5分でできる不眠症チェック
WHO(世界保健機構)が中心となって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」。
その中で世界共通の判定方法として作られたのが、この『アテネ不眠尺度』です。
アテネ不眠尺度のやり方
次の8つの質問の内、『過去1ヶ月以内に、週3回以上経験した』項目の点数を合計してください。
判定結果
- 右側の全ての点数を合計し、その点数で判定します。
- 1点~3点:不眠症ではありません。
- 4点~5点:不眠症の疑いがあります。
- 6点~9点:不眠症の可能性が高いです。
- 10点以上:不眠症です。医師の診断、もしくは対策が必要です。
アテネ不眠尺度からわかる事
一般的に『不眠症』というと、「寝ようと思っても寝付けない事」というイメージがあります。
しかしそれは、『入眠障害』という不眠症の症状の1つでしかありません。
不眠症の症状
不眠症とは、以下の4つの症状から判断されます。
- 入眠障害
寝付くまでに、30分~1時間以上の時間が必要。 - 中途覚醒
夜中に何度も目が覚める。 - 早朝覚醒
起床時間より早く目が覚め、もう一度寝るという事ができない。 - 熟睡障害
十分な睡眠時間を取っているにも関わらず、寝た気がしない。
『睡眠時間が短い=不眠症』ではない
1日2時間しか寝ない明石家さんまさんや、さらに短い90分しか寝なかったと言われるレオナルド・ダ・ヴィンチ。
しかしあのハイテンションでしゃべり続けるさんまさんの姿と不眠症は結びつきませんよね。
彼らの様に1日6時間以下の睡眠でも大丈夫な「ショートスリーパー」と呼ばれる人がいます。
日中の活動に影響があれば、8時間寝ても不眠症
アテネ不眠尺度に、日中の項目が3つもあるように、眠れない事が不眠症なのではありません。
安眠できない事で、日中の活動に長く支障をきたし続けている状態が不眠症なのです。
つまりショートスリーパーの様に、1日の睡眠時間が短くても、問題なく生活しているのなら不眠症とは考えません。
不眠症の改善は自覚する事から
「昨日1時間しか寝てなくてつらいよ」という寝てない自慢をする人がいますが、いつもと変わらず仕事をしているなら不眠症ではないでしょう。
それよりも、寝ているはずなのに、ボーっとする事が多く気が滅入っているのなら、その方が不眠症の可能性は高いと言えます。
忙しくてついつい寝不足の日が続くのはよくある事。
そして、寝不足が習慣化して、気が付かないうちに不眠症となっている『隠れ不眠症』の人も増えています。
不眠症の予防や改善には、まず自分が不眠症になっている事を自覚する事が必要なのです。