アロマテラピーの効能とは
アロマオイルやアロマテラピーは、今や日常の中に当たり前にあるものです。
心と身体をリラックスさせる効果があるアロマテラピーは、若い女性を中心に人気がありますが、「どうやって良いのか分からない」という人が多いのも事実です。
アロマテラピーやアロマオイルを使ったリラックス方法は、そんなに難しいものではありません。
アロマテラピーに使うアロマオイルは、ハーブなどから有効成分を抽出した揮発性のあるエッセンシャルオイル(精油)です。
このアロマオイルには心と身体をリラックスさせたり、イライラをなくしたり、ストレスを解消したりする効果があります。
また、安眠に効果があるものや、集中力をアップさせるもの、頭痛や冷え性、食欲不振に効果があるものなど、アロマオイルからは様々な効果を得ることができるのです。
基本的なアロマオイルの使い方
基本的なアロマオイルの使い方は、初めての人でも行うことが出来る、とても簡単な方法です。
芳香浴と呼ばれる、アロマオイルの香りを楽しむ一番手軽な方法が、アロマオイルの基本的な使い方になります。
アロマポットやライトを用意して、お皿8分目くらいまで水を入れ、その中にアロマオイルを3~5滴ほど垂らして、下からろうそくの火やライトの明かりで熱して、香りを楽しみます。
ろうそくの火を使うときには、火の取り扱いには十分に注意しましょう。
寝ているときもアロマオイルの香りを保っていたいというときには、アロマディフューザーを使うと良いでしょう。
アロマディフューザーにアロマオイルを3~5滴ほど垂らせば、後は電動のファンが回って部屋中に香りを広げてくれます。
アロマディフューザーを使うと、熱によってアロマオイルの成分が変化しないので、そのままの香りや効果を感じることができます。
リラックスタイムに使う、アロマオイルの選び方
では、実際にリラックスタイムにアロマオイルを使うときには、どんなものを選んだら良いのでしょうか?
タイプ別にアロマオイルを紹介します。
好みの香りで選ぶときには…
アロマオイルの香りのタイプは、7つの種類に分かれています。
●柑橘系
オレンジやグレープフルーツ、レモン、ベルガモットなどが柑橘系のアロマオイルになります。
気分が落ち込んでいるときや、安心したいとき、緊張している気持ちを落ち着けたいときなどには、柑橘系の爽やかな香りが有効であると言われています。
柑橘系の香りは、甘い香りが苦手という人でも楽しむことができるので、アロマオイルを初めて使うというときには、柑橘系のアロマオイルから始めてみても良いかもしれません。
●フローラル系
ラベンダーやローズ、ジャスミンなど、花の香りが強いものがフローラル系のアロマオイルの特徴です。
落ち込んでいるときや、リラックスしたいときなどには、花の香りに包まれると安心するという人もたくさんいます。
また、ローズのアロマオイルは生理痛などの女性の悩みにも効果があると言われています。
部屋の香りを明るくして、気分を変えたい、リラックスしたいという人にオススメです。
●ハーブ系
ペパーミントやローズマリー、タイムなど、一般的にハーブとして売られているもののアロマオイルがハーブ系に分類されます。
ハーブの爽やかな香りは、気分をスッキリさせたり、集中力をアップさせるような効果があります。
仕事中や勉強中など、集中して何かをこなしたいというときにハーブ系のアロマオイルの香りを使えば、頭をクリアにして物事に取り組むことが出来るのです。
●エキゾチック系
イランイランやサンダルウッド、パチュリなどがエキゾチック系のアロマオイルになります。
単独で使うと個性的な香りばかりが目立ってしまいますが、他のアロマオイルとブレンドすることで、バランスの取れた素敵な香りを楽しむことが出来ます。
スキンケアにも使えるエキゾチック系のアロマオイルもあるので、女性にオススメのアロマオイルかもしれません。
●樹木系
樹木系のアロマオイルは、木の葉や枝などから抽出されるアロマオイルです。
森の中にいるような、すがすがしい気分になれる香りが多いことが特徴です。
リラックス効果が高いアロマオイルが多く、香りの持続性も高いので、いくつかのアロマオイルをブレンドするときにはベースとして使われることも多くあります。
シダーウッドやジュニパーベリーなどが樹木系のアロマオイルになります。
●樹脂系
樹脂系のアロマオイルは、木の樹脂から抽出されるアロマオイルです。
重厚で甘い香りが特徴で、オイルとしての粘度も高く、保湿効果もあるのでスキンケアなどに用いられることも多くあります。
フランキンセンスやベンゾインなどが、樹脂系のアロマオイルになります。
心を落ち着かせたりする効果もありますが、ひび割れや乾燥肌の改善にも役に立つアロマオイルです。
●スパイス系
料理のスパイスとしても馴染みのある香辛料から抽出したアロマオイルが、スパイス系のアロマオイルになります。
刺激が強いので、少量を他のアロマオイルにブレンドするのがオススメで、他のアロマオイルにアクセントをつけることが出来ます。
ブラックペッパーやローレル、バニラもスパイス系のアロマオイルになります。
他のアロマオイルに1滴垂らして、スパイスのアクセントとして使ってみるといいでしょう。
悩みで選ぶときには…
心や身体の悩みを楽にするためにアロマオイルを使う場合には、効果をしっかり確認してからアロマオイルを選ぶ必要があります。
では、代表的な心身の悩みと、それにピッタリのアロマオイルを紹介します。
安眠したい、不眠がちのときには…
睡眠は、心と身体の疲れを癒すためにとても大切なものです。
ゆっくり眠ることが出来れば、翌朝スッキリと目覚めることが出来て、1日中爽やかな気分で過ごすことが出来ます。
最近あまり眠れていない、ゆっくり安眠したいという悩みは、現代人にとってとても大きな悩みなのです。
そんな悩みを解決してくれるアロマオイルは、スイートオレンジやカモミールなどのリラックス効果の高いアロマオイルです。
寝る前の数時間、スイートオレンジなどのアロマオイルの香りに包まれれば、ゆっくり眠ることが出来ます。
ストレスを解消したいとき
人間関係や仕事のストレスは、今や日常と切っても切れない関係になってしまっています。
ストレスは気持ちの問題と言われることもありますが、ストレスを放置してしまうと、身体の不調に繋がってしまうのです。
ストレス解消のために運動をしたり、好きなことに没頭したりすることも大切ですが、アロマオイルの力を借りると、もっと楽にストレスを解消することが出来るかもしれません。
イランイランやネロリ、ラベンダーなどをアロマオイルは、ストレスを解消して気分をリラックスさせてくれます。
集中力をアップさせたいとき
アロマオイルの中には、集中力アップに効果のあるものがたくさんあります。
仕事や勉強をする中で、どうしても集中できないというとき少なくありません。
ですが、集中力をアップさせることが出来れば、効率よく作業も終わって、気持ちよくプライベートな時間を作ることが出来ますよね。
ペパーミントやレモングラス、ローズマリーなどは、集中力をアップさせてくれる効果があります。
勉強しているときや仕事中、集中力がきれてしまったという時には、ピッタリのアロマオイルです。
毎日の中にアロマオイルを取り入れることで、よりリラックスして生活を送ることができます。
アロマオイルは難しいと思っている人でも、簡単に始めることが出来るので、是非試してみて下さい。