介護の資格の種類とキャリアパス
介護の資格はおもに、介護の実践と介護プランの作成、そして介護の予防の3つに分類されます。それぞれの資格を取得するには、定められた研修時間や実務年数が必要です。
介護系の6つの資格
介護職員初任者研修
「介護職員初任者研修」では、介護に携わるために最低限必要な知識や技術、考え方のプロセスなどを身につけるために、計130時間の研修が義務付けられています。
利用者の自宅に訪問して食事や入浴などの身体介護や掃除や洗濯などの生活援助を行うほか、グループホームやデイサービスなどの介護施設や医療機関で利用者のサポートを行います。
実務者研修
今後、介護福祉士を受験するための必須資格となるのが「実務者研修」です。
介護技能のほか、医学的なケアの知識やシミュレーターによる「たん吸引」や「経管栄養」」の実習など、計450時間の研修が義務付けられています。
介護福祉士
「介護福祉士」は、利用者の自宅や介護施設などで介護支援やサービスを提供することができる国家資格です。
介護についての高度な知識を見つけるため3年以上の実務経験と、さらに年に1回実施される「介護福祉士国家試験」に合格することで資格を取得することができます。
認定介護福祉士
介護福祉士の上位キャリアとして検討されているのが「認定介護福祉士」です。
介護技術の指導や異なる職種間のとりまとめを行うチームリーダーや、さまざまな障害を持つ利用者への質の高い介護を担う国家資格です。
介護予防運動指導員
「介護予防運動指導員」とは、“「要支援”や“要介護”にならないための介護予防を行う国家資格です。
介護サービスの必要がなくなるための予防や、弱った機能の回復、健康で過ごすためのトレーニングなどの指導を行うことから、高齢化が進む今後の需要が期待されています。
ケアマネージャー
「ケアマネージャー」は正式名称を介護支援専門員といって、要介護認定に関する申請のほか、認定に応じたケアプランの作成を行う、いわば介護サービスにおけるリーダー的な役割です。
介護保険制度の利用には欠かせない存在のため、今後、ますます人材確保が必要とされる資格だといえます。
介護職のキャリアパス
ここでは、介護職員初任者研修からスタートして、介護福祉士、ケアマネージャー、介護予防運動指導員を目指す3つのパスをご紹介しています。