広がる就農支援!
子供たちに安全なものを安心して食べさせたい・・・いつの時代も大人たちは同じことを考えています。
もちろん子供だけでなく、大人だって安全性の高いものを食べたいですよね。
このように食に関する人々の意識が高まっている中で、農業ブームは続いています。
脱サラをしたり、学校を卒業したばかりの若い人たちが、農業を仕事として選ぶケースも多いです。
しかし、これから本格的に就農を考えていても、農業関連会社に勤めていたり、農業大学などで学んだ専門知識のある人たちばかりではありません。もしかすると“農業初心者”のほうが多いかもしれないのです。
まったくの初心者でも、ある程度の専門知識を持つ人でも、就農を検討している全ての人を支援する様々な制度があります。
ここでは、自分の仕事として農業を選び、就農の準備を始める人のために役立つ就農支援の制度を紹介することにしましょう。
就農準備段階の人向けの制度
就農に向けての準備として、実際の農業体験を通して、基礎的な知識や技術を学びたい人向けの制度です。
新規就農者等技術研修事業
- 対象者:新規就農者、就農志向者
- 主な事業内容:農業大学などでの基礎技術研修受講費の助成
農業実践研修生受入経営体等支援事業
- 対象者:受入経営体、実践研修生
- 主な事業内容:実践研修生の指導経費助成、研修中の家賃助成
経営内容の向上を目指す人向けの制度
準備段階から一歩進み、基本的な知識・技術を一通り習得して仕事としての農業を定着させたい人向けの制度です。
新規就農条件整備事業
- 対象者:認定就農者(都道府県知事から就農計画の認定を受けた人)
- 主な事業内容:農地や施設、機械の整備にかかる費用などの助成
新規就農者経営改善支援事業
- 対象者:青年等就農者(就農して3年以上経った人)
- 主な事業内容:経営改善計画の必要経費の助成
研究グループ活動事業
- 対象者:農業青年活動研究グループ
- 主な事業内容:農業経営や農家生活などの発展・向上のための研究・開発支援。
※助成額については、各都道府県や地域などによっても異なります。詳しくは、各地の農業改良普及センターなどにお問い合わせください。
就農支援資金制度を上手に活用!
新たに農業を始めようと検討している人には、農林水産省の就農支援資金制度を利用することをお勧めします。無利子なので、安心して借りることができますよ。
- 自ら農業経営を目指す人
- 農業法人などへの就職を目指す人
- 現在農業法人などの従業員で、独立経営を始める人(下記の条件をすべて満たす人のみ)
- 従業員として農業に従事する期間が、1年以上5年以内
- 従業員期間の農業従事経験を生かして、個人で農業経営を始める人
- 農業簿記などによって、自己経営の適正管理ができる人
資金の種類
就農研修資金:農業大学などの研修・教育施設、または国内外の農家などでの研修に必要な資金
就農準備資金:住居の移転、資格の取得、就農先のリサーチなど事前準備に必要な資金
就農施設等資金:農業経営を開始する際の施設の設置、機械の購入などに必要な資金
詳しくは、農林水産省のホームページをご参照ください。