彼がお酒を飲めなくなって気が付いたこと
私の彼は数年前に病気で入院しました。そのため、派手にお酒が飲めない体になってしまいました。もともと、さして「飲む」方ではなかったのですが。たまに晩酌をしたり、友達などとご飯を食べに行ったときには嗜みますが、普段はまったくと言っていいほど飲みません。派手にお酒を飲むお酒好きの私としては、「つき合わせちゃってごめんね」と言いたくなることが多々あります。
さて、そんな「派手な酒飲み」の私は、「お酒が飲めない人の気持ち」について気を向けることがありませんでした。しかし、彼がそういう状況になって気がついたことがあります。「お酒のメニューはたくさんあるけど、ノンアルコールの飲み物って、少ないよね・・・」と。そうです、飲食店に行くと、お酒の種類は豊富なのに、ノンアルコールの飲み物は貧弱、ということが往々にしてあるのです。
中には気が利いた店もあって、ノンアルコールでも凝った飲み物や、お酒を使わないカクテルなどを提供しているお店もあります。しかし、そういうお店は少数派です。「飲めないなら飲み屋に来るな」という厳しい意見もあるかもしれませんが、世の中、「お酒の飲める人」ばかりではありません。
彼のように、体調や体質の問題があったり、車を運転する予定があったり、と「お酒を飲めない人」は一定数存在するのです。そういう人への対処も大事なことなのではないか、と思うようになりました。
ノンアルコールビールやカクテルもいいけれど・・・
それでも、昔に比べれば、「お酒が飲めない人の飲み物の選択肢」は増えてきました。道路交通法および関連法規が改正され、飲酒運転が厳罰化されたという状況も反映しているのでしょう。
ノンアルコールのビール(風飲料)、チューハイ(風飲料)、カクテル(風飲料)などは着実にスーパーやコンビニなどの売り場で勢力を伸ばしています。私も「今日は休肝日にしよう」と思う日は、そういうものを飲むようにしていますが、なかなかおいしいです。メーカーも味の研鑽に余念がないのでしょう。
春や夏になると、バーベキューをする機会が方もいらっしゃると思います。また、ホームパーティーをする方もいるでしょう。そういうときに、缶ビールや缶チューハイに混じって、ノンアルコールビール、カクテル、チューハイなどがあると「あっ、気を利かせてくれる人がいたんだな」と嬉しくなります。「女子力」という言葉がはやっていますが、そういう気遣いができることも女子力の一つかもしれません。
気の利いたソフトドリンクでおもてなし
そこで、バーベキューやホームパーティーなど「気心の知れた人同士で集まって、手作りの料理をいただく」という場において、さらに差をつけるための方策を伝授します。それは「気を利かせたソフトドリンクを出すこと」です。では、具体的にどんなソフトドリンクなら差をつけることができるのでしょうか?いくつかご提案いたします!
方法1:おしゃれなソフトドリンクを出す
まず、差をつける方法としておすすめなのは、「近くであまり売っていないようなソフトドリンクを出す」ことです。デパートの地下に行くと、さまざまな趣向を凝らしたソフトドリンクが売っています。そういうものを取り入れるのも一つの手段です。
また、地方の名産品を探す、というのもいいでしょう。日本はおいしいものがあふれている国ですので、果実のジュース一つとってもさまざまな種類があります。目先が変わって面白いかもしれません。
目先が変わって面白いと言えば、上質なお茶を味わってもらうのも一つの手段。お茶が嫌い、という人はあまりいません。贅沢な気分に浸っていただくのも、ひとつの「おもてなし」でしょう。そんな「おもてなし」に使えるドリンクを3つご紹介します。
フランスのノンアルコールシードル
フランス・ノルマンディー地方を中心に飲まれているりんごを使ったスパークリングワインと言えば、シードル。さっぱりした甘さで飲みやすいので、好きな方も多いのではないでしょうか。
でも、これにもばっちりアルコールは入っています(度数はかなり低いですが)。お酒がまったく飲めない人に飲ませるにはハードルが高いかもしれません。そんな悩みを解決してくれる商品があります。それは、こちらの商品。
「ルポルミエ ポミヨン」というノンアルコールのシードルです。アルコール度数0.00%なので、お子さんでも飲むことができます。
ホームパーティーで乾杯ドリンクとしてスパークリングワインやシャンパンをあける、という方も多いと思います。そのとき、飲めない方のために雰囲気だけでも味わうことができるこのドリンクはかなりオススメです!
