子供が立てる騒音はとにかく煩わしく感じる
騒音で起こるトラブルの原因として大きいのが、「子供の立てる物音の煩さ」といえます。
少子化の進行もあって「子供は社会の宝」や「子育ては地域で」といった美辞麗句が叫ばれるようになって久しいですが、そんなきれいごとを抜きにしてもよその子供には苛立つことは少なくありません。
なぜ、子供の立てる騒音はこんなにも苛立つのでしょうか?
高音域の叫び声が不快
子供は声変わりする歳になるまでは男子も女子も、とにかく金切り声で叫ぶものです。赤ちゃんの泣き声は猫の鳴き声みたいなものなのでそんなに腹は立たないものですが、話せるようになってくる2~3歳児くらいから小学校高学年までの間の子供の叫び声はとにかく腹立たしいものです。
人は高音域の音に対して不快感を覚えるものです。ガラスや黒板を引っ掻く音に鳥肌を立てるのと同じ理屈です。
そして、声変わり前の子供の声は音域が高いため、普通にしゃべっていてもイラッとすることがあります。叫び声や泣き声ともなると、耳が痛くてイライラしてくるほど音域が高くなります。
無駄に元気な走り回る足音がうるさい
大人になってみると、「子供はどうしてあんなにも元気なのだろうか」ということが不思議に思えてくるものです。一人で遊ぶときも、友達と遊ぶときもとにかくフルパワーで臨むものだから見ている大人がヘトヘトになってしまうことも少なくありません。
この元気さは外だけでなく家の中でも発揮されるものだから、周囲の人にしてみれば溜まったものではありません。子供が家の中を移動する時は大抵ドタドタと大きな足音を立てるものです。酷い時には跳ね飛んだりするものですから、ドタドタ・ドンドンと天井や壁が揺れそうなくらいに音が響いてきて気が滅入ってしまいます。
朝から夜までうるさい
昔の子供は「子供は早く寝ろ」と親に言われてはしぶしぶ従い寝床に就くものでした。しかし、最近の子供は夜更かしする傾向にあります。しかも、子供の夜更かしを親が容認するどころか進んでさせていることさえ珍しくありません。
例えば24時間営業のファミリーレストランやディスカウントショップに『平日の深夜』家族連れで来店しているとか、日付が変わっても灯りと子供の声が消えない家庭というように、親ぐるみで深夜まで夜更かしさせている話はよく耳にするどころか体験することも少なくないのです。
親の教育方針でうるさい
子供がうるさく騒ぎまわる家庭は大抵の場合、親は子供が騒ぐことを容認しており、周囲の人にも容認することを強要してくるものです。しかも自分が正しいと思っているので行動を省みることはありません。
「子供はのびのびと育てるのが正しい」と教育書の受け売りのようなことをのたまいながら、人としての最低限の礼儀さえ教えない親や、「子供は地域で育てるもの」「困った時はお互い様でしょ」と周辺住人に子供の世話を押し付ける親、常識的におかしい振る舞いをとがめれば「あなたには子供がいないからわからない」と開き直る親…というように、「子育ては大変!」と言いながら頑張るママ・家族思いの育メンを気取っているのです。
子供を持つ家庭が少子化解消を阻む原因になりつつある
このように、子供が居る家庭がマンションなどの集合住宅に合わせた生活を送っていないケースがしばしば見受けられます。
そして騒音の原因になるようなモラルの低い子持ち家庭に迷惑を掛けられた家庭は、他の子持ち家庭に対しても猜疑心を抱くようになってしまうのです。
そうなると、これから子供を作ることを視野に入れた世帯や子供の教育を考えて引っ越してきた子持ち家庭がとばっちりを食らうことに繋がり、少子化がますます進行してしまうというわけです。
マンションやアパートで生活する以上、子供がうるさく騒がないように躾けること、騒音対策を自ら行うことは社会生活における最低限のマナーであり、守るべき常識であると声を大にしなければならない時代に私たちは居るのです。