大正時代の面影が残る門司港レトロ
本州と九州が向かい合う関門海峡のエリアにある観光スポットとして「門司港レトロ」があります。
特にJR門司港駅は19世紀のヨーロッパで始まったネオ・ルネッサンス建築で建てられており、全国で初めて国の重要文化財に指定された駅でもあります。
JR門司港駅以外にも国の登録有形文化財に登録されている門司区役所や九州鉄道記念館、北九州市旧門司三井倶楽部、北九州市旧門司税関など、大正時代の面影がある建物が門司港レトロ地区には集まっています。
歴史的建築物だけじゃない現代の建築物
門司港レトロには大正時代の建物だけではなく、門司港レトロ事業開始後に建てられた建築物があります。
「国際友好記念図書館」は歴史的建造物のようですが、実は複製としてデザインされ建設された建物です。また、門司港レトロにある建物で最も高く、存在が目立つ「門司港レトロハイマート」は現代風にデザインされたタワーマンションです。
門司港観光の拠点「門司港ホテル」はイタリアの建築家アルド・ロッシの遺作です。アルド・ロッシはヨーロッパの建築物を多く手がけてきた人物です。なので、ネオ・ルネッサンス建築物が多い門司港レトロに門司港ホテルのデザインはとても馴染んでいます。
他にも観光客向けの商業施設「海峡プラザ」や関門海峡にまつわる観光施設「海峡ドラマシップ」など観光スポットらしいデザインで見るものを楽しませてくれます。
門司港レトロのグルメ
門司港レトロは関門海峡と隣接したエリアなので、門司港レトロのグルメとしても海の幸を使った「ふぐ料理」があります。
しかし、門司港レトロの名物は海の幸だけではありません。
訪れた際に食べておきたいグルメをご紹介します。
門司港発祥の焼きカレー
北九州市のご当地グルメに「焼きカレー」があります。
門司港は明治から戦前にかけて国際貿易港として栄えた歴史があります。そのため、洋食文化がいち早く発達していました。
残念ながら本家となる山田屋は現在、閉店していますが、門司港レトロには約20店舗の焼きカレー提供店があります。
また、提供店同士が観光振興目的で「門司港焼きカレー倶楽部」を設立しています。
門司港の名物レストラン
海賊船ファンキータイガーカリビアンは、ネオ・ルネッサンス建築の建物の中で際立つ存在として、若い観光客に人気の観光スポットとなっています。海賊船ファンキータイガーカリビアンで食事を楽しんだり、海賊船を写真に収める観光客で賑わっています。
門司港レトロに海賊船があるだけでも名物なのですが、さらに名物なのが店主の「秋山幸重」さん。福岡では有名な人物です。あの、大人気お笑いトリオ「ロバート」のメンバー、秋山竜次さんの父親でもあります。
そのため、地元のテレビ局や観光雑誌などで何度も取り上げられており、門司港の名物レストランになりました。
●海賊船ファンキータイガーカリビアンのグルメ
海賊船ファンキータイガーカリビアンを訪れた時にぜひ、
ハンバーグ以外にも門司港レトロ名物の焼きカレーや海賊船ファンキータイガーカリビアン名物のトマトにドレッシングをたっぷりとかけた「白いトマトちゃん」などもあります。
門司港レトロ名物のバナナの叩き売り
みなさんは「バナナの叩き売り」がどこから始まったのかご存知でしょうか?
実は発祥は門司港だったのです。
門司港では国際貿易が盛んで、大量輸入でバナナが持ち込まれていました。
しかし、輸送中に熟されすぎたバナナや、商品として成り立たない不良品などもあったので、いち早く売買できるように、バナナの叩き売りが始まったのです。
現在では門司港レトロにバナナの叩き売りを記念した碑や観光客向けにバナナの叩き売りの実演が行われています。
おみやげにおすすめなバナナ菓子
門司港レトロのおみやげとして「バナナケーキ」や「バナナ饅頭」、「バナナカステラ」などバナナにまつわるおみやげもいっぱいあります。
もちろん、焼きカレーや福岡の名物「めんたいこ」などもありますので、門司港レトロを訪れた際にはチェックしておきたいものです。
門司区の観光
門司区は門司港レトロを中心とした観光展開をしていますが、門司の街並みにもネオ・ルネッサンス建築の建物が残っているので、門司港レトロ以外を探索しても楽しめる街です。