GABA(ギャバ)ってなに?
GABA(ギャバ)とは、脳や脊髄に多く含まれるアミノ酸の1種。
正式にはγ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の頭文字をとり、『GABA』と呼ばれる。
今から50年以上の前の、1961年には「中枢神経を抑制する神経伝達物質」として医療用の医薬品に承認。サプリメントも販売されました。
一般に広くギャバが認知されていったのは、2005年に「ストレス社会で戦うあなたに。」のキャッチコピーで江崎グリコから販売された「メンタルバランスチョコレート GABA(ギャバ)」の登場による所が大きいでしょう。
GABA(ギャバ)の効果
ギャバの効果としては主に「血圧低下」「中性脂肪の抑制」「肝臓・腎臓機能の強化」「リラックス効果」「安眠効果」などが知られています。
GABA(ギャバ)が足りないと睡眠障害になる
精神を高ぶらせる興奮系の「グルタミン酸」を、抑制系の「ギャバ」が抑える事で精神を安定させます。
ギャバが足りないとグルタミン酸の活動が止まりません。布団に入っても頭が冴えて眠れないのはこのせい。
事実、不眠に悩む人の脳内では、正常な人と比べ約30%もギャバの量が少ない事が分かっています。
GABA(ギャバ)減少による、不眠の無限ループ
睡眠に欠かせないギャバは、ストレスにさらされるとその数が減少しますが、睡眠中に生成されています。
この為、一度、ギャバが減って不眠症になってしまうと、
「ストレスで睡眠障害になる→不眠でギャバが作れない→ギャバ不足で眠れず、不眠がストレスになる→ストレスで睡眠障害に…」
という、不眠の無限ループへと簡単に突入してしまいます。
このループを断ち切るには、外部から食事やサプリなどで補給するのが効果的です。
GABA(ギャバ)がもたらす自然な眠り
また、『ギャバを摂取する事で体内の深部体温が低下する』という研究結果も発表されています。
人は体温が低下すると、自然と眠気を感じます。
安眠方法として、「お休み前の入浴」に効果があると言われているのは、入浴する事で上がった体温が平熱まで下がる時に眠くなる事を利用したものです。
つまりギャバの摂取には、お風呂に入った時と同じ、人間の生理現象に合わせた自然な入眠効果があると言えるでしょう。
GABA(ギャバ)が含まれるサプリメント
ギャバを効率よく取り入れるにはサプリが一番です。
摂取量には諸説あるのですが、1日の摂取量の目安は10mg~50mg。
より効果を実感したいなら、100mg~500mgが必要と言われています。
そこで、ギャバの含有用が多い、国内で手に入れやすいサプリメントを集めました。
なお、チョコはサプリではありませんが、知名度とギャバの含有度を考えて乗せてあります。
DHC ギャバ(GABA) 30日分
1日1粒
ギャバ摂取量:200mg
価格:1218円
マルマン GABA 100
1日5粒
ギャバ摂取量:100mg
価格:2500円
ワカサプリ GABA 60錠
1日3粒
ギャバ摂取量:105mg
価格:4200円
グリコ メンタルバランスチョコレート GABA[ギャバ]
1日1袋(51g)
ギャバ摂取量:143mg
価格:150円
GABA(ギャバ)は寝る30分前に飲むのが効果的
ギャバが効果を発揮するのは、摂取してから30分後。効果は2時間と決して長くはありません。
一日中、ストレスのかかる環境にいるのなら、少量ずつ時間をかけて摂取するのがいいでしょう。
しかし、不眠対策とするのなら、ベッドに入る30分前に摂取すると寝やすくなります。
GABA(ギャバ)の副作用
基本的にギャバは安全な成分で、飲み続けても依存性や副作用はありません。
ただし、1日に1000mg以上の過剰摂取で動機や息切れがおきる可能性があります。
しかし、海外から個人輸入で取り寄せる1粒750mgもあるサプリメントを使用しない限り、日常生活の中で超える事は少ないでしょう。
ストレス性の不眠には睡眠薬より安全なGABAがおすすめ
睡眠成分として欠かせないギャバは、トリプトファンと共に摂取したいアミノ酸。
ギャバは医薬品としても認められており、副作用の心配もない安全な成分と言えます。
「夜、頭が冴えて眠れない」「もやもやして眠れない」という症状があるのなら、睡眠薬に頼る前にGABA(ギャバ)を試してみてはいかがでしょうか。