【増加するニートとフリーター】
ニート・フリーターには、仕事を持たない、または非正規での雇用形態を自ら選んでいる人だけではなく、アルバイトや派遣といった労働形態を選ばざるを得ない、なかなか条件にあった仕事を見つけられない、求人に応募しても通らない・・・など厳しい現状を抱えている人は少なくありません。
アルバイトやパート、派遣社員・・・正社員(正規雇用者)以外の働き方が広く浸透するのに伴い、男性・女性ともにライフスタイルも変化しているなか、雇用主側の需要では柔軟なシフトを必要とするサービス業が増えるなどの要因も加わり、雇用不安が広がっています。
格差社会の問題が問われ、低収入・不安定収入は未婚率増加・少子高齢化の原因のひとつともなっています。
【ニートとフリーターの違い】
フリーターとニートは、明確な使い分けがされている言葉ではなく一部では意味が重なっている部分もあり ますが、大まかには次のように使われています。
フリーター(若年者15~34歳・中高年(若年者・主婦以外))とは
正社員になりたくない人、正社員になれない人、パート・アルバイト、派遣・契約 |
の事を指します。
正確にどこからどこまでをフリーターと呼ぶかは各所によって差があるようです。
それに対しニートは、
就職する意思がない・就職する意思はあるが行動に出ていない(非労働力人口) 学校や職業訓練などにも通っていない状態 |
を指します。
【フリーター脱出の第一歩は熟考から】
就職する意思があるのに、なかなか上手くいかない・キャリアが無いから仕事が無い・・・など、ニートやフ
リーターの就職は不利といわれるだけあって、
『苦しい悩みはつきもの』と思われがちです。
しかし、ノーキャリアで就職することは決して不可能ではありません。ニートやフリーターのなかにも就活が成功している人はたくさんいます。
その成功の秘訣とはどこにあるのでしょうか? ポイントを取り込むことで就職活動の効率をあげていくことが可能になります。
①まずはじっくり自己分析をしよう
自己分析をし、現状と将来と冷静にむきあうことは今後の自分の活動に方向性を定めやすくなり、積極的
な就職活動につながります。
仕事以外の生活面なども総合的に、『自分にとって何が大切か』、『自分ができること・苦手な(だと思う)こと』、『5年先・10年先』を明確にしていくと自己分析しやすいのではないでしょうか?
インターネットを利用しても良いでしょう。
そこから自分の活動の方向性をつかむ糸口を見つけていきましょう。方向性は徐々に決めたり、もちろん 途中で方向転換をしてもかまいません。
現状と将来からステップアップ式の目標を置いていきます。
目標は5年先や10年先のざっくりとした目標と、1ヶ月や半年の短期間で達成できそうな簡単な目標を定
めるとモチベーションを維持しやすいかもしれません。
例えばまず仕事をしていないニートの状態を脱出するには『アルバイト』などの簡単な仕事から慣れていく という目標を定め最初のステップとしていきます。
②将来のためにスキルアップを重ねていこう
(1)キャリアが無いなら資格を取ってみよう
自分が目指していく方向性にあったスキルアップをしていくとよいでしょう。
キャリアと資格は比べる対象ではありませんが、何も無い場合と比べると当然差が生まれます。
直接的に資格が役に立たなかったとしても、自分で勉強する姿勢が人事に高評価になることもありますし、
自分の中でも目標に向けたステップアップにつながります。
資格習得だけで仕事ができるということではありませんが、書類選考に際して無駄になることはあまりありません。
資格には、お金が無くても、また働きながらでも独学して取れる資格もたくさんあります。
また、ハローワークで案内をしている職業訓練を受講するのも良いでしょう。テキスト代などはかかっても、 無料で訓練を受けられます。
(2)ビジネスマナー・コミュニケーションスキルを学ぼう
言葉遣いや電話対応など社会人スキルとしてビジネスマナー講座が注目されています。
昨今では、ビジネスマナー・コミュニケーションスキルを重視する業種はサービス業にとどまりません。
お客様に対する応対以外にも職場内でも人間関係を円滑にしよりスムーズに質の良い仕事をするためにも、
全ての業種でもビジネスマナー・コミュニケーションスキルが必要であるといえます。
ビジネスマナーは社会人の起訴ともいえますので、マナーを学、身につけていることは就職活動の際の自
己PRにも役立ちます。
③ニートやフリーターの具体的な就職活動
(1)履歴書は自分のPR広告
履歴書は企業(人事)に自分を売り込む最初の広告であると考えてみましょう。
今までの履歴書で自分を売り込めていますか?
履歴書や職務経歴書作成は『自分は何ができるのか』、『自分がその会社にいることで何がメリットとなる
か』を
伝わりやすく書く気持ちで取り組みましょう。
引っ込み思案にならず、自信を持って書いて下さいね。
履歴書の書き方やそれに付随する書類の作成、面接の心がまえといった就職に向けての
一連の活動の流れはインターネットでも調べることができます。
しかし、就職支援の講座などがあれば、受講しておいたほうが作成した履歴書や書類をチェックしてもらえ
るので利用したほうがよいでしょう。
(2)情報収集はぬかりなく、間口を広げて。
ニートやフリーターの就職活動は決して不可能なモノではありませんが確かに現状は厳しいものといえる
でしょう。
一人で戦っていては要領や方向性がずれていても気づきにくいものです。
そういう場合はハローワークの就職支援セミナーなどを利用することで、効率のよい就職活動ができるよ うになるかもしれません。
またハローワークだけではなく転職サイトに登録する、スカウト制度を利用するなど間口をひろげるために
転職サイトに登録する、スカウト制度を利用するなど、
その方法を多角化し、より多くの採用情報にひろい、
就職のチャンスを増やしていきましょう。