インプラントで噛み合わせを治すメリット・デメリット
歯医者嫌いというのは子供に限らず、大人にも多いものです。大抵は「子供の頃に通った歯医者の記憶がトラウマになっていて歯医者に行けない」ということが多いものですが、「歯医者に行く前に逃げて以来一度も言ってない、歯も磨いていない」という人さえいたりします。
このように歯医者に行かなければならないのに行かないという生活を続けていると、歯は虫歯や歯周病でボロボロになってしまい、最終的には歯そのものが失われてしまうことになってしまうのです。
このように歯が失われてしまった場合、噛み合わせが非常に悪くなってしまいます。失った歯を補い噛み合わせを元通りにするには、デンタルインプラントを利用するのが一番です。
デンタルインプラントのメリットとは
デンタルインプラントは、歯が失われた部位の顎骨にチタン製の土台を埋め込んで固定させ土台に義歯をかぶせるという治療法です。デンタルインプラントにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
入れ歯よりも頑丈に固定できる
デンタルインプラントのメリットは、総入れ歯やブリッジ・差し歯よりも遥かに頑丈に固定されるということです。デンタルインプラントはチタンと骨が強固に結合する性質を利用していて、天然の歯と同様に骨に固定されるのです。
天然の歯同然に使える
総入れ歯や差し歯は硬いものや歯に付くものを食べると取れたりしてしまうのが難点です。しかしデンタルインプラントはチタン製の土台に義歯をねじ込むようにして装着するので、硬いものや歯に付くものを食べても取れることがありません。そのため、天然の歯があった時と同じように食事を楽しめるのです。
長持ちする
総入れ歯などは使っている内に摩耗して噛めなくなってしまい、3~5年で新調しなければならなくなりますがデンタルインプラントの場合は適切なケアを行っていれば軽く10年は持ちます。万が一義歯部分が壊れても取り替えることが出来るので、その寿命は総入れ歯などよりも長いものになります。
デンタルインプラントのデメリットとは
デンタルインプラントの利用は、失った天然の歯を取り戻すことそのものと言ってもいいでしょう。しかし、何事にもメリットがあればデメリットもあるものです。デンタルインプラントにはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
費用が高い
デンタルインプラントは総入れ歯や差し歯などと違って健康保険が効かない自由診療の範囲になります。例外的に事故や病気で歯を失った場合は保険適用されますが、虫歯や歯周病が原因の場合は保険が効きません。そのためデンタルインプラントを一本入れるだけでも何十万円という高額治療費が掛かってしまうのです。
治療期間が長い
デンタルインプラントはチタン製の土台を顎の骨に埋め込んで固定させるわけですが、土台が完全に骨と結合するには相当の時間が掛かってしまいます。早ければ1~2か月で済みますが、長ければ3~4か月以上掛かってしまいます。
顎の骨が一定量必要
歯が抜けると抜けた部分の顎の骨は歯を支えなくてよくなるので、骨が吸収されて衰えていきます。このように歯を失ってから時間が経ちすぎると、顎の骨がインプラントの土台を埋め込めるだけの量が無いことがあるのです。骨の量を増やす手術法もありますが、その分だけ治療期間と費用が増えるのが難点です。
インプラントが必要になる前に歯をケアするのが大事
このように、デンタルインプラントは噛める歯を取り戻すためには最高の性能を持っていますが、金銭的にも時間的にもコストが高いのが最大の難点といえます。
しかし、コストに見合うだけの性能はあるので歯を失った場合には選択肢に含めておいても問題はないでしょう。
ただし、デンタルインプラントが必要になる状況というのは保険対象となる事故や病気を除けば、虫歯や歯周病に対して適切な治療を行わなかった結果です。虫歯や歯周病なら初期の内に適切な治療を行えば十分回復する見込みがあります。
毎日の歯磨き、定期的な歯科検診を行って歯をケアすればデンタルインプラント、引いては歯の喪失による噛み合わせの不良を防止することが出来るのです。