※有名百貨店などで販売。通信販売サイトあり。実勢価格1400円(税込)前後。
(http://allegresse-take.shop-pro.jp/?pid=26779852)
ワインのもとになる濃厚ぶどうジュース
私と彼は以前、山梨の勝沼に行きました。そこで、とある一軒のワイナリーを訪ねました。土蔵を改築したワインカーブが素敵なワイナリーは、試飲スペースも素敵なつくりで次から次へと試飲してしまったのです。そして、たくさんのワインに混じってあったのがこの「葡萄の聖地」。
ワインに使うぶどうを搾った、ぶどうの味がダイレクトに味わうことができるジュースです。シャーベットにしてもおいしいとか。彼はこれがすっかり気に入ってしまい、何本もお買い上げしていました。つい最近もこのワイナリーを訪れる機会があったので、会社の方にお土産として買っていって、休憩時間に試飲会をやったところ、大評判だったようです。
私もいろいろな場面で手土産に使っていますが、これが嫌いという人に出会ったことが今までありません。それぐらいおいしいぶどうジュースですので、ぜひお試しください。
※くらむぼんワイン(山梨県勝沼市)にて販売。公式オンラインショップあり。
(http://www.kurambon.com/)
もはやお茶の域を超えているスペシャルティー
突然ですが、丁寧に淹れたお茶を飲んだことがありますか?本当に上手に淹れられたお茶は、「この世にこんなおいしいものがあったんだ」と思わせてくれるくらい、おいしいですよね。そんな贅沢を味わうことができるのが、この「ロイヤルブルーティー」です。
一見、ワインを思わせる瓶に入っているため、「ワイン?」と思ってしまうかもしれません。でも、中身は腕利きの職人さんが一つ一つ丁寧に淹れたお茶です。どのお茶も完成度が高く、それだけで十分に贅沢な気分にさせてくれます。茶葉の種類によって値段は異なりますが、なんと1本30万円(!!!)のお茶もあります。
「お酒は飲めないけど、お茶が大好き」という人が出席するホームパーティーなどに持っていくと喜ばれるかもしれません。
※有名百貨店にて販売。公式オンラインショップあり。
(http://www2.enekoshop.jp/shop/rbt/)
方法2:ノンアルコールカクテルを作る
さて、「ひとひねり効いたノンアルドリンク」について解説しましたが、自分で作ることもできてしまいます。どうやって?と思うかもしれませんが、お酒が入らないカクテルを作ればいいのです!何もカクテルにはお酒が入っていなければならない、ということはありません。「バージンカクテル」と言って、お酒が入っていないカクテルもたくさんあります。作り方が簡単なものもあるので、いくつかレシピを紹介しましょう。
簡単にできるノンアルコールカクテルのレシピをまとめてみた
<バージンモヒート>
材料(1杯分)
・フレッシュミント 適量
・ガムシロップ 大さじ1
・ライム 1/4個
・炭酸入りミネラルウォーター 300ミリリットル
作り方
1)グラスにフレッシュミント、ガムシロップを入れる。
2)グラスに炭酸入りミネラルウォーターを注ぎ、ライムを入れる。
好みでブルーベリーなどの果物を入れてもOK。
<バージンロングアイランドアイスティー>
材料(1杯分)
・グレープフルーツ 1/4個
・アップルソーダー 100ミリリットル
・お好みのアイスティー 100ミリリットル
作り方
材料を全部混ぜる。
甘みが欲しければガムシロップ等を足す。
<シャーリーテンプル>
材料(1杯分)
・グレナデン(ざくろ)シロップ 30ミリリットル
・レモンスカッシュ(またはジンジャーエール) 200ミリリットル
作り方
1)グレナデンシロップをグラスに注ぐ。
2)その上にレモンスカッシュを静かに注ぐ。
※コーラで作ってもおいしいです。「シャーリー・ブラック」というカクテルになります。
<サラトガ・クーラー>
材料(1杯分)
・ライムジュース 30ミリリットル
・ガムシロップ 大さじ1
・ジンジャーエール 適量
作り方
1)ライムジュースとガムシロップをグラスに入れ、よく混ぜる。
2)1が混ざったらジンジャーエールを注いで、さらに混ぜる。
<バージンメアリー>
材料(1杯分)
・トマトジュース 200ミリリットル
・塩 適量
・タバスコ 適量
・レモン 八分の一個
作り方
1)トマトジュースに塩とタバスコを好みで混ぜる。
2)1にレモンを絞る。
どれもシェーカーなど、専門的な道具は必要としないので、ぜひお試しください!
飲めない人への心遣いも、おもてなしのうち
以上、「お酒を飲めない人のための飲み物」についてまとめてきました。ホームパーティーなどでは、油断をしていると「お酒が飲める人のための飲み物」ばかりが集まってしまいます。お酒が飲めない人は普通の清涼飲料水、というのも何だか味気がないですよね。
そこで気が利いた飲み物を出せれば、あなたの株も上がるはずです。「その場にいるすべての人が楽しめる演出を!」これを目指せば、きっとうまくいきます!