プラセンタ注射は信頼できるクリニックで受けよう
場合によってはクロイツフェルト・ヤコブ病の感染・発症リスクがあるプラセンタ注射。大きなリスクに見合うだけのメリットはあるのですが、危険性が高いということには変わりありません。
このリスクを回避するには、安全性の高い国産プラセンタや副作用の少ない人由来・馬由来のプラセンタを使っているクリニックで施術してもらうことが大事です。
しかし、プラセンタの質だけがプラセンタ注射のリスクに関わるというわけではありません。
実は施術先となるクリニック自体の営業方針や衛生環境などもプラセンタ注射のリスクにつながってしまうのです。
例えば注射針。最近はめっきり話を聞かなくなりましたが、複数の患者に注射針を使いまわす「打ち回し」はHIVやB型肝炎などの感染症の原因になります。
また、一度中身を注射器に吸い出したアンプルや中身を入れた注射器を次の施術まで保存しておく「取り置き注射」も雑菌の繁殖を招き、感染症などを引き起こすリスクがあります。
このような施術のリスクを抑えるためには、私たち自身が施術先のクリニックを事前に下調べして選択する努力をしなければなりません。
情報を選別し活用するリテラシー能力はリスクコントロールに繋がる
身体にメスを入れないまでも、注射針を入れるような施術が必要になる場合は必ず下調べを入念に行ってから施術先のクリニックを選び、訪れるべきです。
プラセンタ注射やヒアルロン酸注射のような頻繁に施術を受けなければならないコースの場合は、特に下調べが重要です。
前述した注射の扱いもですが、「注射の仕方が下手で痛い」だとか「ドクターが不信感を覚える言動を連発する」というような施術内容に関わらなさそう部分も調べておくべきです。
たとえそのクリニックが副作用のない、完璧な施術を提供してくれるとしても小さな不信感はストレスの蓄積に繋がっていきます。
どうせなら、信頼できるドクターの元で安全に施術を受けたいもの。事前の下調べで得た情報を分析して「どこのクリニックなら評判が良いか」、「価格と施術内容のコストパフォーマンスはどのクリニックが高いのか」、「毎週通える距離にあるクリニックはどこか」といった条件をピックアップしていき、条件にあったクリニックの情報を取捨選択することが、プラセンタ注射に限らない医療受診に必須のリテラシー能力なのです。
リテラシー能力を発揮して、良いクリニックを探し当てることは施術でのリスクを低減するリスクコントロールを行うことそのものです。 今や、患者自身が能動的に医師を選んで受ける治療を選ぶ時代。出来れば名医に当たれるよう入念に下調べしてから、クリニックに通いたいものですね。