湘南人気を支える江ノ電
関東圏でも有数の人気を誇る湘南海岸。多くの観光客が足を運んでいます。
5月の中旬~7月にかけて鎌倉では紫陽花祭りがあり観覧がてら古都散策を楽しむ事ができます。また湘南海岸では海水浴をしたり、サーフィンをしたり、夏は大勢の人でごった返しています。
そんな湘南人気を支えている一つに『江ノ電』があります。
地元のみならず鉄道ファンにも根強い人気があり、交通手段というよりも一種のブランドとして見ている人もいます。
そんなファンを作る程の魅力がある江ノ電で小旅行をしてみましょう。
江ノ電の魅力が小旅行に花を添える
江ノ電には魅力があります。
わずか数両しかない小さな電車は一般の電車とどことなく違う雰囲気をもっています。
走る場所は一般の鉄道と違い非常に狭い所を走り抜けていきます。民家の間ギリギリを走行しています。手を伸ばせば届くのではないかと思う程です。(危険ですので手は出さないように。)
また、電車と車が同じ所を通る場所もあります。いつのまにか路面電車に変身する瞬間です。安全のためかなり遅いですが、その分、街中を走る路面電車の気分を味わえます。
夏の時期になるとサーファーがサーフボードを片手に乗車します。海からあがってきたサーファーが乗り込む姿に初めて見る人は戸惑うかも知れませんが、江ノ電ではよく見る光景であり、サーファーのニーズに応えているものである。
さらに、今では珍しい床が板張りの車両もあります。昔ながらの温かさや優しさを感じられ、江ノ電ファンのみならず鉄道ファンにはたまらないものとなっています。
こういう、どことなく違う雰囲気が地元に愛され多くのファンを持つ江ノ電の魅力なのです。
江ノ電で行くおすすめ5選
どこででも乗降可能な1日乗車切符『のりおりくん』が580円※で販売されています。その切符を片手に鎌倉を出発して藤沢までの小旅行をしてみましょう。どんな素晴らしい場所があるのでしょうか。
※通常、鎌倉~藤沢間は290円です。しかし、これは乗降が自由な切符ではなく、いわゆる普通の切符です。
また『のりおりくん』580円は大人料金です。子供料金は290円です
鎌倉
鎌倉といったら紫陽花です。初夏の時期には紫陽花祭りが毎年開催されています。晴れた日に日傘を差しながら散策するのもいいですが、あえて雨が静かに降る日に紫陽花を見に行くのもなかなか風情があっていいものです。
また、鎌倉駅周辺には人力車があります。ぜひ人力車体験をして古都巡りをするのも良いでしょう。
鎌倉ならではの名所に案内してもらえます。良い思い出になるでしょう。
和田塚~由比ヶ浜間
江ノ電ファンがもっとも興奮する区間ではないでしょうか。所要時間はわずか1分しかありませんが、この区間は非常に狭い所を走行します。軒先をかすめていくように江ノ電が通過します。『ぶつかる!』というドキドキ感が襲うはずです。
また和田塚駅前には甘味処があります。初めての人は目の前にある店にどうやって行くの?と戸惑うかもしれませんが、安全を確認して線路を渡ればOKです。『江ノ電が眼前を通る姿を見てあんみつを食べる。』江ノ電旅行の醍醐味です。
極楽寺駅
1976年に放送されていたドラマ『俺たちの朝』に何度も登場していた駅が極楽寺駅です。その当時を知っている人は懐かしいと思うでしょう。今でもその面影は残っています。
また、極楽寺駅は『関東の駅百選』にも選ばれた駅です。何となく懐かしい感じがする駅のたたずまいにタイムスリップした感覚を覚えます。桜の名所としても有名なので、春に訪れると駅舎に桜が映え情緒ある風景になります。
稲村ケ崎
国道134号線と並走し海岸線を走りますので江ノ島が見えてきます。途中下車して砂浜に足を運ぶのもよいでしょう。夕方に見る江ノ島は何とも言えない良さがあります。『稲村ジェーン』という映画にも使われた場所です。気が付けば江ノ島を眺めながら『真夏の果実』を口ずさんでしまうような場所です。
腰越~江ノ島間
この区間はもっとも江ノ電が最も遅く走る場所です。その理由は電車・車・人が同じ所を通過するからです。所要時間は3分間しかありませんので、気長に江ノ電小旅行を楽しみましょう。普通電車が路面電車にいつの間にか変身している区間です。
また江ノ島駅近くには江ノ電が埋まったお菓子屋があります。珍しい観光名所として訪れる人も多いです。海に向かっていくと『江ノ島』と『新江ノ島水族館』があります。サーフィンや海水浴を楽しむ事もできますし、相模湾を再現した大迫力の水族館を堪能する事もできます。
江ノ電は湘南を満喫できる夢列車
『のりおりくん』を購入するなら、1日何度でも自由に乗降する事が可能です。観光ガイドを勝手に各駅付近のスポットを回ることもできますし、江ノ電しか味わえないものを楽しむことができます。わずか580円で所要時間33分しかない江ノ電に乗り、湘南を1日遊びつくすことができます。湘南ファンのみならず江ノ電ファンにとっては夢のような一日になるでしょう。
また、まだ江ノ電に乗った事も湘南に行った事もないという人にもおススメです。一度乗ったら『江ノ電ファン』になってしまうかも知れません。