葉にしずく

シンプルなケアで美肌を取り戻す

美顔教室の初回のカウンセリングで、地肌を「マイクロスコープ」で見せてもらいました。思わず目をそむけるほどひどい状態。「これなら肌がよくなるはずないなあ」と焦りましたが、「お湯で洗い流すだけ」のシンプルなケアを続けると、髪がまとまりやすくなっただけでなく、毛穴が目立たなくなり、ほうれい線も薄くなりました

著者:有朋さやか

WEBライター コラムニスト
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十代の頃から、現在まで短歌実作を続けています。二〇一三年度は、角川短歌賞(新人賞)の最終選考に残りました。
 近い将来、名刺代わりになるような歌集を、商業出版で出すのが目標。

 やがて、「エッセイ」や、「ノンフィクション」も書けるスケールの大きな「職業歌人」になりたいと考えています。
 そのために、今は、たくさんの実績を積みたいので登録しました。

 これまで通り「書評」、「映画評」はもちろんのことですが、「美容」「宝石」「紅茶」などの記事製作に挑戦したいです。
 これまで、WEBライターとして、「ニキビケアコンテンツ」
 大型女性向けメディアサイトの記事執筆、
 サイト「猫大学」に、本名の有友紗哉香で署名記事を投稿しています。

 また、最近では、「中国文学」や「京劇」に興味を持っていて、いろいろ調べているところです。興味を持ったものには、どこまでものめりこむ性質なので、そんな執念深さを生かして濃い文章を作っていきます。