『補う』より『剥がす』という逆転の発想で生まれたもの
ニキビ治療の一つとして注目さている方法の一つに『ケミカルピーリング』というものがあります。
ニキビの跡や肌にできてしまったクレーターの改善に高い効果を持つとされ、ニキビで悩む人達にとっては最高の治療法ではないのでしょうか。
このケミカルピーリングとは肌本来の持つ再生能力を促しておこなう治療法です。一般的に治療や手術と聞くと、薬品や治療器具を用いて、患部を『補う』というイメージがついてしまっているかもしれませんが、ケミカルピーリングは再生能力を促す方法なので、古い肌をあえて『剥がす』という方法をおこないます。この逆転の発想がニキビ治療に大きな効果を生み出してきたのです。つまり意図的にターンオーバーさせ、正常な肌を作り出す治療法という事です。
ケミカルピーリングとは
肌の再生化を促すケミカルピーリングとはどのような治療法なのでしょうか。
この治療に使われる薬品は主に『酸』です。
酸と聞くと理科の実験などでお馴染みの何でも溶かす液体をイメージされるかもしれませんが、ケミカルピーリングではそのような酸を患部に塗布する事は有りません。
ここで用いられる酸は『サルチル酸』や『αヒドロキシ酸』というものが用いられ、治療の際にはきちんと濃度を調整し、危険のない状態で患部に塗布します。数分経つと効力が現れ、肌の奥にまで酸が浸透し、角質同士結び合っている力(結合力)を弱める働きをします。薬品によって角質を溶解させるのではなく、ポロポロと剥がれやすい状況にするという方がイメージしやすいと思います。それにより古い角質が取り除かれ新しい肌が再生されていくのです。
“簡単”“経済的”自宅でできるケミカルピーリング
ニキビ治療を考えてケミカルピーリングできる皮膚科を探しても、近所にないという事もあります。また、専門医院なので的確な治療を期待できますが、その都度かかる金銭面での不安もあります。実際なかなか踏み込めないという人も少なくないと思います。
しかし、最近では通信販売やネット販売で、ケミカルピーリングキットやピーリング石鹸を購入する事ができます。価格にバラつきはあるものの、何千円というリーズナブルな価格で購入する事ができます。
自宅にいながら、しかも経済的に肌の再生化をはかる事ができます。
〔注意点〕
使用の際は必ず注意書きに精通してください。
敏感肌ゆえに赤みや痛みがある場合は中和剤の使用か治療の中止も考慮してください。
剥がれすぎる事もありますので実施後のケアを必ず行なうようにしてください。
さらに手作りケミカルピーリングという方法もあります。
クエン酸ピーリング
《用意するもの》
クエン酸 (小さじ1杯)
重曹 (小さじ1杯)
精製水 (100ml)
ふた付きのビン
《作り方》
- 精製水(100ml)をビンなどにいれクエン酸(小さじ1杯)を入れてかき混ぜる。
- 1 に重曹(小さじ1杯)を入れかき混ぜる。泡が出ますが気にせず出なくなるまでかき混ぜる。
- 泡がなくなったら完成。しっかりとキャップをしめて保存。
《使用方法》
洗顔後、手作りしたクエン酸ピーリングをコットン等に染みこませ拭くだけです。
患部に押し当てるだけでもOKです。
〔注意点〕
全ての人に当てはまるというものではありません。
敏感肌や肌が薄い人は必ずクエン酸や重曹の量を調整してください。
いつまでも長持ちさせるものではないので早い期間で使い切ってください。
肌の性質を見事なまでに利用した再生術
ニキビ治療に有効だとされるケミカルピーリングについて考えてきましたが、剥がれた角質を再生するという肌の持つ本来の能力を利用した優れた方法だと言う事がわかりました。
皮膚科での専門的な治療を受ける事もできますが、通信販売でケミカルピーリングキットやピーリング石鹸を購入する事も出来ますし、ケミカルピーリング用の液体を手作りする事もできます。自宅にいながらニキビ治療を行なう事ができます。自分の肌や金銭面と相談し相応しい方法を選ばれると良いでしょう。
肌本来の持つ能力を利用したケミカルピーリングでニキビに悩む事はなくなるでしょう。