将来性あり!コンテンツビジネスの注目資格『ビジネス著作権検定』|トピックスファロー

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2014年2月10日
将来性あり!コンテンツビジネスの注目資格『ビジネス著作権検定』

コンテンツ大国と言われる日本で、他人の著作権を守るのは当然の事。しかしどこまでが著作権に含まれるか分かり難いのが原状です。そこで著作権に知識を客観的に判断する資格として作られたのが『ビジネス著作権検定』です。

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世界で加熱する著作権問題

コピーライトと車のピクトグラム

photo by Cold Storage on flickr

2013年6月、BSAが組織内違法コピーの情報提供者に対して、最大100万円の報奨金を提示。
2013年6月、違法ダウンロードアプリ使用で初の逮捕者

海外では、Java APIを問題としてGoogleが著作権侵害で訴えられるなど、著作権に関わるニュースが多く取り上げられています。

日本はコンテンツ大国

資源の少ない日本において、ゲームやアニメ、音楽に代表されるコンテンツは非常に重要なものです。
近年ではデジタル化でコピーが簡単になり、ネットワークの普及で容易に拡散されるようになりました。

様々な情報がネットワークを通して簡単に手に入る時代だからこそ、自分の著作権を守る為。
そして知らず知らずのうちに、自分が加害者になってしまわないように、著作権を学ぶ事には重要な意味があります。

そのような著作権侵害からの防衛と、著作権を正しく活用しビジネスチャンスとする為に、『ビジネス著作権検定』の資格が作られました。

ビジネス著作権検定(著検)とは

2004年に一般社団法人知的財産教育協会が監修の元、サーティファイ著作権検定委員会が主催する新しい検定試験。

試験は初級と上級があり、初級ではビジネスや日常生活にも関わる著作権の基礎知識インターネットにおける情報モラルなどを判定。

上級では、ビジネス実務における法律や基礎知識の他に、ある事例から問題点を発見し解決する応用力も試されます。

出題範囲と合格率

出題範囲は広く、著作権の言葉の意味からビジネス上の契約、著作者と著作者人格権、著作物の保護期間と利用法、私的利用と教育で使用される著作物の制限、著作権の登録、著作権の侵害と差し止め、損害賠償請求、著作権に関する国際条約などなど、全44項目にも及びます。

合格率は初級で51.4%。上級では33.7%。
出題範囲は広くても、著作権の基礎を学ぶための試験であり、難しい試験ではありません。

ビジネス著作権検定の上位資格『知的財産管理技能士(IP技能士)』

2008年に新しく技能士に追加された国家資格が『知的財産管理技能士』。
この資格は著作権の他に、特許権や商標権を含む「知的財産権」を管理できると認められるものに与えられる資格。
3級から1級まであり、1級は『特許専門業務』と『コンテンツ専門業務』に細分化されています。

また、名称独占資格であり、無資格者が知的財産管理技能士を名乗る事はできません。

ビジネス著作権検定の上位資格と呼ばれる理由

IP技能士が著検の上位とよばれるには、試験範囲が広い事や国家資格である事。
さらにビジネス著作権検定の上位合格者には、知的財産管理技能士2級の受験資格が与えられ、また1年以上の実務経験があれば、知的財産管理技能士1級を直接受験する事が可能になる事があげられます。

ビジネス著作権検定は注目資格になる可能性あり

経済産業省は、クールジャパン戦略に500億円を投入。
さらに企業の開業率を現状の5%から10%へ引き上げる方針を発表しています。

著作権は、アニメや音楽に留まりません。写真や絵画はもちろん、プログラムも著作権の範囲内です。
今後、本当に多くの新規企業が生まれる事になれば、自社の権利を守る為、もしくは著作権に守られた商品をビジネスで利用する為にも、著作権に関する法律的な知識を求められる場面が増えてくることでしょう。

他と差をつける、キャリアアップの試験としても『ビジネス著作権検定』と『知的財産管理技能士』の受験者は増えていく事が予想されます。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。