祐徳稲荷神社
佐賀県鹿島市を代表する観光スポットとして「祐徳稲荷神社」(ゆうとくいなりじんじゃ)があります。
祐徳稲荷神社は日本三大稲荷のひとつとして数えられており、年間300万人の参拝者が訪れる神社です。
祀られているのは衣食住などの生活全般の守護神で、商売繁盛や家運繁栄などで参拝されています。
神社に入る前に見ておきたい商店街
祐徳稲荷神社境内前の参道には門前商店街が伸びています。観光客向けのおみやげ屋やお食事処などがあり、佐賀の名品「嬉野茶」や「有田焼」、地元オリジナルの「祐徳せんべい」や地酒が購入できます。
祐徳稲荷神社境内の見どころ
門前商店街がある参道を抜けると、祐徳稲荷神社の境内に入ります。
祐徳稲荷神社は山の中に作られているので、御本殿が山の上にあり、楼門をくぐると御神楽殿があります。
右手に御本殿に登るための階段があるので、御神楽殿でお参りをした後に、階段に登ることになります。御本殿は夜になるとライトアップされるので、幻想的な景色が広がり、夜間の参拝も悪くはありません。
祐徳稲荷神社の景色は春夏秋冬によって変化し、春には桜やツヅジで春を感じさせる景色、夏には近くに川が流れているのでホタル観賞ができます。秋は紅葉、冬は初詣に訪れる観光客で賑わいを見せる景色で、一年を通して飽きさせません。
お火たき
祐徳稲荷神社では「お火たき」と呼ばれる神事があります。
お火たきとは12月8日におこなわれる秋の祭りで、太陽の力が弱まるこの時期に、太陽の復活を願い、春の到来を願う意味があります。
御神楽殿の前に設けられた、大小の木々を積み上げた「お山」に御前火が灯された光景が見られます。訪れた人々の身を清め、健康で幸福な生活を願い、叶えることでしょう。
道の駅鹿島
有明海のそばに作られた道の駅鹿島は有明海の干潟が楽しめる観光スポットとして他の道の駅にはない施設があります。
もちろん、他の道の駅同様に地元の物産を扱っており、鹿島の果実、野菜、海産物などが1年を通して入れ替わりに販売をしています。
佐賀を代表する珍魚「ワラスボ」
有明海を代表する珍魚として「ムツゴロウ」が有名ですが、他にも「ワラスボ」と呼ばれる珍魚が生息しています。
ワラスボは見た目がエイリアンのような姿をしており、内臓や血管が透けて見えるうなぎ状の体と、歯がむき出しになった顔が特徴です。
道の駅鹿島ではミニ水族館が作られ、ここにはムツゴロウやワラスボを始めとする有明海に生息している約30種類の生き物が展示されています。
鹿島ガタリンピック
鹿島市は町おこしの一環として初夏に「鹿島ガタリンピック」を道の駅鹿島でおこなっています。
鹿島ガタリンピックは干潮時の有明海で様々な競技をおこなうイベントで、参加者は泥だらけになりながら、楽しみます。
鹿島ガタリンピックの競技内容としては干潟の上で競争をしたり、干潟に敷かれた板の上を自転車で走行するなど、誰でも楽しめる競技ばかりです。
ユニークなイベントは日本国外からの参加者も集めており、鹿島を代表するイベントです。
鹿島市のグルメ
鹿島市で食べられるグルメは佐賀を代表する「佐賀牛」や鹿島市の北部に位置する呼子町の「呼子イカ」、鹿島市の南部に位置する太良町の「竹崎カニ」など佐賀のグルメを堪能できますが、鹿島市だからこそのグルメをご紹介します。
ムツゴロウ、ワラスボの料理
有明海の豊富な海の幸を使った料理に「ムツゴロウ」や「ワラスボ」を使った料理があります。
ムツゴロウやワラスボは九州の郷土料理として定番で、旅行客からは有明海の珍味として親しまれています。
歴史ある宿場町「肥前浜宿」
鹿島市の歴史に触れられるスポットとして「肥前浜宿」があります。
鹿島市から南に進むと長崎県に入るので、江戸時代に長崎から北上していく人たちは「長崎街道多良循環」と呼ばれるルートを使っていました。
長崎街道多良循環は鹿島市を通過するため、旅の疲れを癒やす場として肥前浜宿が作られました。
鹿島の地酒
肥前浜宿のメイン通りは「酒蔵通り」と呼ばれ、江戸時代から明治時代にかけて酒造業を中心に発展してきました。
現在でも6軒の造り酒屋が今でも地酒を生産しており、豊かな自然で育ったお米とおいしい水で作られた地酒を楽しむコースは「鹿島酒蔵ツーリズム」と呼ばれ、酒好きにはたまらないスポットになっています。
鹿島の豊かな自然で楽しめる観光
鹿島市の観光スポットは自然に触れられるものばかりです。都会からの観光客には新鮮と感じるものが多いのではないでしょうか。
ここでは紹介できませんでしたが、有明海で取れるカキは冬の醍醐味です。有明海に設置されたカキ小屋で水平線広がる海を見ながら食べるとより、美味しく感じること請け合いです。