生意気だから愛される?ネコ好きさんのためのネコの?に答えます|トピックスファロー

  • 在宅ワークのライター募集
2015年8月12日
生意気だから愛される?ネコ好きさんのためのネコの?に答えます

肩に力を入れて一生懸命に肩肘をはらなくても、ネコは愛されます。むしろ「自分を愛してくれる人間なんて突き放すくらいがちょうどよい」と、ほくそえんでいます。いったい、ネコとは何者なのか、なぜ、ネコと暮らせば癒されるのか、その謎にせまりました。

WEBライター コラムニスト
  

どうして、ネコはネコなのか?

自称、動物好きは「犬派」と「猫派」にわかれます。犬好きの方に、ワンちゃんの魅力を聞くと「礼儀正しい」「正直者」などと、似たような答えが返ってきました。

ですが、ネコを贔屓する方の答えはユニーク。「いかにも、性悪そうな瞳がたまらん」「話しかけても、無視をするから」といった、珍回答連発です。まるでネコは、愛想がなくて高飛車だから大切にされているのだ、と思わされる台詞が次々ととびだしましたが、そもそもなぜ、「ネコ」とは「ネコ」なのでしょうか?

ネコの起源

「イエネコ」のルーツをさぐると、北アフリカから中近東に分布している「リビアヤマネコ」にたどりつきました。「ヒト」と一緒に暮らすようになったのは、紀元前2500年頃から。はじめにエジプトで飼われるようになり、徐々に世界中に広がっていきます。

シルクロードを通り中国にやってきた「ネコ」は、その後、貿易のために「日本」に輸入されました。このようにして、ネコは、「平和の使者の貌」をして人間に近づき、我々の祖先をたぶらかして「世界を征服」していったのですね。 2匹の猫

ネコと呼ばれる理由とは

ネコといえば、いつ見ても丸くなって眠っています。よく「寝る子」だから、「ネコ」と呼ばれるようになったという話は有名です。ところが、あのしなやかでしたたかな生き物は、はじめから「ネコ」といわれていたわけではありません。

実は、「生まれた季節」と「狩る獲物」によって、四種類の名前がついていたのです。

・冬生まれ ネズミを獲るから「ネコ」
・春生まれ 蝶々を獲るから「チョコ」
・夏生まれ 蛇を獲るから「ヘコ」
・季節に関係なく鳥を狙うから「トコ」

ネコは、一種類だけの獲物を狙うわけではないのですが。けれども、「トコ」でも「チョコ」でもなく、「ネコ」に落ち着いたのは、やはり、「ネコ」といえば「ネズミ」というイメージが強かったのでしょうか。

蛇とネコの意外な共通点

ネコは、蛇をしとめることから「ヘコ」とも呼ばれていたのですが、長虫をハンティングする一方、自分達の姿を蛇に見せかけて、ほかの肉食獣から襲われないように身を守っているのだという指摘もあります。

(1)柄がそっくり

ネコ科の動物は、体の表面に縞柄や斑点などの模様をもっています。これらは、ジャングルや砂漠の大自然で遠目で見ると蛇に見まちがうほどよく似ているのです。

アフリカやインドに生息する蛇の中には、トラ柄やヒョウ柄をした大蛇や毒蛇も少なくありません。ネコの体毛の色や柄は、野生で生き延びるための保護色だというわけですね。

(2)寝相に共通点が

ネコも蛇も丸くなるのが得意。暑い時やリラックスをしているネコは、さかさまになったり、棒のように伸びて眠ります。しかし、寒いときや緊張しているときには、しっかりと丸くなり鋭い目をしています。

この格好は「蛇がとぐろを巻いている」ようにも見えませんか?みずからを蛇に見せかけて身を守るのは、いかにも悪知恵が働きそうなネコらしい思考だと感心しますよね。 アメリカンショートヘア

ネコにとって、人間を飼うのは楽ではない?

まさか、ネコはまさか、自分が飼われているとは思っていません。温かい部屋でおなかいっぱいにごはんを食べられて居心地がよいから、一時的に人間と同居しているだけです。本心では、いつでも独立できると考えています。

そして、ワンちゃんのように飼い主を「ご主人様」だと認識してご機嫌をとったり、上手をいうことはありません。だから、暑ければヒトには見向きもしませんが、身体が冷えたりおなかがへってくると、途端に人間にすりよってきます。

つまり、ネコからしてみると、「ヒト」がネコのなわばりに入り込んで生活をしているのです。本来であれば、侵入者を歯を剥いて「ファー」と威嚇してやりたいところなのでしょう。しかし、人間は大切な「収入源」なので黙認しているだけ。

きっと、本心では「人間を飼うのは大変なのさ」と舌を出したいところなのかもしれないですね。

ハンターの血が騒ぐ

ネコは優秀なハンターです。野生で生活していた頃は、狩りが成功しなければ飢え死にしてしまうので必死でした。人間と生活して「食べていく」心配をしなくてよくなったとはいうものの、今でも「動くもの」を見つけると血が騒ぎだします。

子猫が前足でゴルフボールを転がしたり、ネコジャラシ風のおもちゃに強く反応するのは、遺伝子に刻まれているハンターの本能が反応しているためなのですね。

弱った蝉を捕まえて翅をむしりとったり、バッタやコオロギをくわえて帰り、足を噛み切ってもてあそぶのも同様の理由だといえるでしょう。飼われていても、野生の勘は衰えていません。

人間の家族は、兄弟ネコ?それとも、子ネコ?

