効率のよい部屋探しはweb検索から
部屋を探す手段はいろいろありますが、まずはwebで検索を掛けるのが基本です。
なぜなら、雑誌よりも新しい情報を、短時間で大量に手に入れる事ができるからです。
しかし、情報が一つにまとまっていないので比較がしにくく、コツを知らないと時間ばかりが過ぎてしまいます。
無駄な情報は“捨てて”検索時間をカット
「ネットを見ていたら、いつの間にか深夜だった」。一度や二度は誰もが経験している事でしょう。
これは部屋探しにも同じことがいえます。
『ただやみくもに情報を集めても、真に欲しい情報は見つからず、時間ばかりが浪費していく』のです。
そこで、まずはいらない情報をふるいにかける必要があります。
どうしても外せない“絶対条件”を決める
部屋を探すにあたって、いくつも希望や理想はあると思いますが、その中で、『これだけは譲れない』というものを、まず1つ決めましょう。
例えば『家賃は5万円以下』、『山手線の沿線』、『夜中に騒いでも大丈夫な防音設備』、『ペットが飼える部屋』などです。
検索のキーワードにそれを入れるだけで、ずいぶんと情報を絞り込むことが出来るはずです。
ただし、これで部屋を決めてしまってはいけません。
まずは、希望する条件に合った部屋の相場を確認するだけにとどめましょう。
物件探しはプロに任せる
相場が分かれば、後は物件をさがすだけですが、素人が探すのには限界がありますし、ネット上に全ての情報がある訳でもありません。
そこで、現場で働くプロ、つまり『不動産屋』に部屋探しを依頼するのが一番です。
店舗に行かず、メールで情報を集める
しかし直接店舗に行くとなかなか帰してはくれませんし、大手であっても営業マンの質がいいとは限りません。
そこで、まずはネットで調べた時に目についた不動産屋に「部屋を紹介してほしい」というメールを送り、条件に合った物件を代わりに探してもらいます。
その際に物件の情報はメールに添付してもらうのが楽ですが、情報を紙ベースでファイリングしている不動産屋も少なくありません。
そういった場合は、ネット上でFAXの受信ができるサービスもありますので、上手に活用しましょう。
家賃は低め。条件には順位を付ける
不動産屋に送るメールには、住みたい部屋の条件を載せなければいけませんが、ここにもコツがあります。
家賃は相場より少し低めに提示する
例えば探している物件の相場が『家賃7万3千円』だったとします。
この時に、相場の金額を提示しても帰ってくるのは『安い6万9千円』か『条件の良い7万5千円』でしょう。
しかしこれでは、ただのありふれた物件と違いはありません。
相場通りの物件で構わないなら、ネットで見つけた物件で十分でしょう。
そこで、『希望の家賃を6万円台』として提示します。そうする事によって、7万円台の物件はほとんど紹介されなくなります。
もちろん相場以下の金額になりますので、条件を満たすものは少なくなりますが、それでも提示される物はおのずと掘り出し物という事になります。
物件と共に営業マンの対応を見る
さらに、メール1本のわがままな客に対して、しっかりと対応してくれる営業マンは信頼できると考えてもいいのではないでしょうか。
納得できる部屋選びはどれだけいい営業マンと巡り合えるかで決まると言っても過言ではありません。
もしその不動産屋に希望通りの物件が見つからなかったとしても、その時は希望の家賃を少し(相場程度まで)幅を持たせることで、良い物件が見つかるかもしれません。
条件には順位を付ける
家賃以外の条件に関しては、まず『どうしても譲れない絶対条件』を提示します。
その後で、重要視する条件を記載するのですが、その中で順位を付けるようにします。
そうする事で、不動産屋にも選択の幅ができ、妥協点が見つけやすくなります。
ただし、細かく条件を出し過ぎると、部屋探しは途端に難しくなりますのでほどほどにしましょう。
下見は絶対に必要
どれほど条件が良くても、資料では分からない事がたくさんあります。
例え地方から上京する場合でも、その後何年も住む場所になるのですから、多少無理してでも下見をする事をお勧めします。
下見は昼と夜の2回
部屋は変わらなくても、周辺の状況が昼と夜では違う事が多々あります。
例えば昼に1回しか行かなかった場合、落ち着きたい夜に隣人がギターをかき鳴らしたり、近所の公園が溜まり場になっているのかもしれません
また、夜に下見に行くと日当たりが分からず、昼間でも明かりが必要な部屋という可能性も捨てきれません。
下見にいけない時の魔法の言葉
どうしても下見にいけないという場合には、不動産屋に次のような質問をしてください。
「前の住人はどのくらい住んでいましたか?」
家賃が安いのに人が住み着かないのには、何らかの理由が必ずあります。
もし何人もが短期間で引越しをしているのなら、どれほど条件が良くても、次を探した方が無難でしょう。
部屋探しに焦りは禁物。しかし決断は早く
情報は日々更新されています。不動産屋の常とう句「早く決めないと取られちゃいますよ」という言葉にいちいち反応してはいけません。
しかし条件のいい部屋から決まっていくのも事実です。
もし先に決められてしまっても、不動産屋を恨まずに縁が無かったと考えるしかありません。
そうならない為には、決断する事も重要です。