引っ越しで手間のかかる荷物とは
引っ越しは、肉体的にも精神的にもへとへとになるものですよね。新しい環境での生活を考えると、わくわくしたり、清々しい気分になったりしそうですが、そんな思いもどこかへ吹っ飛ぶくらい疲労感を感じることも少なくありません。
しかも手間のかかる荷物があった場合は、その疲労感も倍増されますよね。
手間のかかる荷物と言えば、仏壇やピアノなどがあります。これらを業者に任せるにしても、高額になったり、大切な物なので傷や破損を心配して不安な気持ちになったりもします。とくにピアノは、調律が狂ってしまうんじゃないか、という心配もあります。
しかし引っ越しで大変なのはピアノや仏壇だけではなく、もっともっと難しく、面倒な荷物があります。それは、大型の熱帯魚と巨大水槽でしょう。
アロワナと一緒にお引っ越し、どうやって移動するの?
たとえばアロワナを飼っていた場合、どのように引っ越しを決行すればいいのでしょうか。
まずは、水槽や熱帯魚を引越しの荷物として取り扱ってくれるかどうか、を引越し業者さんに確認することが大切です。業者さんの中には、水槽はOKだけど、生き物はトラブルが起きた時の保証が難しいからと、取扱いがNGになっているケースもありあす。
また、大きな水槽を搬出してから搬入、そして設置するには、かなりの時間が必要となります。他の家具家電と同じ日に引っ越しとなると、体力的にも時間的にも厳しくなる場合も考えられます。
焦らず安全に引っ越しをするために、できれば違う日に水槽の引っ越し日程を設けることがオススメです。
水温に細心の注意
温度管理が繊細な熱帯魚は、引っ越し中の温度管理にも細心の注意が必要です。魚が、急な温度変化にびっくりしてしまわないよう、引っ越しの前にはある程度の期間、水槽の水の温度を常温へ近づける必要があります。
また調整していた水温と気温のギャップが激しい、と考えられる真夏や真冬は、保冷剤やカイロを使用し、細心の注意を払うことが重要だと思います。
魚のストレスを少しでも減らすために
熱帯魚は、ストレスにとても敏感です。引っ越しは、熱帯魚にとって大きなストレスの連続になると思います。少しでも魚のストレスを減らすには、一体どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
振動はストレスの大きな原因になりますが、振動を起こさずに引っ越しをするのは無理な話です。では、他に何ができるかというと、今使っている水槽の水を、引っ越し先に持って行くと言う方法があります。
そうすれば、引っ越し先でも今までと同じ水の環境を保つことができるので、魚のストレスを少なく抑えることができると思います。
環境の変化を少なくすることで、少しでもストレスを減らしてあげることができるかと思います。
数日間の絶食
熱帯魚の運び方は、ビニール袋に水槽の水と一緒に入れ、酸欠にならないよう酸素ガスを入れて行います。アロワナなど大型魚の場合は麻酔などを使うこともありますので、信頼できる業者に頼むのがいいでしょう。
魚を入れたビニール袋は、発泡スチロールの箱に入れて運ぶのですが、中で袋が動くといけないので、隙間にはクッション材を詰め隙間を無くすようにしましょう。
また、引っ越し準備の一つとして、引っ越しの数日前から餌を与えないと言うものがあります。引越し中には濾過ができないので、糞で水を汚さないための対策です。
ろ材のバクテリアを死滅させないように運ぶ
水槽はできるだけ水を抜いたあと、水草が枯れないように濡らした新聞紙で包みます。
器具はすべて外し、梱包して運びます。また、濡れた低床材の入った水槽はかなり重いので、60センチ以上のサイズは二人がかりで運びましょう。
ろ材のバクテリアを死滅させないように移動させるのも重要なポイントです。また、引っ越し先に到着して水槽を設置し、熱帯魚を放してあげた後もすぐに餌は与えず、少しずつ様子を見ながら以前のペースに戻していくようにしましょう。
何よりもしっかりと計画を立てることが大切
このように、大きな水槽の引っ越しはかなりの労力が必要となるため、何の準備もせず、当日いきなり引っ越す、というのは不可能です。
大切なのは、いつ何をすればいいかという事を前もって計画しておくことです。もちろん、水槽以外の引っ越しのこともあるので、そちらのことも含めてしっかりと引っ越し計画を立ててください。
今回簡単に紹介しましたが、引っ越し先までの距離や時間などによっては、もっと楽に引っ越しをすることができたり、さらに気を使わなければいけないケースもあると思います。
慎重に安全に引っ越しをして、熱帯魚との新生活を楽しみましょう。