実は高収入?ひよこ鑑定士になるには
どうせ資格を取るのなら、高収入に繋がってなおかつ他人に自慢できるような資格を取りたいものです。
高収入を狙うとなると、やはり弁護士・司法書士などの「士業」になってくるわけですが難易度の高さは半端ではないし、運よく資格を取れたとしてもイソ弁・ノキ弁といった低収入時代を長く過ごさなければならなくなることもあるのです。
出来れば確実に仕事の口があって、なおかつ士業に匹敵するような収入が得られて、それでいて他人に自慢できるような難関かつ名前の知られた資格を取りたい、ということになるわけです。 そんなパーフェクトジオングのような都合のいい資格が実在するのか、というとそれが実在するのです。
弁護士に匹敵する収入!?ひよこ鑑定士の凄さ
難関資格でなおかつ認知度が高く高収入に繋がる資格、それがひよこ鑑定士こと「初生雛鑑別師」です。 初生雛鑑別師はれっきとした日本の国家資格で、毎年の合格者数が2~3人程度という資格の中でも最難関の部類に入ります。
試験の難易度の高さゆえか、初生雛鑑別師の収入は高い部類に入ります。初生雛鑑別師の平均年収は「イソ弁」と呼ばれる、雇われ弁護士の平均年収に並ぶ600万円となっているのです。 しかも初生雛鑑別師の仕事は週5日フルタイムというわけではないので、人によってはさらに高収入を狙える可能性があります。
ひよこの判別は畜産業を左右する
初生雛鑑別師の仕事とは、「ひよこのオス・メスを見分ける」ことです。ある程度成長すれば資格がない人でもひよこのオス・メスを見分けることは可能なのですが、畜産業者としては「商品としての出荷」を考えて早い段階から雌雄の判別を行いたいのです。
まず、ひよこのオスは鶏肉用として育てるため、よく脂の乗った肉になるような餌を与えていくことになります。メスは卵を産ませるために育てるので、元気な卵を産めるようにカルシウムを含んだ餌を与えて育てることになります。
逆に、メスにオス用の餌を与えて育てると卵を産まなくなり、オスにメス用の餌を与えるとあまり脂の乗らない硬い肉になってしまうのです。出来るだけ早い段階から雄雌を判別して、性別に合った餌を与えることでより商品価値の高いニワトリを育てられるようになるというわけなのです。
ひよこの判別は日本独自技術
ひよこのオス・メスを見分ける方法は、日本で開発された独自の技術です。その為か、海外には同じような技術が存在せず、ひよこ鑑定市場は日本が独占しているのです。
その為、初生雛鑑別師は日本国内だけでなく世界中でも引っ張りだこです。初生雛鑑別師資格を管理している社団法人・畜産技術協会は、海外への人材あっせんを行っており約70人の初生雛鑑別師が世界中で活躍中なのです。
ひよこ鑑定士になるための条件
このように高収入が見込めて難関資格、しかも話の種にはもってこいの初生雛鑑別師ですが、なるための条件は非常に厳しいものです。
まず、受験資格は高校卒業資格がある25歳以下の男女に限られます。そして、鑑別師養成所に入所し五か月間にわたるカリキュラムを受けて鑑別技術を学ぶ必要があります。 その上で、予備試験をクリアーしてようやく鑑別師研修生として実地研修を受けられるようになります。予備試験は300羽のひよこを30分以内に鑑別し95%以上の鑑別が出来ることが求められます。
研修生は高等鑑別師考査を受験し合格して始めて初生雛鑑別師としての資格が貰えるのですが、400羽のひよこを36分以内に鑑別して、鑑別率が97~98%に達することが求められます・。
このように年齢制限がある上に、短時間で鑑別してなおかつ間違わないように見分けなければならないという難易度の高い資格なので、取得出来た人は自慢しても良い資格と言えます。