TOElCはビジネス英語、TOEFLは留学用
二つとも同じ英語の試験なのですが、試験の目的が違います。
TOEICは日常生活、ビジネス英語がどれだけできるかを量るテスト。 TOEFLはアメリカの大学、大学院で授業を受けるのに必要な英語力があるかを量るテストです。TOEICとは
「Test Of English for International Communication」の略称。
アメリカにあるEducational Testing Service(ETS)によって作成され、世界120カ国で実施。 年間約600万人が受験していると言われ、この点数が英語力の一応の目安とみなされています。 国内の企業では、この点数を入試や昇進条件に挙げている所も少なくありません。 試験はPart 1からPart 4までのListeningと、Part 5 からPart 7までのReadingによって構成され、スコアも統計処理により評価基準が一定の為(最低10点~最高990点)、英語の能力を正確に評価していると言われています。 一方で、試験として対策されつくしている。 実際のビジネスシーンではたとえ900点取れていても不足。 実際にテストをしているのは日本と韓国くらいなど、本当の意味で国際的な評価を受けているとは決して言えません。TOEFLとは
「Test Of English as a Foreign Language」の略称。
TOEICと同じETSが作成しています。 母国語を英語としない国を出身とする人たちを対象に行われる試験で、試験の目的は大学やキャンパスにおいて英語で授業を受け、生活できるだけの英語力が備わっているかを判断するテスト。 試験は「Reading」、「Listening」、「Speaking」、「Writing」の4つから構成されており、0点~120点のスコア評価となります。 受験方法も団体受験用の「TOEFL ITP」と個人受験用の「TOEFL iBT」があり、現在の主流はTOEFL iBT。 一般的にTOEICよりも難易度が高いと言われています。 その理由は生物学やアメリカ地学、歴史といった幅広い内容に触れるものが出題され、TOEIC以上に英単語の知識が必要なこと。 その上で歴史的な背景も知らなければ問題が理解できない事があげられています。 一部で、TOEFLでアメリカの大学入試を合格したという話を耳にすることがありますが、TOEFLは大学生活に必要な英語力を量る試験であり、大学入試の試験とは基本的に関係ありません。 それでも大学側が点数を確認するので、このような誤解が生まれたのだと思います。 世界的な評価においてはTOEFLの方を重視する傾向にあるようです。TOEICとTOEFLのどちらを勉強した方がいいのか?
どちらも求められているものが違うため、一概にどちらがいいとは言い切れません。
しかし日本国内でどちらが有利かと聞かれれば、圧倒的に「TOEIC」が有利でしょう。 TOEFLと比べた場合、英語の能力テストとしての知名度が圧倒的にTOEICの方が高いからです。 また、TOEIC対策用の参考書も数多く出版されていますし、TOEICの点数アップを目的とした教室もありますので、とても勉強しやすい環境にあると言えるでしょう。 一方、海外ではTOEFLが、やはり認知度の差から一歩、有利のように感じます。 TOEICは日本の企業で信頼されている 。 TOEFLはアメリカの大学生活に焦点を置かれている。 どちらも英語力を判断するためのテストです。 自分に必要と思う方を受けてはいかがでしょうか。