TOEICで高得点を出すのは年々難しくなっている
TOEICが『相対比較』で点数を出している事を知っていますか?
相対比較とは「問1、5点」と決められた点数が加算されているのではなく、全体の正解数の中で自分の点数が決定します。
つまり2回受験して同じ正解数だったとしても、周りのレベル次第で500点の時もあれば、600点の時もあるという事です。
年々増えている高正解者により問題は難しく
そして企業が人事基準にTOEICを取り入れたことにより、点数の重要性が増してきました。
その為、TOEICのパターンを攻略し、基礎の英語力とは別な部分で得点を伸ばす攻略法が確立されています。
その結果、高正解者の割合が増え、その正解者に合わせる形で問題の難易度が引き上げられています。
高得点にはテスト対策が必須
現在、10年前と比べて今のTOEICで高得点を取る事ははるかに難しくなり、どの参加者も高得点を取る為の試験対策を行っています。
つまり、試験対策を行っていないという事は、それだけで不利な状態の中で戦っているという事です。
TOEIC試験対策
TOEICにはTOEICの問題の解き方があります。
『問題や選択肢を先読みし、解答にあたりを付ける』
受験者の多くが行っている基本的な試験対策です。
英語を速読し、的確な解答を選択できるのが一番ですが、それができるなら苦労はしませんよね。
そこで、説明などのナレーションが行われている最中に問題文を先に確認しておきます。
これにより何を答えればいいかが分かりますので、注意しなければいけない箇所が予想でき解答しやすくなります。
説明を聞かない事に不安があるかもしれませんが、説明も例題も公式問題集を行っていれば、同じ事を繰り替えされるだけですので、聞かなくても問題ありません。
ただ、問題が始まるときには、きちんと戻れるようにナレーションに注意を払う必要はあります。
『順番通りにやる必要はない』
TOEICはリスニングのPart.1~Part.4。リーディングのPart.5~Part.7に分かれています。
リスニングに関してはナレーションを待たなければいけないので勝手に進める事は出来ません。しかしリーディングに関しては答える為の材料は全て手元に揃っていますので、待つ必要はありません。
Part.1や2の説明には長めの時間が取られますので、その間Part.5を進めて貯金を作る事は基本テクニックとされています。
悩まない
TOEICの解答は時間との勝負。900点以上の点数を取る人でもギリギリの時間になるのが常です。
解答時間の目安としては20秒~30秒程度。時間配分に失敗し、10問以上を白紙で出す受験者もいます。つまり、1問に1分以上の時間をかけるなら、その1分で3問の問題を解いた方がはるかに点数につながりやすいという事になります。
『迷ったらチェックを入れる』とか『とりあえず“D”を選択し白紙を回避する』というテクニックもありますが、最終的には『迷ったら捨てる』という見切りの速さが必要になります。
スピーカーの音が聞き取りにくい時は上げてもらう
試験会場では一人一人にイヤホンが配られる事はありません。一つのスピーカーから流される音声だけが頼りです。
当然、席が遠くなれば聞き取りにくくなる訳ですが席で有利不利が決まるのは不公平だと思いませんか?
音声が聞き取りにくいと感じた時は、遠慮せずにボリュームを上げてもらいましょう。
きっと隣の人も同じことを思っているはずです。
マークシート用のシャープペンシルを用意する
どうあがいても時間の足りないTOEICでは、マークシートを塗りつぶす時間すらも惜しく感じてしまいます。
わざわざと思うかもしれませんが、例えば文房具を変えて0.2秒の短縮ができたとします。
TOEICの問題数は200問ですので、トータルで40秒の短縮。問題2問分をこれだけで稼ぐことができるのです。
試験で使われるマークシートの幅は2ミリですので、芯の太さは1.3ミリ~2ミリまでの物を用意。
濃さは“HB”でも問題はないですが、筆圧が弱くなりがちの人は“B”を使うと良いでしょう。“2B”以上を使うと芯が脆く解答用紙を汚してしまうのでおすすめは出来ません。
これはあくまで基礎の試験対策
さらに突き詰めるなら、Partごとの時間配分や、問題の解き方、長文で初めにチェックするポイント、読まなくてもいう箇所など細かいテクニックは数多くあります。
ですが、まずはこれらを意識するだけで、真正面からTOEICに取り組んでいた人は点数が取りやすくなると思います。
しかしもともと500点の実力の人が、テクニックだけで700点に上がるわけではありません。
テクニックは基礎の英語力があって、初めて役に立つのです。