
東京都23区外に住む場合のメリットとデメリット

「東京在住」というと、誰もが「23区内に住んでいる」というイメージを抱いてしまうもの。
実際には23区外になる多摩や府中、三鷹などにも住んでいる人は大勢います。
しかし、都外から上京してくる人はだいたい23区内に居を求めるためか需要に対して供給が追い付かない状態になっているのです。
しかし、23区外に目を向ければ住みやすそうな家は幾らでも見つかります。なのになぜ、都外の人は23区外に住みたがらないのでしょうか?
東京とは思えない静けさ、でも交通が芳しくない
23区外に住むことのメリットの一つは、東京都内にも関わらず閑静で落ち着いた環境に住めるということでしょう。
23区内でも静かな場所はあるものの、鉄道やら幹線道路やらで騒音無い環境で暮らせるかどうかといえば難しいと言わざるを得ないでしょう。
23区外の場合、奥多摩のように自然が豊かな所もあれば、府中のように工場の多い街もありますが人口密集度は23区内よりも低いので静かな環境を得やすいといえます。
しかし、その一方で23区外は交通の便が23区内に比べるといささか芳しくないのが難点と言えます。
23区内では自家用車を持っていなくてもどこでも行けるほどバス・電車・タクシーなどの交通機関が充実しすぎているくらいですが、23区外だとバス・電車の便数が23区内に比べると少なくなっているのです。
家賃が安い、でも不便
東京に住むことの最大のメリットは日本の中心で暮らせて便利であるということに尽きるといえます。
地方のように雑誌の発売日は遅れないし、物も豊富だし、美味しい店は幾らでもあります。
しかし、その一方で土地価格や家賃が高いというのが東京に住むデメリットといえます。
かつてのバブル経済の際は「東京23区の地価だけでアメリカが買える」といわれるほど、東京の地価は他の都市に比べて高いものになっているのです。
23区外だと、地価・家賃は区内よりもぐっと下がるのでベッドタウンとしての分譲も多く、懐に優しく住みやすい街であるといえます。
しかし、その一方で生活面での利便性は区内よりも下がってしまうのがデメリットといえます。
東京住まいと言える、でも詳細が言えない
東京に住むということは、都民には想像できないかもしれませんが地方在住者にしてみれば物凄いステイタスなのです。
道を歩けば有名人に出くわし、歩いている人はモデル顔負けのお洒落さん、天を衝く摩天楼が夜も眠らない最先端の街…、地方在住者は東京にそんなイメージさえ抱いているものです。
だからこそ、23区内に住んでいなくても「今は東京に住んでいる」と言い張れることは23区外に住むメリットといえます。
しかし、23区内を知っている人に根掘り葉掘り聞かれると弱いのが23区外に住むデメリットといえます。23区外でも東京に住んでいることには変わりない、というレトリックを利用して東京をあまり知らない人に威張るようなものなので、そこは仕方のない弱点といえます。
