イギリスの学生ビザの種類
photo by marc falardeau on flickr
イギリスに留学する際に取得が必要な学生ビザは、期間や目的によって主に3種類に分けられます。
学生ビジタービザ(Student Visitor Visa)
渡航前の取得が必要ない、6ヶ月間の滞在が許可される短期留学用のビザです。英語力が問われないほか、ビザの延長や就労は認められません。
拡張学生ビジタービザ(Extended Student Visitor Visa)
渡航前の取得が必要な、6~11ヶ月の滞在が許可される語学留学用のビザです。英語能力の証明は必要ありませんが、財務能力を証明する必要があります。
また、学生ビジタービザと同様にビザの延長や就労は認められません。
学生ビザ(Tier 4 General Student Visa)
渡航前の取得の必要がある、大学や専門学校などの高等学校以降の教育機関への留学用のビザです。英語能力と財務能力の両方を証明する必要があります。
また、同じ学生ビザの延長が可能なほか、大学・大学院生の場合は週20時間までの就労が可能です。
ビザ取得に必要なCEFRのB1レベルとは?
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)とは、欧米で導入されつつある語学のコミュニケーション能力のレベルを示す国際標準規格です。
A1~C2に分類されるレベルは、「~ができる」というCan-do statementによって自己評価します。それぞれのレベルの主な特徴は以下の通りです。
A1
- 日常の簡単な表現を理解して使うことができる。
- 自己紹介ができ、ゆっくりとした明瞭な会話なら簡単なやりとりができる。
A2
- 日常の基本的な表現を理解して使うことができる。
- 簡単なフレーズを使って、自分の置かれている状況が説明できる。
B1
- 身近な話題について、まとまった文章で説明することができる。
- 海外旅行で、さまざまな状況に対応できる。
B2
- 専門分野であれば、抽象的な表現の議論が理解できる。
- ネイティブと自然なやりとりができる。
C1
- 流暢に自分の考えを表現できる。
- 高度でかつ広範な長文を理解できる。
C2
- ほぼ全てのものを理解できる。
- 複雑な状況でも、細かな意味の違いを表現できる。
日本で受けられる英語力証明のための試験
イギリスの学生ビザ(Tier 4 General student)を取得するためには、CEFRでB1レベルの英語スキルが必要になります。その英語レベルを証明するために日本で受けられるのは、以下の4つの試験です。
1.ケンブリッジ検定
CEFRのB1レベルは、ケンブリッジ検定でPET(Preliminary English Test)に相当します。
2.TOEIC
CEFRのB1レベルには、TOEICのリスニングで275~395、リーディングで275~380、スピーキングで120~150、ライティングで120~140が必要です。
3.TOEFL
CEFRのB1レベルには、インターネット版のTOEFL iBTで56~68、コンピューター版のTOEFL CBTで160~190が必要です。
4.IELTS
CEFRのB1レベルには、IELTSで4.5~5.0が必要です。