同時受験なら4ヶ月を無駄にしない
日商簿記検定2級と3級の試験は年3回。2月・6月・11月に実施されています。
1つずつ確実に受験していく…というならば、3級の試験を受けてから次の試験までは4ヶ月もの期間があるんです。
この4ヶ月待っていられます??
3級と2級の受験日は同日、しかも3級は午前、2級は午後と併願が可能なタイムスケジュールになっています。
また、3級を取得していなくても2級の受験資格があります。
「簿記初心者だから…」「独学でやるつもりだから…」と不安はあると思いますが、要は効率次第だと筆者は考えます。
「独学では難しい」というのは間違い
簿記検定2級・3級を取得するための通信講座や教室などがたくさんありますが、必ずしもそれが有利ということにはならないでしょう。
なぜなら、簿記検定は相対評価ではないので、高得点をとる必要はないんです。
2級・3級とも70点以上で合格できます。
点数は高いにこしたことはないですが、資格取得を目標とするならば100点満点の力をつけるのではなく、70点を確実にとれる力を身に付ければ良いのです。
合格者の勉強法のまとめ
簿記検定2級・3級をW合格した人が行なった勉強法をまとめてみました。
もちろん、全て取り入れれば合格できるというものではありません。
自分に合った方法を取り入れて、効率良く勉強することでW合格も可能になります。
過去問を暗記するくらい解きまくる
〔勉強期間4ヶ月・かかった費用5,000円程度(受験料を除く)〕
初心者だったので、とりあえず難しくなさそうに見えるテキストを購入。短期間(1~2日)で一通り終わらせてから過去問に移行。
とにかく過去問(過去5年・15回分)を解きまくりました。わからないところはテキストでもう一度やり直し、合格点(70点)を目標にして、何度も何度も繰り返し解きました。
暗記するほど過去問を解いたので、自分の間違いやすいところ、試験問題のパターンがつかめるようになっていました。
とにかく書く!!
〔勉強期間4ヶ月・かかった費用5,000円程度(受験料を除く)〕
テキストにある図、表など、面倒に思えるものも目で見るだけでなく、書くことで確実に頭に入れていきました。目を通すよりも、書きながらの方が時間のロスが多いように思う人もいるかもしれませんが、確実に頭にたたきこむことができたと思います。
実際の試験も、たくさん書かなければならないので、実践をイメージして早く書きながら勉強することも良かったのではないかと思います。
仕分けなどはノートを使って解いても問題ありませんが、帳簿の作成などでは解答用紙をたくさんコピーしておいて使用しました。
「とにかく書く!」と言っても、線を引いたり…といった余計な時間は省くようにしました。
3級の勉強に時間をかけない
〔勉強期間3ヶ月・かかった費用6,000円程度(受験料を除く)〕
実際に購入したのは、
3級:テキストと問題集がひとつになっているもの1冊(10日で合格!などの短時間でできそうなもの)
2級:テキスト1冊、問題集2冊(出版元が違うもの)
の計4冊。
3級を完璧にする前に2級の勉強に取り掛かりました。(時間がないので…)
2級の勉強に80%を使いました。もちろん、検定前に3級の問題をある程度と解きましたが…。
最初にある程度のスケジュールを組むことが大切だと思います。3級にばかり時間をかけて、2級の勉強が足りなくなってしまうと困りますからね。
いきなり2級の勉強を開始しました
〔勉強時間4ヶ月・かかった費用10,000円程度(受験料を除く)〕
簿記のことなんて全く知らなかった私ですが、(今思えば無謀ですが…)いきなり2級の勉強から始めました。
2級商業簿記のテキストと問題集、2級工業簿記のテキストと問題集、そして2級と3級の過去問集を買いました。(3級の過去問集を買ったのは、検定の3日くらい前でしたが…)
とにかく2級の勉強をしました。「2級ができれば3級も大丈夫だろう」ということで、2級のみみっちりやって、3級は滑り止めの感覚で、検定の直前に過去問だけをやりました。
3級の勉強をしてから2級の勉強をした方が理解しやすいと考える人もいるかもしれませんが、私は大丈夫でしたよ。
3級のテキストも持っていたら、わかりやすい部分があったかもしれませんでしたが、ケチって買いませんでした。その分、インターネットを使って調べたこともありました。
基礎に時間をかけない
〔勉強時間3ヶ月・かかった費用5,000円程度(受験料を除く)〕
テキストを読んでいると、なんでもかんでも必要そうに見えてしまいますが、実は全てが重要というわけではないんですよね…。
なので、私は
基礎的なところはサラッと流す
↓
過去問や問題集を解く
↓
必要なところをテキストで再確認
というやり方で、2級・3級ともに時間をかけずに勉強しました。
使いやすい電卓を買う
〔勉強時間5ヶ月・かかった費用8,000円程度(受験料を除く)〕
自宅に電卓がなかったわけではないのですが、簿記の勉強を始めた初日に電卓が使いにくいということに気付きました。
私は何でもカタチから入るところがあるのですが、今回もやはりちょっと高めの電卓を購入してしまいました(笑)
でも、これが良かった!!
電卓はすごく使うので、効率UPには使いやすい電卓は必須だと思います。
使いやすいものならば、電卓をたたいていて気持ち良いし、なんと言ってもスムーズ!
「弘法筆を選ばず」とは言いますが、使いやすい道具を揃えるということも大切だと思います。
私の場合、今は仕事で愛用しているので、良いものを買って良かったなと思います。
(勉強法とは違うかもしれませんが、勉強するために必要なことだと思ったので…)