歴史的な街並みが広がる豆田町
日田市は江戸時代、江戸幕府が直管する天領と呼ばれる地域でした。そのため、江戸時代には京都、大阪、江戸をお手本とした町人文化が反映され、小京都と呼ばれる京都のような街づくりがおこなわれました。
現在でも江戸時代の街並みを温存している町として「豆田町」があります。
2004年には重要伝統的建造物群保存地区に選定され、天領時代の商家や土蔵などが多く残されています。
豆田町の商店街「豆田の街並み」は天領時代の街並みが見どころですが、地元住民も利用する商店街としての役割もあるので、観光客と地元住民が多い観光スポットです。
天領日田おひなまつり
日田市・豆田町では2月になると「天領日田おひなまつり」が開催されます。
九州のおひなさま公開発祥の地「草野本家」を中心に開催され、代々の当主が江戸時代、明治時代に京都や大阪で買い集めた178体の雛人形、雛道具が公開されます。
草野本家の建物や展示物は国の重要文化財に指定されており、おひなさまと共に草野本家の建物も見学できます。
草野本家以外でも「廣瀬資料館」、「日本丸館」、「市山亭懐古館」などでもおひなさまが飾られ、街全体が盛り上がります。
水郷の街が生み出したお酒
大分県の名品といえばお酒です。水郷の街「日田市」にも銘酒があります。
日田市・豆田町には日田三大酒造メーカーである「木下商店」や江戸時代に作られ、今なお酒蔵として活用されている「薫長酒蔵資料館」も見学できるため、見どころが沢山です。
また、日田市の豊かな水と伝統的に培われた職人の技術が融合した「清酒」、「焼酎」は、おみやげにピッタリです。
もう一つの歴史的な町「隈町」
日田市・豆田町の南部に位置する「隈町」は江戸時代に商業の町として賑わった町です。豆田町同様に古い建物が今なお、残されています。
日田市・隈町を歩くと江戸時代から大正期にかけて建設されたレトロな建物が並び、日田温泉街が広がっています。日田観光の拠点ともいえる場所であると同時に、温泉で観光客の疲れをリフレッシュしてくれる場所でもあります。心と身体を癒してくれること間違いなしです。
日田市の重要文化財小鹿田焼
日田市・隈町の街並みを探索するのもいいですが、隈町には日田の文化を学ぶ場所があります。
それは「小鹿田古陶館」です。ここでは日田市の名産「小鹿田焼」の作品が展示されており、歴史や技法など学べます。
日田市の醤油が味わえる「源次郎左衛門味噌醤油蔵」
九州以外の人に味わってもらいたい調味料として「九州しょうゆ」があります。
本州の醤油と違って甘く作られているのが特徴。甘味料が入っていない商品でも甘く感じてしまうのかもしれません。
日田市の豊かな水源を使った名品に「醤油」があります。九州しょうゆ同様、日田市の醤油も甘く作られています。九州を訪れた際には味わってもらいたいものです。
人気商品としては「あやめ」と呼ばれる醤油で、おさしみ醤油として作られていますが、塩分をギリギリまで抑えた柔らかな旨味は九州しか味わえない食感を生み出しています。
日田市を訪れた際には購入しておきたい一品です。
おんせん県大分で訪れたい日田温泉
せっかく大分に来たのであれば、入らなければもったいないのが温泉です。
大分といえば別府温泉や由布院温泉が全国的に有名ですが、日田市にも日田温泉があります。
日田温泉は日田市・隈町に温泉街が展開されており、豆田町、隈町を探索した後に旅の疲れを癒してくれます。
豊後三大温泉の1つ「天ケ瀬温泉」
豆田町、隈町がある日田市街地から離れたところにある「天ケ瀬温泉」は1300年の歴史がある温泉郷です。
山に挟まれた温泉地で間には玖珠川が流れています。玖珠川に沿って温泉街が開かれており、温泉マニアなら玖珠川を利用した野天風呂は入っておきたいところ。
山間部なので、日田の自然に触れられるスポットも多く、「慈恩の滝」では上段2段で大量の水が流れてくるので、夏の水しぶきは気持ちいものです。夜にはライトアップされるので幻想的な滝を見ることができます。
「フラワーパークあまがせ」は季節の花に囲まれたスポットで、大自然の真ん中で草スキーやゴーカートが楽しめます。
水郷の街「日田」
日田市は歴史と共に豊かな水源を使ったお酒や醤油、温泉が魅力の街です。
福岡県筑後地方と隣接しているので、日田市観光から筑後地方へのアクセスも簡単で、九州旅行のルートとしては良いと思います。