脱・耳を塞ぐ生活!賃貸と分譲マンションでは騒音被害が違う?|トピックスファロー

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2015年2月16日
脱・耳を塞ぐ生活!賃貸と分譲マンションでは騒音被害が違う?

マンションにお住まいの方なら、少なからず騒音問題で悩まされた経験があるのではないでしょうか。騒音の原因といえば、ライフスタイルや、子供、音楽の音量などさまざま。この音の問題は、賃貸と分譲で違いがあるのでしょうか。その2種類のマンションのつくりの違いを探ってみました。

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快適に暮らすことを妨げる騒音問題

『快適な暮らし』は誰もが望むことだと思います。しかし実際にはそれを妨げるものが多く存在します。

そのひとつが騒音。騒音の原因はさまざまなのですが、マンションでのトラブルの中で一番多いものといわれています。生活する時間帯の違い、子供のいる家庭やテレビの音、また音楽を聴く際のボリュームなど。いろいろな音が騒音の原因となり、多くの人を悩ませています。

私はそこまで近隣住人の音を気にしない方だと思いますが、アパートの一階に住んでいた時に上階に住む人の掃除機の音が気になって仕方ありませんでした。
ものすごく音が響いたのですが、きっと故意ではないだろうと考え我慢していました。

また反対に、違う住居の時には下階に住む人に注意を受けた経験があります。その後は細心の注意を払い生活していたのですが、何度もクレームが続き、最終的には玄関のドアを蹴られるなど、そのクレームはエスカレートして行きました。
それ以来、まるで自分の家ではないように落ち着かない生活となり、逃げるように引っ越しをしたことがあります。

このように騒音を発している側も、被害を受けている側からのクレームが原因でストレスを感じてしまうケースもあります。お互いが嫌な思いをしてしまうことが多い、それが騒音問題の深刻な理由なのだと思います。

賃貸と分譲では騒音被害は違うのか?

ではこの騒音問題、賃貸マンションと分譲マンションでは被害の程度が変わってくるのでしょうか。単純に、賃貸マンションよりも分譲マンションの方がしっかりとしたつくりになっている。というイメージを誰もが持っていることでしょう。

やはり分譲マンションの方が比較的しっかりつくられているそうです。それは、賃貸マンションと分譲マンションでは入居者へ対しての事業主、設計者の配慮がまったく違うからだといいます。

分譲となると、自分の所有物になるので、買い手がその物件を細かくチェックします。借りて一時的に住むという人よりも部屋選びが慎重になるのは当然のことです。そのために分譲マンションは丁寧に頑丈につくる必要があるのです。

騒音の件についても、やはりつくりがしっかりしているだけあって、分譲の方が被害は小さいかと思います。特に隣の部屋の音や声の騒音は、壁の厚さなどにより賃貸のものよりもはるかに少ないのではないでしょうか。

またもうひとつ分譲には騒音が少ない理由があります。それは住んでいる人の意識です。分譲マンションに住んでいる人の場合、そこに長く住もうと考えている人が多いので、他の住人との人間関係を悪化させたくないものです。そのため音だけではなくさまざまな面で気を使って生活している人が多いと思います。

騒音被害の少ないマンションの選び方

賃貸よりも分譲の方が比較的騒音被害が少ないということはわかりましたが、他には騒音で悩まされないためにできることはないでしょうか。
より騒音被害の少ないマンションの選び方を考えてみました。

まず部屋の位置ですが、最上階や角部屋というのは単純に上階、隣に部屋がないという理由で騒音は減ると思います。階段の音が気になるという人はエレベーターの有無も大事な条件です。

次に、他の住人の情報を知ることも騒音を避けることに繋がります。子供が多い、小さい子供がいる家族の下階や隣の部屋を選ぶとやはりうるさい可能性が高く、クレームもしにくいかと思います。

そして昼間と夜ではマンション周辺の騒音がまったく異なるということもあります。昼間は仕事で留守にし、マンションにいるのは夜がメインという人は、下見も夜に行くようにすると実際住んだ場合の状況に近いと思います。

また建物は鉄筋コンクリートを選び、壁や床の遮音性を知ること、閑静な住宅街にあるマンションを選ぶことも当然騒音被害を少なくするために重要なことです。

しかし上の話にも戻りますが、分譲だから大丈夫、賃貸だからダメという考え方は間違っていると思います。なぜなら近くに騒音を発する住人がいるかどうかは分譲、賃貸は関係のないことだからです。

また騒音を感じるかどうか、それを不快に思うかどうかも人によって異なるものです。自分が神経質すぎるかも、と考えてみることもけして忘れてはいけないと思います。

マンションなどの集合住宅に住んでいる限り、他の住人の音というものはなくなることはありません。ある程度は自分が気にしないように努めることが重要で、それができないなら集合住宅で暮らすことは諦めなければいけないと思います。

著者:ねじ山ねじ

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兼業ライターとして活動しています。何かの合間にさくっと読めるものを書いてますので気楽に読み流してください。