ジョブズが行っていたトレーニング、それは『瞑想』
あなたは普段、自分を磨くためにどのようなことをやっていますか？ビジネス書やビジネス雑誌を読み、そしてセミナーに出席して新しい知識得るなど、ありとあらゆる物を頭に詰め込んではいませんか？
そしてそうすれば、その知識が頭で集約されて、新しいビジネスアイデアが生まれる、自分の創造力を高める事ができる、そう思っていませんか？
そんなことをせずに、たったひとつのトレーニングで創造力を高めて、世界を変えた新製品を続々と生み出した男がいました。それが、あなたも知っているアップル社の共同設立者のひとり、スティーブ・ジョブズです。そんな彼がずっと行っていたトレーニング、それは【瞑想】でした。
心が鎮まれば、見えなかったものが見えてくる
スティーブ・ジョブズが瞑想を行い始めたのは19歳の頃で、インドで瞑想と出会ったことがきっかけだったそうです。それからは毎日欠かさずに瞑想を行っていたといいます。ジョブズと瞑想は切っても切れない関係のようです。
「瞑想が創造性を高める？嘘でしょ？」と疑う人もいるでしょう。しかし、ジョブズの瞑想の効果は伝記『スティーブ・ジョブズ』の中で語られています。瞑想を行うと、自分の騒がしかった心が落ち着き、心に余裕が出来て、今までに見えなかったさまざまな小さなことが見えるようになり、自分の本能が花開くのだといいます。
瞑想が与える恩恵
瞑想は、科学的にもその効果が確認されています。効果はどれも、もっと上を目指したいビジネスマンには喉から手が出るほど欲しいものばかりです。
瞑想を行うことで、『洞察力、創造力の向上』『集中力の向上』『不安への耐性』『記憶力の向上』『ストレスの軽減』といった効果が得られるということがわかっているのです。
グーグルやフォードなどの大企業も、実践しているという事実
現在アメリカのビジネスマンの間では、ジョブズが行っていたという瞑想の恩恵を受けようと、瞑想プログラムがブームになっています。ジョブズが瞑想を行っていたということが伝記によって明らかになってから、多くのビジネスマンがヨガスタジオに通うようになったのです。
そしてそれに乗っかるようにして、従業員の生産性を高めようと、現在ではグーグルやGM、フォード、そしてゴールドマン・サックスまでもが、企業内で瞑想プログラムを行っています。世界的に有名な企業が取り入れるほど、瞑想の効果は絶大なのです。
アメリカの代表的オピニオン雑誌『アトランティック』によれば、瞑想プログラムを社内に取り入れた結果、各従業員の生産性が平均で3000ドル（日本円でおよそ35万円）も上がったといいます。
世界中のセレブだってやっている！
瞑想を日常生活に取り入れているのは、何もビジネスマンだけではありません。世界的に有名なミュージシャン、モデル、そして女優も、自分を高めるために瞑想を行っているのです。
ミュージシャンでは、ビートルズのポール・マッカートニーとシンガーソングライターのケイティ・ペリー、モデルではミランダ・カー、女優ではチャーリーズ・エンジェルでお馴染みのキャメロン・ディアス、俳優ではエックスメンのウルヴァリン役を務めたヒュー・ジャックマンと、さまざまな著名人が瞑想を行っています。
2011年にケイティ・ペリーは、全米No.1となる曲を6つも打ち出し、マイケル・ジャクソンの記録を塗り替えました。そんな彼女が瞑想を始めたのは、その前年の2010年のことでした。その頃から、20分ほどの瞑想を毎朝行っているといいます。
瞑想ほど創造力を高め、心に平穏を与え、ポジティブな気持ちにしてくれるものは他にないと言うのです。彼女がもし瞑想に出会わなければ、この様な偉業を達成することは出来なかったかもしれません。
ヒュー・ジャックマンは、瞑想が仕事面で良い効果をもたらしたと語っています。いい気になって足元をすくわれる事なく、自分に対しては肯定的に、他人に対してはより親近感が持てるようになり、更に心が自由になったというのです。
瞑想は、大きな成功を遂げたさまざまな著名人に欠かせないものとなっているようです。
ジョブズが行っていた瞑想の方法
瞑想の方法は、その流派によって様々なやり方があります。その中でもジョブズが実践していた方法をお教えしましょう。
『お猿さんの心』を落ち着ける
1.胡坐をかいて、地面に座ります。背中への負担を和らげるために、座布団を敷いても良いでしょう。そして、深呼吸をします。
2.目を閉じて、自分の心の声に耳を傾けましょう。恐らく、仕事の事やテレビの事、そして普段の心配事など、さまざまなことが過ぎると思います。このような騒がしい心は、木から木へピョンピョンと騒がしく移動する『お猿さんの心』です。この心を止めることはせずに、ただ観察しましょう。この瞑想を、毎日5分程度、1週間ほど続けて下さい。
3.1週間経ったら、今度は『お猿さんの心』を鎮めようとしないまま、『牛の心』に意識を向けていきましょう。牛の心とは、物事を静かに、そしてゆっくりと考える脳の一部の事を言います。牛の心は見ている物、そして感じている物をそのまま捉え、一切の判断を下しません。
瞑想でもしない限り、この心を感じることができるのは、息を飲む様な瞬間に直面した時のみです。それ以外の時にもこの牛の心は存在していますが、お猿さんの心によっていつも感じることができなくなっています。
4. この牛の心を感じる事ができるようになったら、次はお猿さんの心を落ち着かせるように働きかけましょう。牛のゆっくりとした歩みに、お猿さんがどんどん眠くなっていくような光景をイメージすれば良いと思います。またお猿さんの心が暴れだしても、気を悪くせずに続けましょう。少しずつ働きかけていけば、お猿さんも静かになっていきます。
5.お猿さんの心が静かになってきたら、牛の心に意識を向けましょう。すると、呼吸はとても遅く、肌は空気を感じ、血液が身体を巡るような感覚がすると思います。そこで目を開ければ、いつもと同じ景色がまるで違う物のように見えるはずです。
6.この段階まで行くのには、かなり時間がかかります。しかし正しく瞑想が出来ていれば、普段の自分の変化を感じ、そして瞑想自体がとても短く感じられるようになるでしょう。
筆者の瞑想体験
この記事を書いている筆者自身も、ヨガを通して瞑想を毎日行っています。もう始めて半年にもなりますが、瞑想の効果をひしひしと感じています。瞑想を行った後は、頭がとてもすっきりします。 瞑想前には頭にモヤがかかっている感覚がしますが、瞑想後ではそれが消えます。
心にも落ち着きが出て、ストレスもなくなりますし、仕事にもいつもよりやる気が起きるようになります。頭の働きも、以前よりも良くなった感じがします。前は集中できずにダラダラと仕事をしていたきらいがありましたが、今では短時間で終わるようになりました。
最近は、頭が回らなくなってくる午後3～4時頃に10分ほど瞑想をするようにしています。そうすると、ゴチャゴチャしていた頭の中がリセットされて、効率良く仕事ができるようになるんです。
1日5分の瞑想から始めてみよう
瞑想は、道具もお金も要らず、疲れもしない、あなたの創造力を高めてくれるツールです。その効果は科学的にも実証されていて、ビジネスの最先端を行く米大企業、そして著名のセレブ達も行っている程です。
毎日5分の瞑想を、一日の初めか終わりにでもいいので始めてみましょう。もしかしたら、あなたもジョブズ並の創造力を得る事ができるかもしれませんよ？