必要度高し!介護の資格解説します|トピックスファロー

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2015年2月19日
必要度高し!介護の資格解説します

高齢化社会の到来により、介護の仕事が注目されています。賃金が低いなどの問題点はありますが、介護の仕事は今後社会から重要視されている仕事であることは間違いありません。そんな介護の資格について、主要なものをまとめてみました。

ファイナンシャルプランナー(AFP)兼WEBライター
  

高齢化社会が訪れるうえで

高齢化社会が到来したという言葉が聞かれて久しいですが、その影響は私たちの働く環境にも及んでいます。

今、求人が多い業種ってなんだかわかりますか?

そう、介護職です。

老人ホームの職員、訪問ヘルパーなどさまざまな種類の仕事があります。
しかし、どの施設でも慢性的な人不足に陥っていることから、十分なケアができていないということが問題視されています。
でも、逆にとらえればこれはチャンスだといえます。介護の資格を持っていれば、働く場所はぐんと広がるのですから。

介護士
「手に職は無いけど、これから社会に参加して働きたい!」

と思う人にとっては、介護の資格は魅力的でもあるでしょう。
そこで、介護の仕事でキャリアアップを目指していくことを考えて、主要な資格をご紹介していきたいと思います。

介護職員初任者研修

最初に述べておきますが、2013年に介護の資格に関する制度は大きく変わりました。
従来の「ホームヘルパー2級」という資格がなくなり、代わりに「介護職員初任者研修」として資格がスタートしました。
特徴は従来に比べ、演習形式の講義が多くなったことです。

また、認知症など現在の介護職に必要な知識を盛り込んだ内容になっています。
介護職員を目指す人は、まずこの研修をクリアすることが必要です。
研修は全国各地の研修実施事業者単位で行われるので、自分の家の近くで受けるといいでしょう。

カリキュラムは、以下に掲げる研修科目の授業を受け、修了評価と呼ばれる試験を受けます。そのほかに130時間のスクーリングも必要となってきます。なお、研修科目は講義と演習を一体として実施するのが特徴です。

<研修科目>
・職務の理解
・介護における尊厳の保持・自立支援
・介護の基本
・介護・福祉サービスの理解と医療との連携
・介護におけるコミュニケーション技術
・老化の理解
・認知症の理解
・障害の理解
・こころとからだの仕組みと生活支援技術
・振り返り
(引用 ”訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ(初任者研修と実務者研修について)”
、日本ホームヘルパー協会、2014
http://nihonhelper.sharepoint.com/Pages/yousei.aspx
2014年12月12日参照)

介護福祉士

介護職員初任者研修を経て、老人ホームや訪問ヘルパーなどの仕事をします。
ある程度続けたなら、この資格を受験することを考えましょう。
なぜなら、介護職員としてキャリアアップするには不可欠の資格だからです。
それでは、資格試験についてお話を進めていきます。

まずは、受験資格を見てみましょう。

<受験資格>
次のいずれかに該当すること。
・老人ホームの介護職職員や介護保険事業所の訪問介護員で3年以上介護等の業務に従事した者。
・高校等で福祉に関する所定の教科目及び単位を修めて卒業した者、又は卒業見込みの者。専攻科の場合、卒業後9ヶ月の実務経験が必要になる。
(引用 “介護福祉士国家試験 試験概要”、公益財団法人社会福祉振興・試験センター、2014
http://www.sssc.or.jp/kaigo/gaiyou.html 、2014年12月12日参照)

これを見ればわかるように、高校などで福祉関係の学科にいた場合を除くと、少なくとも3年以上実務経験を積むことが必要になるようです。
では、試験科目にはどんなものがあるのでしょうか。そのあたりも見てみましょう。


<筆記試験の試験科目>
・人間の尊厳と自立
・人間関係とコミュニケーション
・社会の理解
・介護の基本
・コミュニケーション技術
・生活支援技術
・介護過程
・発達と老化の理解
・認知症の理解
・障害の理解
・こころとからだのしくみ
・総合問題
<実技試験の試験科目>
・介護等に関する専門的技能
(引用 ”出題基準・合格基準 別添 介護福祉士国家試験 試験科目別出題基準”、公益財団法人社会福祉振興・試験センター、2014
http://www.sssc.or.jp/kaigo/kijun/attachment.html、2014年12月12日参照)

先ほどの介護職員初任者研修に比べると、実務経験を積んでいる人を対象としているためからか、幅広い出題がなされます。普段の仕事の中で身につけられる知識は貪欲に吸収することが必要となるでしょう。

なお、試験は毎年1月に筆記、3月に実技という日程で行われます。
合格率は約65%と比較的高いので、独学でも合格はできます。
ただし、どう勉強時間を確保するか、どういう工夫をして勉強をするかという戦略を立てることが大事です。

ケアマネジャー

介護福祉士も取得し、介護職での更なるキャリアアップを狙うなら最終的にはこの資格まで取っておきたいものです。
名前は聞いたことがある人は多いのではないかと思います。
でも、何をする資格かということをはっきり答えられますか?

具体的にいえば、要支援・要介護認定を受けたお年寄りたちの介護計画を作ることがケアマネジャーの仕事です。
老人ホームなどの介護保険施設には、このケアマネジャーを一人以上設置することが義務付けられています。

この試験は都道府県ごとに行われているので、各自治体によって詳細は異なります。
ただ、共通していることは「介護福祉士などの国家資格を持っていること」「一定の実務経験を満たしていること」が受験要件として挙げられることです。

基本的に、自分が働いている介護施設がある都道府県に受験申し込みをすることになるので、ケアマネジャーを目指す場合は自分の家から近い介護施設で働いていると試験を受けるときに楽かもしれません。

まとめ

介護の資格には、ここで挙げた以外にさまざまな資格があります。
冒頭でも述べたとおり、高齢化社会の到来により、介護の仕事は慢性的な人手不足に陥っています。
しかし、あまり書いてはいけないのかもしれませんが、介護の仕事は激務の割に給料が…という話も聞きます。

とはいえ、社会にとっては無くてはならない仕事のはずです。
人と接するのが好きで、人を助けることに喜びを感じられる人なら、やってみて損は無い仕事であるといえるでしょう。
介護職に就こうかどうか迷い始めた人に、この言葉をお教えしたいと思います。

介護職についている友人は「大変な仕事だけど、利用者さんが喜んでくれると嬉しい」といいました。人の笑顔を見ることが幸せ、と思えることが、資格よりも介護職には必要なことかもしれません。

著者:松沢未和

ファイナンシャルプランナー(AFP)兼WEBライター
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2014年にファイナンシャルプランナー(AFP)の資格を取得した兼業WEBライターです。もともと文章を書くことが大好きなので、この仕事を兼業として選びました。相続や保険の分野のお話をわかりやすくまとめてお話できればと思っています。これ以外にも、たくさん資格は持っているので、資格の取り方の話しもしたいところです。また、食べ歩きと旅行とコスメ研究が大好きです。日々の研鑽の成果!?を文章にぶつけていきたいです。至らない点がいろいろあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。