プロの翻訳者を目指すなら、TQEに挑戦!
グローバル社会の現代、英語関連の資格は本当に数多くありますが、その中のTQEという資格を知っていますか?TQEはTranslator Qualifying Examinationの略語で、日本語では『翻訳実務検定』と言います。これは、“翻訳のプロデビューへのパスポート”とも言われていて、真の翻訳者として活躍できる人材を発掘するための検定試験です。TQEの合格者は、『翻訳実務士』として認定されます。
英語をはじめ、7ヵ国語から選択可能
ここでは英語関連資格の一つとして取り上げていますが、実は英語の翻訳能力だけを試す検定ではありません。TQEは、英語をはじめ、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、韓国語の全7ヵ国語の中から、好きな言語を選んで受験することができます。
TQEの検定内容は?
それでは、TQEの主な検定内容を見ていくことにしましょう。英語と他の言語とで試験科目が異なるので、注意してくださいね。
受験資格
制限はありません。誰でも受験可能。
試験方法
在宅受験。試験問題は、TQEの受験サイト(https://tqe.sunflare.com/)からダウンロードしましょう。
試験科目
- 英語
IT、電気、機械、医療機器、医学・薬学、科学、バイオ、環境、原子力、特許明細書(電気)、特許明細書(機械)、特許明細書(IT)、特許明細書(医薬品)、特許明細書(化学)、金融・経済、法務・契約書、広報・マーケティング、時事・新聞、文芸(和訳のみ)
- その他の言語
ビジネス・一般、科学技術
※原子力は年1回、機械とバイオは年2回出題されます。詳しくは、事務局にお問い合わせください。
受験料
和訳のみ・外国語訳のみ 10,500円、和訳・外国語訳両方 15,750円(いずれも、1言語1科目につき)
TQE合格後の道
TQEを受験しても、それで合否が決まるわけではなく、取った点数によって1~5級に分けられます。プロの翻訳者として活躍するなら、3級以上を目指したいところですね。
- 1級: 90点以上
- 2級: 80~89点
- 3級: 70~79点
- 4級: 60~69点
- 5級: 50~59点
3級以上の合格者は、TQEの実施・運営母体となっている株式会社サン・フレアに翻訳者として登録することが可能です。多くの翻訳業務が、発注元からエージェント(翻訳会社)に行き、翻訳者に依頼される…そういったスタイルになっています。そのため、フリーランスの翻訳者として働くために、まずは資格を取ろうと考える人がほとんど。ですが、最近では派遣社員となって、企業内で翻訳業務を行うケースも増えています。優れた翻訳能力を持っていることの証となるので、就職や転職の際にもTQEは有利に働くでしょう。
どんな仕事をするの?
主な仕事内容は、官公庁や様々な関連団体、企業などから依頼されたビジネス系・技術系の外国語(または日本語)の文書を翻訳します。ニュースレターや各種マニュアル、会社案内、ウェブコンテンツ、特許明細書、契約書、各種報告書など、多岐にわたります。どのような翻訳依頼が来るのか分からないので、幅広い分野に関する翻訳スキルが必要となります。