そもそも不眠って??
不眠とは、その名の通り「眠れないこと」です。…が、いくつかのタイプがあり、「寝つきが良いから不眠ではない」とは言い切れないのです。
タイプ1:なかなか眠れない・寝つきが悪い(入眠障害)
「不眠」と聞くと多くの人が、なかなか眠れない入眠障害をイメージすると思います。体は疲れているはずなのに、どうしても眠れないというのは、入眠障害に当たります。
タイプ2:夜中に何度も目が覚めてしまう(中途覚醒)
「自分は熟睡できないタイプだ」と片付けてしまいそうな「中途覚醒」は、眠りが浅く寝ている間に何度も目が覚めてしまうのが特徴です。
タイプ3:短時間しか眠れない・一度目が覚めてしまうと眠れない(早朝覚醒)
短時間しか眠ることができず、深夜や早朝に目が覚めてしまうのは「早朝覚醒」です。一度目が覚めてしまうと眠ることができず、結局睡眠時間が短くなってしまっているというのは、このタイプに該当するでしょう。
タイプ4:寝てもスッキリしない(熟眠障害)
時間的には十分に睡眠をとっているはずなのにスッキリしない・熟睡できないという人は、「熟眠障害」に該当します。「10時間も眠れているから不眠ではない」と見過ごしてしまいがちですが、十分な時間眠っているはずなのに、すっきりした感じがしないのは熟眠障害の可能性があるのです。
不眠はうつ病の初期症状
眠れない日があったり、目覚めた時にスッキリしなかったりするのは、珍しいことではありません。でも、これが何日も続くのは、本人もツライことですし、何かしらの原因があると考えた方が良いでしょう。
不眠が続くのは、うつ病の初期症状の一つであり、うつ病の特徴的な症状であると言えます。「ただ眠れないだけ」「睡眠時間が少なくても大丈夫」と放っておかずに、専門家に相談することが大切でしょう。
また、不眠が続いているということは、うつ病でなくても心や体に不調を抱えている可能性もあるのです。
うつ病のその他の初期症状
不眠はうつ病の多くのケースでみられる症状と言えますが、不眠と同時に次のような症状が現れる場合もありす。
もちろん、うつ病の症状はさまざまですから、ここで紹介した症状だけではありません。下記の症状に該当していない場合にも、不眠が続く場合には医師や専門家に相談することをお勧めします。
うつ病の主な初期症状
- だるい
- ゆううつ
- 意欲がわかない
- 食欲がない
- 外出したくない
- 何もしたくない
- 誰かに会うのが面倒
- 自分に自信が持てない
など