『TOEIC』じゃダメ?英語資格初心者が知らない『TOEIC SW』の疑問を解決|トピックスファロー

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2013年11月12日
『TOEIC』じゃダメ?英語資格初心者が知らない『TOEIC SW』の疑問を解決

英語の資格の中で最も人気が高いものといえば『TOEIC』ですが、TOEICでは測定しきれない項目を直接判定するのが『TOEIC SW』。『書く事』と『話す事』に特化したTOEIC SW。TOEICの点数は高いのに、話すのは苦手という人におすすめのテストです。

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『話す』『書く』を直接判定する『TOEIC SW』

TOEIC SWとは、『TOEIC Speaking/Writing』の略称。
つまり『Speaking=話す』能力と、『Writing=書く』能力を測定するための試験です。
開発はTOEICと同じETS。ノンネイティブ向けの試験という事も同じです。

なぜTOEIC SWが必要なのか

今までのTOEICテストでは、リスニング(聞く)とリーディング(読む)の能力から、間接的にスピーキングとライティングの能力を判定し、英語の総合力としていました。

しかし英語でコミュニケーションを行う場面が増えている状況から、話す力と書く力をより直接的に測定する必要性があると考えられ、TOEIC SWは開発されました。

これにより、TOEIC TestとTOEIC SWの二つのテストにより、英語の総合力を『聞く』『話す』『読む』『書く』という4つの能力を、直接的に判定する事が可能になりました。

『TOEIC Test』と『TOEIC SW』の違い

この2つのテストは、同じETSが開発した、ビジネスで使える英語能力評価試験ではありますが、はっきりとした違いがいくつかあります。

重視する能力の違う

前述したように『TOEIC Test』ではリスニングとリーディングに重点を置いた試験構成になっています。
対して、『TOEIC SW』では、スピーキングとライティングに重点を置いた試験構成です。

質問に対する解答が正しい事は当然として、スピーキングテストでは発音やイントネーションまでもが評価の対象になり、ライティングテストでは制限時間内に送られてきたeメールを読み返信する、と言った試験が行われます。

解答方法が違う

『TOEIC Test』では、解答は全てマークシート方式が採用されています。
『TOEIC SW』では、ペンなどの筆記用具は一切使用しません。

問題も解答も全てPC上で行われ、スピーキングもヘッドセットを付けてPCの画面に向かって行います。
試験対策としては、英文のタイピングにも慣れておく必要があるでしょう。

受験料金が違う

『TOEIC Test』の受験料が5,565円。
『TOEIC SW』の受験料は9,975円。

ちなみにキャンセルした場合、『TOEIC Test』では返金はありませんが、『TOEIC SW』には手数料5,000円を引いた、4,975円が返金されます。

試験回数が違う

『TOEIC Test』の公開テストは年10回。
『TOEIC SW』は、倍以上の年24回。

TOEIC SWは、毎月の土曜日か日曜日に午前と午後の2回に分けて試験を行っています。

会場の数が違う

『TOEIC Test』は、全国で受験可能。
『TOEIC SW』は、主要都市以外では受験できない。

TOEIC Testに比べて、圧倒的に受験できる会場がありません。
2013年4月。北海道、静岡、京都などは1ヵ所。最も多い東京ですら7ヵ所。北陸・甲信地方には受験会場がありません。

『TOEIC SW』のスコア

TOEIC SWのスコアは、それぞれ『レベル』と『点数』によって、個別に評価されます。

  • スピーキングテストは、レベル1~レベル8まで。200点満点。
  • ライティングテストは、レベル1~レベル9まで。200点満点。

企業が求める『TOEIC SW』のスコア

TOEICプログラムを実施する「国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)」が、2011年に国内の上場企業329社を対象に、『企業が社員に期待するスコア』に対するアンケートを行いました。

スピーキングテストでは、新入社員に対しては『レベル4(90点)』。海外部門では『レベル7(170点)』。
ライティングテストでは、新入社員『レベル4(80点)』。海外部門『レベル8(180点)』という回答が出されています。

ちなみに、TOEIC Testで比較すると、新入社員『485点』と海外部門『695点』となります。

『TOEIC Test』と『TOEIC SW』のどちらを受験するべきなのか

英語資格の受験を考えている多くの受験生が気にするのは、『どちらを取ると就職(昇格)に有利なのか』という事でしょう。

優先するのは『TOEIC Test』で問題ありません。

理由としては、『TOEIC Test』の方が知名度と認知度が高いという事が上げられます。
どちらのスコアも持っていないなら、受験のしやすさも考えて『TOEIC Test』でしょう。
もちろん『TOEIC Test』のスコアを重視する企業であれば、『TOEIC SW』のスコアも評価の対象になると考えられます。

もっとも、最低でも新入社員に求めるスコアに達していなければ意味がありません。

『TOEIC SW』は『TOEFL』に変わる選択肢

TOEIC、TOEFL、英検、IELTSなど、日本で受験できる英語の資格には多くの種類があります。
『TOEIC以外にも資格が欲しいけど、留学用のTOEFLやIELTSは違う』と考えているのなら、TOEIC SWを受験してみてはいかがでしょうか。

著者:渡辺芳樹

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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。