ネコが人間に対して「ゴロゴロ」もしくは「グルグル」とのどを鳴らすのは、あなたのことを家族だと認めている証拠なのです。本来ならば、育児をしているネコ以外の大人になったネコがのどを鳴らすことはありません。

生まれてから間がない子ネコは、まだ目も見えず耳も聞こえません。だから、母ネコが自分の居場所を知らせるために、ゴロゴロとのどと胸を振動させて合図しているのです。すると子は、母の振動を体全体で受けとめます。

そして、同じように「グルグル」とのどを鳴らして「ママ、僕はここにいるよ」と答えるのです。しかし、家の中では、大きなネコが同居人を眺めながらのどを鳴らしていますよね。それは、ヒトの家族を「自分の産んだネコ」と同様にかけがえのない存在だと認めてくれているからなのです。

また、ネズミや魚の形のおもちゃを揺らすと飛びついてはしゃぐのは、「兄弟」と無邪気に遊んでいる気分になっているのです。つまり、ネコ側の都合に合わせて「子ネコ」になったり、「兄弟ネコ」の役割をはたしたり、忙しいのです。 子猫と母猫

ネコは好きより、嫌いで会話をする?

ネコは、好きなことだけしかしません。わがままなのではなく、嫌なことや苦手なものを克服しようという前向きな発想はそなわっていないのです。そんなネコと仲良くするためには、ネコの「好き」よりも「嫌い」をわかってあげるのが早道かもしれません。

留守番は嫌い?

意外かもしれませんが、ネコは決まったことだけをひたすらくりかえしたい生き物なのです。だから、いつもそばにいるはずの家族の姿が長時間見えなくなるのは、苦痛以外何ものでもありません。

とはいうものの、旅行などで数日間家をあけても平気そうな表情をして出迎えています。群れを作る習性があるワンちゃんと異なり、むしろネコは単独性の動物なので、ひとりが好きなのでは?と考えてしまいます。

しかし、強がりでかたくなな性質のため、さみしくてもついポーカーフェイスを通してしまうのでしょうね。ただ、留守番は嫌いな反面、かまわれすぎるのも嫌がるので、その加減が難しいのですが・・・。

掃除機は嫌い?

ネコは、犬よりも約2倍、人間よりも約4倍も耳がよいのです。9万1千Hzまで聞きとれます。さらに、小さな音をキャッチできるだけではなく、人ならば気がつかないほどのかすかな音の違いも正確に聞きわけられます。その上、音の発生源を振動や音の聞こえる時間差から突きとめることも可能なのです。

だから、私たちにとっては聞き慣れている家電製品のモーター音でも、彼らにとっては嵐がきたように感じられるのでしょう。掃除機の音が嫌いなのはもちろんですが、人間でも騒々しい人を敬遠するようです。声が大きい方や、足音をたてたり身ぶり手ぶりが大げさな方も、ネコに嫌われてしまいます。

そう考えると、騒々しい犬と物静かなネコがあまり仲が良くないのは自然なことなのかもしれません。

ネコは憎めない存在

ネコの辞書には「ねば、ならない」という項目はありません。それでいて、生きるための「ハンティング」に対する姿勢は大真面目。そのギャップが、人間と遠からず、近からず、憧れと共感を誘うのでしょう。

楽天的で真面目なネコといっしょにいると、「こいつめ」と思いながらも、すべて言いなりになってしまいます。甲斐甲斐しく世話をさせていただいて後ろ足で蹴られたとしても、あの生意気なツラを拝むだけで癒されてしまうのです。そのことをネコは、よくわかっているのでしょうね。

著者:有朋さやか

WEBライター コラムニスト
アイコン
十代の頃から、現在まで短歌実作を続けています。二〇一三年度は、角川短歌賞(新人賞)の最終選考に残りました。
 近い将来、名刺代わりになるような歌集を、商業出版で出すのが目標。

 やがて、「エッセイ」や、「ノンフィクション」も書けるスケールの大きな「職業歌人」になりたいと考えています。
 そのために、今は、たくさんの実績を積みたいので登録しました。

 これまで通り「書評」、「映画評」はもちろんのことですが、「美容」「宝石」「紅茶」などの記事製作に挑戦したいです。
 これまで、WEBライターとして、「ニキビケアコンテンツ」
 大型女性向けメディアサイトの記事執筆、
 サイト「猫大学」に、本名の有友紗哉香で署名記事を投稿しています。

 また、最近では、「中国文学」や「京劇」に興味を持っていて、いろいろ調べているところです。興味を持ったものには、どこまでものめりこむ性質なので、そんな執念深さを生かして濃い文章を作っていきます。