ただのベビーシッターで終わらない『ナニー』という職業
『ナニー』とは、保護者に変わり子供を預かって面倒を見る「ベビーシッター」の事。
しかし、ただ預かるのではなく、子供をしつけ、家庭教師として勉強を教え、情操教育をおこなうなど、より専門的な、スキルと責任を要求される職業です。
ナニーの語源は「ナース」
元々の発祥はヴィクトリア朝時代のイギリス。裕福な家庭は育児係として女性を雇う事がありました。
この女性たちの事を「チャイルド・ナース」と呼んだのが始まりです。
ちなみに「看護師」としての「ナース」が広まったのは1850年以降、ナイチンゲールが近代看護教育を広めていった後の話になります。
ナニーになる為の資格
2013年、現在では、日本にナニーを認める団体はなく、「ナニー」を名乗る事に資格は必要ありません。
正式にナニーと認められるためには、イギリスへ入学するしかないでしょう。
英国最高峰の教育機関『ノーランドカレッジ』
世界中の保育士の中でも有名なのが、ナニー発祥の地ともいえるイギリスにある『ノーランドカレッジ』でしょう。
ノーランドカレッジは、ヨーロッパの王室の子供たちを育てるナニーの教育機関として120年以上の歴史を持っています。
留学は簡単なものではありませんが、歴史ある本場のスキルを学ぶと共に、英語の上達もできる事でしょう。
家庭教師として、イギリス式の英語を教える事ができるのは大きな武器になります。
日本の支援団体『ポピンズコーポレーション』
また、日本のポピンズコーポレーション(海外研修・保育者教育サービス)では、「ノーランド」「スタンフォード」「ハーバード」への、留学や研修を支援しています。
留学を考えるのなら、ポピンズコーポレーションから留学するという事も可能でしょう。
日本で必要になる資格
ナニーを名乗るのに、資格は必要ありません。
しかし、『保育』を行うには、『保育士』や『看護師』『認定ベビーシッター』などの資格があると良いでしょう。
他にも「幼稚園教諭免許」「チャイルドマインダー」など、子供に関わる資格を持っていると有利でしょう。
また、家庭教師という事を考えるならば、「英検」「TOEIC」「ピアノ」「習字」「スイミング」などを教える事ができれば、ナニーとしての需要が上がる事は間違いないでしょう。
『ナニー』の将来性
核家族と共働きが一般的になっている日本では、家庭だけで子供を育てる事は不可能です。
しかし、待機児童の数は一向に減らず、今後も劇的に改善される見込みは薄いでしょう。
そんな中、ベビーシッターを利用する機会が一般の人の間でも増えています。
また、ナニーという職業に囚われなくとも、「保育ママ」の制度を利用すれば、自宅で子供を預かる事もでき、将来的には重要が増える職業と言えるのではないでしょうか。