睡眠時間確保が記憶の第一歩!
以前に「睡眠学習」という、寝ながら勉強する方法は、現在では否定されていますが、それでも「睡眠は学習に大切」というのは、良く知られている所です。
よく睡眠時間を削ってまで勉強する人もいるでしょうが、睡眠時間を削って勉強することは、かえって成績に悪影響を与えてしまいます。
なぜ、睡眠しないのは悪影響なのか?
どうして睡眠をしないと、記憶に悪いのでしょうか、いくつかの原因を紹介します。
記憶が定着しない
記憶というのは、睡眠中に日中に覚えたことを整理し、記憶として定着してくれるのです。 また、寝ていた方が余計な情報をシャットアウトができるので、記憶定着の際に混乱がないため、記憶がしやすいのです。
しかし、睡眠時間が少なくなってしまうと、せっかく覚えた事も整理する時間がなく、記憶として定着しないのです。
勉強に集中できない
皆さんの中には、学生時代に眠くて授業中に眠ってしまった、という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 睡眠不足の頭というのはぼーっとしていて、中々働いてくれません。 そんな状態で勉強をしても、頭の中に記憶として定着してくれません。
海馬の成長に悪影響
海馬とは、短期の記憶を一時的にしまう「短期記憶」や、身体に一生身に付く「長期記憶」などの整理を行う機関です。この海馬が働いて必要・不要の選択をして、初めて長期的な記憶が身に付くのです。
しかし、近年の研究で、睡眠時間の短い子供は、睡眠時間の多い子供に比べ、海馬の大きさが1割近く小さい、という結果が出ています。 睡眠と海馬の関係を決定づける研究ではないそうですが、睡眠と海馬が強い関係にある可能性が高い研究です。
海馬が小さいという事は記憶する能力も落ちる事、記憶力を良くしたいなら、睡眠をしっかり取って、海馬の働きを良くしてあげる方がいいでしょう。
理想の睡眠時間
理想の睡眠を目指すために、まずは睡眠の時間を確保しましょう。 まず眠りにつく時間ですが、しっかり記憶をするなら、午前0時には眠りにつくと良い、とされています。また、寝る前に強い光を浴びたり、何かを食べたりするなど、眠り・眠気を阻害するような行為をしないようにしましょう。
睡眠時間は7時間が理想というのが言われています。しかし、人の中には短い時間でも大丈夫な、「ショートスリーパー」という人多く存在します 理想の睡眠時間というのは遺伝で決まっている部分が多く、後天的に睡眠時間を減らすことは困難であるという意見が多数です。
なので、様々な睡眠時間を実践し、自分にあったものを見つけましょう。1度見つけてしまえば、あとはそれに合わせて行動していけばよいのです。
朝起きたら日光を浴びる
睡眠不足になると、質の良い睡眠を阻害してしまいます。 睡眠不足にならない、しっかりと睡眠から目を覚ますには、体内時計を朝にリセットすることが大切です。 そのための手段の1つとして、太陽の日光を浴びることが効果的です。
オススメの方法は、夜寝るときにカーテンを開けっ放しにして寝る事。私の部屋は都合、カーテンなしで寝ることがあったのですが、自然と太陽の日差しが部屋に降り注ぐので、目覚ましもなく太陽の光で自然と目を覚ますことが出来ます。 体内時計のリセットとあわせて、一石二鳥ですよ。
勉強直後に睡眠が効果的
とある実験では、勉強直後に睡眠をし、その後テストをしてもらった結果、睡眠しない場合よりも、睡眠した場合のほうが、成績が上昇した、という結果が発表されています。これは、新しい事を学んだ後に睡眠をすることは記憶の定着に効果的であることを示しています。
なので、普段の勉強の際は、寝る直前に覚えたいことを復唱することで、記憶定着がしやすくなる可能性があるということです。