弥生人の声が聞こえる「吉野ヶ里遺跡」
神埼市を代表する観光スポットに「吉野ケ里遺跡」があります。
吉野ヶ里遺跡は、1986年に弥生時代の建物の跡や当時の人が使ってきた物などが発掘されたことを機に、国が管理する「国営吉野ヶ里歴史公園」として観光スポットになりました。
「国営吉野ケ里歴史公園」には、弥生時代をテーマに吉野ヶ里遺跡の保存、当時の施設の復元、発掘物の展示などがあり、当時の生活が体験できる施設などがあります。
吉野ケ里遺跡を有名にした邪馬台国九州説
その、吉野ヶ里遺跡が邪馬台国ではないのか?とされる理由としては、最古の日本を記した「魏志倭人伝」に登場する邪馬台国と、発見された吉野ヶ里遺跡が似ていたからです。吉野ヶ里遺跡が邪馬台国とは決まっていませんが、吉野ヶ里遺跡にたたずむと卑弥呼のいた時代にしばしタイムスリップさせてくれます。
吉野ヶ里歴史公園の見どころ
吉野ケ里歴史公園で注目しておきたいポイントのひとつとしては、復元された弥生時代の村があります。
また、一般人が住んでいた建物があるエリア内には現代風の建物「弥生くらし館」があります。
吉野ケ里歴史公園にあるレジャースポットでは、「ディスクゴルフ」のコースが有名です。
ディスクゴルフはフライングディスクを使ったゴルフで、吉野ヶ里歴史公園はディスクゴルフ団体のJPDGAに認められたコースなのです。
あと、ゴルフとゲートボールを混ぜあわせた競技「グラウンドゴルフ」のコースも8コースあります。
他にも遊具などが設置されており、無料で遊ぶことができるので、家族連れが多いスポットになっています。
神埼水車と神崎そうめん
神埼市は江戸時代から大正時代にかけて、製粉業が盛んで60基の水車が稼働していました。
その壮大な水車の光景は神埼水車として注目されました。
そんな神崎水車と神埼の清らかな水で作られた小麦を使って生み出された「神埼そうめん」はしっかりとした歯ごたえで、全国で知られる名品となっています。
現在では電気エネルギーの登場で、60基あった水車は激減してしまいましたが、歴史的景観の保存の為、水車8基と水車小屋2棟が復元されており、いくつかの水車は今なおその頃のままに精米や小麦粉を作り続けています。
水車の里
神埼水車の資料館として「水車の里 遊学館」があります。
建物のデザインは水車をイメージしており、水車が横に3つ並んでいるデザインで水車の里だと一目瞭然です。
「水車の里 遊学館」には水車の動力や当時の風景の再現、水車にまつわる資料が展示されています。
水車の里の近くには、桜の名所「宝珠寺」があります。宝珠寺のヒメシダレザクラは全国お花見1000景に選ばれるほど。桜に咲き誇る1本桜が見どころです。
神埼市のグルメ
神埼市に訪れた際に食べてみたいグルメとして、神埼そうめんは外せません。
そうめん、うどん、そば、中華麺を使ったグルメに「神埼めん懐石」があります。
「神埼めん懐石」懐石料理の1つで、神埼市周辺の山、里、海にある豊富な材料で作られています。神埼市は佐賀県内でも割烹料理店が多いエリア。腕に自信のある職人が地元美味しいの食材を使って創りあげた料理は絶品なので、食べないと損しますよ。
変わった名品としては「神埼そうめんコロッケ」も注目しておきたいところ。
そうめんを内側と外側に使用し、小さく砕いて衣にしています。衣にされたそうめんのパリっとした食感は他のコロッケでは味わえないません。また、コロッケの中で使用されている玉ねぎやジャガイモ、ニンジン等は地元産の食材が使われています。
そうめんを使ったグルメが多いのも、神埼市が機械製そうめん発祥の地だからこそ。現在では機械製麺生産量3位です。
福岡、佐賀観光ついでに立ち寄れる場所
神埼市は佐賀県の東部に位置し、福岡県と隣接している街になります。
隣接している街としては佐賀県佐賀市、福岡県福岡市、久留米市、大川市なので、佐賀観光から福岡観光に向かう道中に通ることができます。
神埼市は周辺の観光スポットと比較しても、観光スポットの数は少ないです。しかし、旅行の道中で立ち寄れる観光スポットばかりなので、福岡、佐賀観光のついでに弥生時代に触れてみたり、水車の光景を見に訪れてみてはいかがでしょうか。