買取専門店より高値で売れる?オークションと買取の違い|トピックスファロー

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2013年5月10日
買取専門店より高値で売れる?オークションと買取の違い

ブランド品の中古売買となると、常にリサイクルショップや買取専門店に対してオークションが持ち上げられてくるものです。「リサイクルショップより安く買える・高く売れる」と言われますが、実際にはそうでないことも…。オークションとリサイクルショップ・買取専門店にはどのような違いがあるのでしょうか?

WEBライター
  

リサイクルショップ・買取専門店VSオークション! 便利なのはどっちだ?

身の回りの要らなくなったものやお金を用立てるために泣く泣くブランド品等を手放す時、リサイクルショップや買取専門店を利用したことのある人は多いものです。 しかし、最近は「リサイクルショップに売っても買い叩かれる」「買取専門店もそんなに高価買取じゃない」とネットオークションを利用してブランド品を処分する人が多くなってきています。 本当にネットオークションは、リサイクルショップ・買取専門店よりも高値買取が見込めるものなのでしょうか?

上手くいけば相場以上の高値で売れるかも…?

オークションは入札参加者が出品者の付けた初値よりも1円でも高い買値を出していき、期限が来た時点で一番高い買値を出した参加者に購入の権利が行く仕組みになっています。つまり、参加者同士が競り合いを続ければ続けるほど、買取価格は上がっていき相場以上の値段が付く可能性が出てくるのです。

参加者が少ないと低い価格で終わる可能性も

このように、オークションでは参加者の競り合いによって価格が左右されます。競り合いに参加する参加者が多ければ多いほど価格の吊り上げは加速し、相場を越えた落札価格が付きやすくなるのです。 しかし、逆に言えば参加者が少なくて競り合いが起こらなければ値段が上がらずに入札が終わってしまうこともあるのです。

出品者が付けた値段に競りが左右される

オークションでは出品者は出来るだけ高く売れるようにしたいものですが、入札参加者も出来るだけ安く買いたいと思っているものです。その為、入札価格が高くなりすぎると入札から手を引く参加者や、初値が高い出品に手出ししない参加者は多いのです。

入札の初値や即決価格は出品者が決められますが、この値付けは競りの勢いを大きく左右することになります。例えば、人気のブランドバッグに初値1円を付けて出品すれば参加者は次々に現れますが、初値が低いので落札価格が伸び悩む恐れがあります。逆に定価10万円だった中古ブランドバッグに6万円の初値を付ければ、参加者は割高感に二の足を踏んで入札を控えてしまうことになってしまうでしょう。下手をすれば参加者がいないまま入札期限を過ぎてしまう事だってあります。

このように、「多くの参加者に競ってもらいたい」「出来るだけ高値で買ってもらいたい」という目標が参加者の意図とすりあっていなければオークションが不調に終わることも少なくないのです。

落札されても売れないことも…

オークションは、最終的には出品者と落札者の間での売買交渉となります。その為、出品者もしくは落札者のどちらかが売買取引を打ち切れば売買はなかったことになってしまいます。ネットオークションでは取引打ち切りには「信用を損なう」というリスクがあるものの、払えない額にまで膨れ上がった落札価格に悩まなくてもいいという利点があります。

つまり、オークションでは高値落札されても落札者が辞退して売買取引が無くなってしまうことがありうるのです。落札者が辞退すれば二番目に高い値を付けていた参加者に落札権が回ってきますが、落札を逃した時点で諦めるか、別のオークションなどでお目当ての商品を購入している場合があるため、高値落札されたからと言って安心できないのです。

オークションは不安定、リサイクルショップ・買取専門店は安定の取引

このように、オークションはリサイクルショップや買取専門店以上の高値取引が出来る場合もありますが、売却額が低くなったり取引自体が不調に終わる場合もある、不安定さがデメリットと言えます。 逆にリサイクルショップや買取専門店の場合、買取価格は相場に従うので思ったよりも高値が付くことはめったにないのですが、取引自体が買取る側である店の都合で無くなるという事はないというメリットがあります。

高値での売却を狙うのであればオークション、買取価格よりも処分を優先するならリサイクルショップや買取専門店と言うように目的に応じて使い分けるのが賢い利用法なのです。

著者:海老田雄三

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芸能、アニメ、ゲーム、音楽あたりが得意分野のはずが、気が付けばなんでも書くライターになっていました。アニメ、ゲームなどのサブカル誌によく寄稿しています。