英語の実力=語彙力! ボキャブラリ英語検定
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中学・高校の英語の授業では、とにかく英単語のスペルと発音を一つでも多く覚えて文法通りに文章を組み立てることを急かされたものです。詰め込み型の授業の是非はともかく、英会話の一つも出来なければ話にならない社会人になってみると、「あの頃、英語の授業をもっと真剣に取り組んでおけばよかった」と思うときは一度や二度では効かないほどにあるものです。
英単語を覚えることで身に付く語彙は、英語力そのものと言っても過言ではないでしょう。単語の読み書きが出来て初めて文章を構成することが出来るようになるし、読めなければ発音もへったくれもないのです。
語彙力を育てるには、やはり一つでも多くの英単語を間違いなく覚えていく事が大事ですが、語彙として身に付いているかどうかを確かめることも必要になってきます。
どれだけの語彙を身に付けているかを計るボキャブラリ英語検定
ボキャブラリ英語検定(通称V検)は受験者が身に付けている語彙数を計ることを目的とした英語検定です。英語の実力は語彙力に左右されるものとして、語彙力から英語の実力を認定するのがV検なのです。
V検は12段階に分かれていて、小学校高学年相当の500語からTOEIC・TOFEL上位スコアに相当する12000語までの語彙力を計る事が出来ます。
検定は6月と11月の年二回行われ、マークシート形式で解答していきます。
正答率で適正級を判定する
V検の特徴の一つは、級ごとにテストが分かれているのではなく4級から7級、8級から10級というように一つのテストで複数の級に対応できるようになっています。級はテストの正答率で判定されるので、効率よく実力を判定する事が出来るのです。その為、まじめに勉強していれば級に受からず不合格になる事はめったにないのです。
V検は団体受験のみ
このように、V検は英語の基本となる語彙力を計る有意義な検定と言えますがあまり浸透していないのが実情です。その理由には、V検は個人受験できず、最低20人以上の団体でないと受験できない事が大きいものと言えます。
V検を受験できる団体を作れば社会人でも受験する事は出来るのですが、学校単位・塾単位で受験できる学生の方が受験しやすい為、一般にはあまりなじみのない英語検定になっているのです。
入試に優遇措置も
このように、受験が学生に有利なためV検の級取得者は学生が多くなっています。その為か、一部の高校・大学・短大ではV検の級取得者に対して、入試での優遇措置などを設定していることがあります。学校によってはV検の級が出願条件になっている事があるので、受験の際には注意しなければなりません。