【社会・介護・精神保健】障害者の社会を支える3つの福祉士とは|トピックスファロー

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2014年10月5日
【社会・介護・精神保健】障害者の社会を支える3つの福祉士とは

就職先として見直されてきた福祉関係には多くの資格が存在しますが、その中で国家資格として認められているのは3種類の福祉士のみです。そこで働きながらでも受験できる『社会福祉士』『介護福祉士』『精神保健福祉士』の違いを調べました。

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国家資格になっている3つの福祉資格

車いす

介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)や、介護支援専門員(ケアマネージャー)など、福祉関係の資格を取得する人が増えています。 しかし、それらの資格のうちで『国家資格』と認定されているものは、たったの3つ。 それが『社会福祉士』『介護福祉士』『精神保健福祉士』です。

社会福祉の専門家『社会福祉士』

高齢者や障害者など、日常生活を送る事が困難な人の『相談や援助』を行うための国家資格。 『社会福祉及び介護福祉法』により、制定されています。

医者のような業務独占資格ではなく、名称独占資格の為、社会福祉士の資格が無くてもソーシャルワーカーの仕事は可能。 ただし、『社会福祉士』と名乗る事は出来ません。

社会福祉士の就職先

主な仕事先は、養護老人ホームや医療施設。 他には生活保護施設、社会福祉施設などの求人が多いようです。

社会福祉士の受験資格

社会福祉士の国家資格を受けるまでには、いくつかの方法がありますが、基本的には4年以上の学習期間、もしくは実務経験が必要となります。

最も一般的なのは、福祉系の大学に通い指定科目を履修する方法。 短大に通っている場合では、さらに1年から2年の実務経験が必要になります。 また、大学卒業に関わらず、数年間の実務と一般養成施設に通う事で受験資格を得る事も出来ます。

介護でただ一つの国家資格『介護福祉士』

老人や障害者の入浴や食事などの、日常生活に必要な事を直接的に『介護する』ための国家資格。 『社会福祉及び介護福祉法』により、社会福祉士と同時に制定されました。

社会福祉士と同じく名称独占資格。 つまりホームヘルパーが介護福祉士を名乗る事は出来ません。

社会福祉士との違い

社会福祉士の仕事は『相談や援助』。 福祉関係の法律や制度に熟知し、それらの知識を持って相談者の生活向上をはかります。

介護福祉士の仕事は『介護』。 施設や利用者の自宅で、食事や排せつといった日常生活に必要な介添えを行います。

就職先では、老人ホームなど一部重なる部分がありますが、仕事内容は別と考えて良いでしょう。

介護福祉士の受験資格

受験資格は、高校などで福祉の指定教科を修める。 あるいは、3年以上の実務経験があれば、受験する事が可能です。

社会福祉士の精神科版『精神保健福祉士』

高齢者や障害者の支援や援助を行うのが社会福祉士なら、精神障害者の支援を行うのが精神保健福祉士の仕事です。 1997年と、三福祉士の中では最も新しく認定された国家資格。 唯一、社会福祉士と精神保健福祉士は、同時受験が認められています。

精神保健福祉士の就職先

民間の救護施設や総合病院の精神科での求人にばかり目を奪われがちですが、保護観察所や矯正施設といった司法施設においても需要の高い資格です。

精神保健福祉士の受験資格

指定科目に違いはありますが、基本的には社会福祉士と同じような流れになります。 つまり、4年生以上の福祉系大学の卒業。もしくは養成施設の卒業。 さらに実務経験の有無により、受験資格が与えられます。

三福祉士は働きながらでも取得可能な資格

受験資格を得るまで長い時間が必要になりますが、実務経験により受験資格が認められるのが、この三福祉士という国家資格です。

福祉の仕事に興味があるのなら、まずは実際に福祉の現場を体験し、その中で資格取得を目指してみるという働き方も可能です。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。