毛穴から日々生まれる角栓地獄のゴールはいつ?
女性にとって、毛穴の角栓は悩みの種。出しても出しても生まれてくる角栓に、悪戦苦闘する日々を送っていませんか?筆者も毛穴の詰まりには人一倍悩まされ、悪化してニキビができる始末。そんな暗黒時代を経て見出した「毛穴の正しいケア方法」を2つ、お伝えします。
毛穴の大きさ、ニキビの原因は男性ホルモンの量だった
驚くべきことに、毛穴の大きさはほぼ遺伝!思春期に分泌され始める男性ホルモンの影響で皮脂腺が発育していき、その大きさによって毛穴の大きさも決まります。つまり、男性ホルモンの量が多いほど大きい毛穴になってしまうのです。
男性ホルモンの量は遺伝ですので、自分でコントロールできないのが悲しいところ。生まれる前から決まってしまっているのです。髪の毛が細い人、太い人がいるように、毛穴の小さい人、大きい人がいます。これは個人差ですので、どうか自分を責めないでくださいね。
また、毛の一生には「成長期」「退行期」「休止期」の3つの周期があり、休止期は毛穴が約3分の1に収縮している状態です。そのため、毛の周期にあわせて毛穴が大きくなったり小さくなったりします。そして、自分の目に見えている以上の毛穴が肌に潜んでいるのです。
毛穴に皮脂があるのは当たり前?
「毛穴に皮脂がつまっていて気になるんです・・・」と訴える女性がなんと多いことでしょう。ここでずばりお伝えしたいのは、毛穴に皮脂があるのは当然だということ。毛穴は皮脂分泌のための穴なので、そこに皮脂が入っていないのはむしろ異常事態なのです。そのため、毛穴の皮脂を完全になくすことはできません。
広告ポスターに登場するモデルさんの毛穴が見えないのは、画像加工をしているからなのです。テレビに映っているタレントさんの毛穴が見えないのは、照明の光で飛ばしているからなのです。
ただ、毛穴に詰まっている皮脂の表面が酸化すると黒くなってしまい、どうしても目立ってしまいます。当然だと言われても気になってしまいますよね。
毛穴を小さくしたい!正しいニキビケア方法を教えて
俗説が多いニキビケア。私もかつてニキビを治すために、漢方を飲み、レーザー治療をし、ケミカルピーリングをし・・・ありとあらゆるニキビケアを試してきました。それでも治らず、苦しんだ末にたどり着いた答えは、いたってシンプルなものでした。
間違ったケアをしてしまうとニキビが治らないどころか、悪化してしまう可能性もあります。今回は、だれでも簡単にできる正しいケア方法をご紹介しますね。
まずは保湿!いつもの化粧水で魔法の塗り方を
水分を与えることで肌の水分と脂分のバランスが整い、過剰な皮脂分泌を抑えることができます。また、乾燥によって角質が固くなり、毛穴が詰まってしまうこともありますから、しっかりとうるおいを与えましょう。水分がいきわたることで、毛穴まわりの肌がふっくらとして、穴が目立たなくなります。
新しく高級な化粧水を買う必要はありません。お手持ちの化粧水を使って、より効果的な塗り方を実践しましょう。てのひらに化粧水を出して、中指と薬指の腹につけ、くるくると小さく円を描くように肌になじませます。このとき、毛穴の奥まで化粧水が入っていくように「下から上へ」円を描いてくださいね。毛穴は下を向いていますから、そこへ入れ込むようなイメージで塗ると効果的です。
出先で毛穴が気になったとき、洗顔をしてスキンケアすることは難しいので、筆者は携帯用の化粧水でうるおい補給をしています。今回ご紹介した塗り方でうるおいを与えると、開いていた毛穴もいくらか引き締まりますので、ぜひお試しくださいね。
ピーリング洗顔をちゃんとしていますか?
洗顔もとっても大切です。角質が厚くなり、固くなったことで毛穴がふさがれてしまい、毛穴の詰まりになってしまう・・・。悪の元凶であるガンコな角質を落とすことで、毛穴の詰まりを改善させるのが「洗顔」です。
ただし、通常の洗顔では効果が出にくいです。角化した頑固な角質は「ピーリング洗顔」でしっかり洗い流しましょう。ピーリング効果のある洗顔料は薬局などでも売っていますから、自分の肌に合うものを見つけてくださいね。
おすすめは、ピーリング効果が強すぎない「AHA」などの薬剤が含まれているもの。そして、石けんタイプがおすすめです。石けんタイプは自分できちんと洗い流すことができるので、刺激を与えすぎずにピーリングができるのです。
実践!ピーリング洗顔の方法
角質を落とすための「ピーリング洗顔」の方法をご紹介します。
1、顔全体をぬるま湯ですすいでから、ピーリング用の洗顔料を泡立てます。
2、毛穴の目立つゾーンから泡を乗せていき、軽く肌をなでるようにして洗います(強くこすらないように!)。そのあと、ぬるま湯でやさしく洗い流します。
筆者もピーリング洗顔をするたび、卵のようなつるん!とした肌があらわれて感動します。ただし、多くても3日に1回程度にすること。多すぎると過剰ケアになり、かえって肌を傷つけてしまいます。
絶対禁止!美の大敵は、この嗜好品
言わずもがなではありますが・・・タバコは絶対禁止です!なぜタバコが美容に良くないかというと、血管を収縮させて血行を悪くしてしまうためです。そうすると、栄養も肌まで行き届かなくなり、肌荒れや毛穴の開きを誘発してしまいます。
実際に、タバコを1日1箱吸う人は、吸わない人よりも毛穴の開き(肌老化)が顕著にあらわれる傾向があります。吸えば吸うだけ、続ければ続けるだけ肌老化が進んでいく。美容にとっては「百害あって一利なし」の嗜好品と言えるでしょう(ちなみに、多くの人の嗜好品であるコーヒーは、ブラックコーヒーであれば脂質の吸収を抑える効果があります)。
最大の毛穴ケアは「目立たないようにすること」
結局は、「洗顔」と「保湿」をしっかり行う、という基本的なケアが重要です。厳密に言えば、毛穴は体の外。皮膚の外側にあるくぼみなので、当然そこには雑菌があり、皮脂があります。それをスキンケアで「できるだけ目立たないように」していくのが、毛穴との上手な付き合い方。
1、保湿でまわりの角質をやわらかくし、毛穴を目立たないようにする
2、ピーリングで厚くなった角質をやさしく落とし、毛穴を目立たないようにする