旅を満喫するには旅行テーマが必要!
旅行テーマとは、その旅の間で何をしたいか、何を目的とするかを出発前に決めるだけです。
目的は何だってかまいません。ですが、幅を持たせて自由がきく方が後々楽になります。
例を挙げると、
- ご当地メニュー食べ歩き
- 桜前線と一緒に北上
- 3日後、ナビに頼らずアンコールワットに立つ
- ダヴィンチの作品をすべて見るまで帰らない
- 自分につながる先祖の足跡をたどる、などなど
その後で、具体的なスケジュールを作るか、それとも勢いを頼りに飛び出すかはあなたの自由です。
なぜ旅行テーマが必要なのか
時間を持て余している時ほど、人は「つまらない」と感じるものです。
一人旅を楽しめない人の多くは、何もない時間に「せっかく旅行に来ているのに」と変な焦りを感じたり、「誰かと一緒なら楽しいのに」と、一人で寂しさを募らせてしまいがちです。
中には「だらだらしているのに一人旅を楽しんでいる人もいる」という反論があるかもしれません。ただそういった上級者は『何もしない時間と無駄な時間は別物である事』が分かっているのだと思います。
スコールでホテルから出られない時間を、「閉じ込められた」と考えるか「異国の不便を楽しむ」と考えるかの違いではないでしょうか。
旅先で何をしていいか迷わない
例えば、『ご当地の名産食べ歩き』をテーマとしました。
それであれば、初めての場所でまず美味しいものの情報収集を始めるでしょう。
その途中で、親切な現地の人と触れ合うことが出来るかもしれませんし、同じように一人旅をしている人と一緒に旅をするようになるかもしれません。
あるいは、目当てのお店が決まっても辿り着くのに苦労して、しかも思ったほどではなかった、という場合もあるでしょう。
しかし、それはあなた一人が体験した経験ですし、帰った後で笑い話にもなります。
なにより、何をしていいか迷うという無駄な時間を過ごすことはなくなるでしょう。
次の目的地が探しやすい
予定なしで行動すると、電車の乗り換えなどでつまずきスムーズな移動ができない場合があります。
時間制限のない旅ならばそれほど問題はないかもしれませんが、それでもいきなり予定につまずき、暇な時間ができるのは面白くありません。
あらかじめ目的が決まっている場合は、移動手段を確認しやすいですし、もし上手くいかなかったとしてもすぐに別の目的地を探すことが簡単です。
予定を決めてもつまらない
計画を立てて旅行に行ってもつまらなかったという人もいます。
そういう経験のある人は、計画を立てている時にワクワクしていたかを思い出してみて下さい。
遠足の前日に子供が寝つけないように、旅行の計画を立てるのは実際に旅行に行くよりも楽しい場合が往々にしてあります。
その計画でワクワクしないなら、旅行だって楽しいはずがありません。
あるいは本当に旅行が楽しくなかった場合、自分の立てたスケジュールに縛られ過ぎていませんか?
一人旅は何をするのも自由です。一度立てたスケジュールを全て白紙にして全く違う行動をとっても構いません。
何時の電車に乗るとか、細かいスケジュールにこだわる必要はないのです。
出発前に決めたテーマさえ邪魔になるのなら、旅行中に新しいテーマに変えることだってできます。
それが楽しい旅につながるのならですが。
旅が終わった後の充実感が倍増する
永遠と旅をつづける事は出来ません。早ければ日帰りで帰ってくるでしょう。
その時、何も考えずにいれば、それはちょっと遠出した散歩と何も変わらないかもしれません。
しかし1つテーマを持って行動していれば、その旅はとても充実した物に変わっているはずです。
必ずしもテーマを達成できていなくても構いません。
失敗から何かを学ぶこともあるでしょうし、何より『一人旅をして帰ってきた』事の方が重要です。
それでも時間を持て余すのなら
四六時中、テンションを上げて何かを探し続ける訳には行きません。
電車での移動中、旅館で荷物を降ろしてホッと一息ついた後などには、どうしても時間を余してしまいがちです。そういう時に備えて、音楽や本を持っていくと良いかもしれません。
中でも最もおすすめしたいのは『カメラ』です。
カメラを一台持っていくだけで、移動中は車窓からの風景も含め、全てがシャッターチャンスとなるでしょう。
また宿に戻った後も写真を整理しながらい一日を振り返る事も出来ますし、旅先で会った人との会話の切っ掛けにもなるでしょう。
一人旅とは自由を楽しむ事
一人旅がグループ旅行と最も異なっているのは、行動の全てが自分の自由になる事です。それは逆に言えば、誰も何も決めてくれないという事に他なりません。
テーマの中で工夫する事で、その旅はきっと充実したものになるでしょう。